明治学院大学 文学部 芸術学科
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古川 柳子 ふるかわ りゅうこ

プロフィール

 メディア論、マス・コミュニケーション論を中心に、「人間」と「社会」を繋ぐメディア・コミュニケーションを研究領域としています。

 気が付けば、「メディア」との関わりはおよそ35年になろうとしています。1979年に慶応大学文学部を卒業してテレビ朝日に入社。アシスタントディレクターを振出しに、世界が激動していた1980年代、90年代は報道番組のディレクター、プロデューサーとして制作の現場をひたすら駆けずり回っていました。その頃は、とにかくいい番組を創りたいということしか考えていませんでしたが、2000年に編成という企画セクションに移ることで、広告、ネットワーク、放送システムなど、番組を支えるさまざまな領域に眼が啓き、さらにテレビのデジタル化、インターネットとのクロス・メディア化などに携わり、メディアをめぐる技術や環境が大きく変化しつつあることを体感しました。このメディアの激変期が歴史の中でどういう意味を持つのか俯瞰的に考えてみたくなって、東京大学大学院情報学府で二足のワラジを履きながら学び直してみると、人間の思考・表現や社会の在り方と「メディア」が深く関わってきた歴史に気づくことになります。私の場合は、まさに、実践フィールドという学校で揉まれながらメディアを学んできたわけですが、この領域は日々新しいことが起こっていて、その楽しさは今も継続中です。

 人間が内面を表現し、誰かに何かを伝えたいと思う時、そこには必ず媒体が介在します。面と向かって話すにしても、言葉を声に乗せ、表情や身振りも表現媒体としながら、あなたは何かを伝えているはずです。これまで「マス・コミュニケーション」といわれる領域においては、「発信」をするのはマス・メディア企業の中にいるプロの人たちで、「マス」と括られる視聴者や読者は情報を受容するだけと考えられてきました。でも最近では誰もが発信端末を持ち歩き、その気になれば不特定の人々に情報を発信することも容易にできます。私たちは今、大きなメディア環境の変化の時代に直面しているのです。「マス」が「コミュニケーション」する時代の社会的なコミュニケーションの在り方は、皆さん自身も大きく関わっているのです。

 授業では、メディアの歴史や仕組み、表現やコミュニケーションのデザインなどを、「頭」と「体」と「心」をフルに活用しながら実践的に学んでいきましょう。それは、あなたが今後、まわりの人や社会とどのように繋がりながら生きていくのか、ということを学ぶことでもあるのですから。

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