プロフィール、授業のこと、最近の著作、研究室だより。
大原 まゆみ おおはら まゆみ
プロフィール
美術はまず、物と空間の世界。複製やTVを通じてのヴァーチュアル・リアリティでは伝わらない豊かな身体感覚が、美術体験の一方の基礎になっています。
そして、そのような体験のきっかけを提供してくれる作品の背後には、それを生み出した人、社会、時代、文化があり、受け取る私たちの側にもまた、意識的・無意識的に認識や解釈を方向づけている条件があります。こちらの方を明るみに出すには、それなりの知識をもったり、考えたり、誤認がないか検証したりする作業が必要です。美術史をやる、ということは、一般の人よりたくさん作品に接すると同時に、作品と向き合うだけでは身に付かない後者の面を訓練し、特定の問題意識にしたがって、さまざまな個別体験や事象をつなぐネットワークのモデルを作ることだと言ってもいいでしょう。
私は美術史学の訓練を日本とドイツで受け、ドイツ語圏の比較的新しい時代の美術を足場に、モデル造りに励んでいます。
授業のこと
美術史の授業は、1年次で通史の基礎知識、2年次で読解力、3年次で美術史的発想や方法を鍛える構成になっています。最後に卒論を書き上げる快感を味わって下さい。
最近書いたもの
- 「観察・象徴・装飾 ―フィリップ・オットー・ルンゲの植物/風景―」、『言語文化』30号、2013年、115−144頁:2012年に芸術学科・言語文化研究所とドイツ語圏美術史研究連絡網の主催で開催されたシンポジウム『植物を描く/植物で描く ―ドイツ語圏の美術でたどる植物表現の可能性―』での発表に基づく論文です。
