「先住民族」ときいてまっさきに思い浮かぶのはアメリカの先住民族やオーストラリアのアボリジニでしょうか?あるいはアイヌの人びとが住む北海道でしょうか?
「先住民族問題」は首都圏に住む私たちにもけっして無関係ではありません。
首都圏にもアイヌの人びとが暮らし、アイヌ民族の権利を求めて活動しています。また、アイヌの人びとと同じように自分たちの土地・資源を不当に奪われ、多数派民族に差別されてきた歴史をもち、虐殺や暴力を逃れて海外から日本にやってきた先住民族や、マイノリティの人びとも数多く暮らしています。国こそ違え、これらの人びとは同じ不正義や差別に対して声を上げ、日本社会への訴えを続けています。その声に一緒に耳を傾けてみませんか?
首都圏に住むアイヌ、バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯の先住民族ジュマ、ビルマの先住民族のチンおよびマイノリティのロヒンギャの人びとと出会い、ともに語り合う場にぜひお出かけください。
プログラム:
●AINU REBELS(アイヌレブルズ)によるパフォーマンス
*AINU REBELS・・・首都圏に住むアイヌの若者が結成したグループ。
アイヌ伝統の舞踊・歌に独自の感性でアレンジを加え、新たな表現に挑戦している。
●バングラデシュのジュマ民族から
*ディプティ・ションコル・チャクマ(2007 年難民認定)「なぜ私は東京にいるか」
●ビルマの先住民族・マイノリティから
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在日チン民族協会の代表 ゾーミントゥー (在日ビルマロヒンギャ協会)
●アイヌ民族から
*長谷川修(アイヌウタリ連絡会) 「国連先住民族権利宣言と首都圏のアイヌの運動」?
※プログラムは都合により変更される場合があります。ご了承ください。
■ジュマとは
バングラデシュ東南部のチッタゴン丘陵地帯に住む先住民族の総称。1970年代以来、先住民族の文化と人権を無視するバングラデシュ政府と対立が高まり、武力紛争に発展。97年に和平協定が結ばれたものの、協定の多くは実施されず、いまも軍による虐殺やレイプ事件などが頻発している。日本でも迫害を逃れてやってきたジュマの人びとが難民認定を求めている。
■ビルマの先住民族/マイノリティとは
民主化運動への軍事政権による武力弾圧が続いているビルマは多民族国家であり、連邦の成立以来、独立や自治を求めてたたかっている先住民族/マイノリティが存在している。政府軍は先住民族/マイノリティの土地で一般住民に武器・弾薬を運ばせたり、強制労働に狩り出したり、女性を性奴隷にするなどの人権侵害を引き起こしている。多くの人びとが難民となって国外に逃れ、日本にも多くのビルマ難民が暮らしている。
主催: 6・15イベント実行委員会
(実行委員: 下澤嶽(ジュマ・ネット代表)、松田みどり(ジュマ・ネット事務局)、木村真希子(市民外交センター)、藤岡美恵子(法政大学・同大学院講師)、中野憲志(先住民族・第四世界研究)(5月29日現在))
後援: 明治学院大学国際平和研究所
賛同団体: 開発と権利のための行動センター、市民外交センター、ジュマ・ネット、反差別国際運動(IMADR)、ビルマ市民フォーラム、平和力フォーラム、ほっかいどうピースネット、ヤイユーカラの森
賛同人: 勝俣誠(明治学院大学国際平和研究所所長)、加藤登(グループ“シサム”をめざして〔首都圏〕)、越田清和(さっぽろ自由学校「遊」理事)、津田仙好(グループ“シサム”をめざして〔首都圏〕)、前田朗(東京造形大学教授)、武者小路公秀(元国連大学副学長、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長)(5月29日現在 50音順)
連絡先: 6.15イベント実行委員会 6.15event@gmail.com
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