ソーシャルワーク研究所
からのお知らせ

シンポジウム情報

2016年12月11日(日)、明治学院大学で「第11回シンポジウム」を開催致します。おかげさまで募集定員(80名)に達する見込みのため、参加を予定されている方はお早めにお申し込み下さい。
(2016年11月11日)

第11回ソーシャルワーク研究所シンポジウム

忘れてはならない地域福祉時代におけるミクロ・ソーシャルワークの視座
−「問題認識」の個別化と「問題対処」の個別化−

●開催趣旨
 当研究所が主宰する「シンポジウム」は1999年に第1回目を開催した。その時の主題は「ソーシャルワーク実践とスキル−専門性の獲得と教授法−」であった。ソーシャルワーカーとしていかなる「視座」を共有すべきかを問うものであった。あれから18年が経過した。ソーシャルワーク実践の確かな「視座」が一段と流動化している実態がうかがえる。
 第1回目のシンポジウムで提起した主題を、ここで再び問いかけてみたい。
 人びとの暮らしのなかの「荒み」「きしみ」が随所に顕在している。その解消が決して容易でない事態にあることを想起させる「人口減少時代」「超高齢社会」「少子社会」等の表記と併せて、命の尊厳を踏みにじるような/息をのむような「事件」「事故」等を耳にすることは、最早、日常化した感も否めない。
 しかし、その事態に向き合う過程で、生きることに翻弄されている人びとの実態は一律に説明するに難しい事情にあったことが詳らかになる。ところが、我われは、その状況を読み解く際に「多くの方々」「皆さん」なる切り口(remind)から語ることが多い. 人びとの「悲しみ」「苦しみ」「もがき」「切なさ」等々を「最大公約数=マス」のような視点から受けとめている限り、当事者の暮らしの真の再生に寄与できることはない。
 ソーシャルワーカーは、これまで、このような人びとの「思い」を果たして十分に代弁してきたであろうか。命の危機状況を「最大公約数=マス」のような視点から捉えることと与しない、そのような流れへの「対立軸」として機能し、存在することがソーシャルワーカーであるとする使命感の共有は可能であろうか。「社会福祉の縮小」傾向に拍車がかかるなかで、誰もを「埋没」させない働きをソーシャルワーカーとして引き受ける必要はないのか。
 ソーシャルワーカーの実践がいかなる領域・分野で取り組まれていようとも、その共通点は具体的な生活上の諸困難と直面している「人」そのものに関心を寄せながら、その「人」が直面している困難・課題に向き合うことにある。社会福祉の制度と実践を取り巻く環境の「普遍化」「大衆化」がいかに進展しても、「グローバル化」「多元化」がいかに定着しても、時代がいかに変動し進展しても、何よりも、ソーシャルワーカーとして対峙する「一人の人間」の「人格」と「人権」と「尊厳」を重んじること、すなわち「ミクロ」の視点、それは、ソーシャルワークに共通する実践基盤であり、ソーシャルワーク専門職のアイデンティティの基点に据えられているべきものといえよう。
 久しく「個別化の原則」として説かれてきた「一人の人間」の個々別性や多様な状態像を受け入れながら、その「人」らしい「暮らし」の営みを支えること、そのような実践の展開は、ソーシャルワーク専門職の「感性(実践感覚)」から生まれる。そして、支援を必要とする「一人の人間」には、生きる喜びを伝えることになり、同時代にともに生きる人びとには明日への「夢と希望」を分かち合う道標を示すことになろう。

●主催  ソーシャルワーク研究所
●日時  2016年12月11日(日) 13:00〜17:30(受付開始 12:15)
●会場  明治学院大学 白金校舎・本館1201教室 (東京都港区白金台1-2-37)
●参加費 一般   5,000円
     大学院生 4,000円
     学生   3,000円(短大生〜大学生)
●募集定員 80名(定員になり次第締め切り)
●プログラム(敬称略)

主題講演 13:00〜14:30 ※講演後に質疑応答を予定

渡部 律子(日本女子大学教授)
「リッチモンドに帰れ」(A.マイルズ)と「ケースワークは死んだ」(H.パールマン)の言説が実践者と研究者に問いかけたもの

シンポジウム 14:45〜17:30  ※質疑応答30分間を含む

  1. 医 療 堀越由紀子(東海大学教授)
  2. 貧 困 新保美香(明治学院大学教授)
  3. 高齢者 小嶋章吾(国際医療福祉大学教授)
  4. 子ども 高山由美子(救世軍世光寮ソーシャルワーカー)

総合司会:北川 清一(明治学院大学、ソーシャルワーク研究所長)


●お申し込み方法
 1.本ホームページの「各種申込書」からダウンロードしていただき、必要事項をご記入の上、FAXにて送信いただくとともに、参加費をお振り込みください(恐れ入りますが、振込手数料はご負担願います)。
 なお、ご入金後の参加費は返金いたしかねますのでご了承願います。

※お振り込み先
みずほ銀行 高輪台支店
(普)1100462
ソーシャルワーク研究所

2.ご入金の確認後、参加票を郵送いたします。参加票は当日ご持参ください。

●お申し込み・お問い合わせ先
ソーシャルワーク研究所

〒108−8636 東京都港区白金台1−2−37 明治学院大学 北川清一研究室気付
Fax  03−5421−5344
E-mail  swkenkyu@mail.meijigakuin.ac.jp
URL  http://www.meijigakuin.ac.jp/~kitagawa/

※お問い合わせはメールでお願いいたします。なお、回答にお時間を頂戴する場合がございますのでご了承願います。

過去のシンポジウム・メインテーマ
開催 メインテーマ
第10回
(2015年12月)
超高齢・少子社会における「生きづらさ」の諸相とソーシャルワーク−ミクロ・アプローチのゆくえ−
第9回
(2014年11月)
支援困難事例と向き合うソーシャルワークの機能と障壁−専門性を語る視座の進化を検証する−
第8回
(2013年12月)
ソーシャルワークと権利擁護−理念と方略を考える−

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