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懐かしい未来ネットワーク ローカリゼーション・シンポジウム

テーマ

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懐かしい未来ネットワーク
ローカリゼーション・シンポジウム

「地域のチカラ」? 
脱「グローバリゼーション」の現場から
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを迎えて
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都市農業でピークオイルを乗り越えたキューバから、日本の都市農業へ
世界中に拡がりつつあるトランジション・タウン*とエコビレッジ*
日本各地の農村や都市、商店街から生まれつつあるコミュニティ再構築の動き
世界各地で、そして日本のあちこちで、グローバリゼーションに対抗するローカリゼーションの波が動き始めています
競合から共生へ、モノやカネの豊かさから関係性の豊かさへ、成長偏重から定常型社会へ
キーワードは、コミュニティのチカラ、地域のチカラ
ローカリゼーションの現場から、もうひとつの未来のビジョンを見つけ出しましょう!


日時

2008年 11月8日(土)/9日(日)


場所

  会場 11月8日(土)パート1 明治学院大学 白金キャンパス2号館 2101教室
             パート2 明治学院大学 白金キャンパス3号館 3101教室
     11月9日(日)  明治学院大学 白金キャンパス3号館 3102教室
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html


企画概要

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懐かしい未来ネットワーク
ローカリゼーション・シンポジウム
「地域のチカラ」?
脱「グローバリゼーション」の現場から
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを迎えて
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都市農業でピークオイルを乗り越えたキューバから、日本の都市農業へ
世界中に拡がりつつあるトランジション・タウン*とエコビレッジ*
日本各地の農村や都市、商店街から生まれつつあるコミュニティ再構築の動き
世界各地で、そして日本のあちこちで、グローバリゼーションに対抗するローカリゼーションの波が動き始めています
競合から共生へ、モノやカネの豊かさから関係性の豊かさへ、成長偏重から定常型社会へ
キーワードは、コミュニティのチカラ、 地域のチカラ
ローカリゼーションの現場から、もうひとつの未来のビジョンを見つけ出しましょう!


*トランジション・タウン
ピークオイルと気候変動という危機を受け、市民の創意と工夫、および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくための草の根運動。イギリスに始まり、世界中に取組みが広まりつつある。

*エコビレッジ
共同性を回復することによって環境への負荷を減らすことに取り組んでいるコミュニティ。新たにコミュニティを創る共同体型エコビレッジ(複数家族が生活や生産を共にする)と、居住空間の一部を共同化する長屋型エコビレッジ、既存の集落をエコビレッジ化する里山型エコビレッジなどがある。  

  経済のグローバリゼーションは世界を豊かにする、という主張は幻想でしかありませんでした。自国の豊かさが遠い国の貧しさの原因になっていると知ったら、あるいは地球環境の劣化に繋がっていると知ったら、その豊かな生活に居心地の悪さを感じる人も多いに違いありません。しかも、その「豊かさ」だと思いこんでいることの多くが、実は本当の豊かさとはほど遠いものであることに気がついてしまった人も増えています。行き過ぎたグローバリゼーションの弊害は、格差社会の出現だけにとどまりません。地域コミュニティや家族のつながりもずたずたにしてしまいました。  
  しかし、グローバリゼーションはわたしたちの生活の隅々にまで入り込んでいます。銀行にお金を預ければ、それが原油価格を引き上げる先物取引の資金や米国の戦争のための資金として使われたりします。「これはお買い得」と思って靴を買ったら、それが結果的に貧しい国の児童労働を助長したりします。指輪を買えば、広大な原生林を破壊することに繋がったりします。そうしたことを極力拒否したとしても、日本という国で生活している以上、多かれ少なかれ、「否応なく」グローバリゼーションの片棒を担がされている。  
  わたしたち、懐かしい未来ネットワークは、そんなグローバリゼーションの波から自立し、本当の豊かさを実現するために、地産地消をはじめとした、食、経済、エネルギーのローカル化=ローカリゼーションの波を作り上げようとしてきました。ピークオイルの到来による原油の高騰、それに伴う食料危機は、わたしたちの身近な問題になりつつあります。日本は経済力があるから大丈夫、などとのんきなことは言っていられません。日本の経済力は石油の大量消費に支えられた幻の楼閣なのですから。本当に豊かな社会を作るという視点は持ち続けながら、現在を生きのびるためのローカリゼーションを語るときが来たのです。  
 
  基調講演を行うヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんは、『ラダック 懐かしい未来』という本で、わたしたちに「本当の豊かさ」とは何かを問いかけてくれました。近著『Breakaway』では、グローバリゼーションのキーポイントとなるWTO体制からの「離脱」(Breakaway)をテーマに、オルタナティブな未来を提唱しています。ヘレナさんからは、この『Breakaway』の内容とともに、ローカリゼーションの成功例としてのトランジション・タウンや、コミュニティの再構築を目指すエコビレッジの動向をお話しいただく予定です。対談のお相手としてお招きするのは岩波新書『地域の力』をお書きになった大江正章さん。自らコモンズという出版社を設立、環境、食、農、自治などをテーマに、暮らしを見直す情報の発信を行っている大江さんが、地域の食や経済、福祉などを立て直そうと奮闘する人々の実例を紹介しながら、食とエネルギー、経済の地域化に何が必要とされるか考えていきます。  
 


  話題の映画、『パワーオブコミュニティ キューバはいかにしてピークオイルを生きのびたか?』の上映もあります。字幕が間に合いそうもないので、活弁でお送りします。これは、ソ連邦崩壊後、ソ連の援助も得られず、西側からも経済封鎖されたキューバが石油と食料のない中で、いかに都市農業を発展させ、餓死者を出さずに生きのびたかをレポートしたノンフィクション映画です。ピークオイルを迎えるわたしたちにとって、さまざまなアドバイスに満ちています。上映後には、映画の内容を補足する形で、キューバの現状に関する解説があります。  


  さらに、2日目のシンポジウムでは、「市民皆農」をキーワードに市内に5000区画もの市民農園を維持する横浜市から、都市農業を積極的に推進している自治体職員森能文さん、『農家女性の社会学』を執筆、「農の元気は女性から」をキーワードに、農と地域経済における女性の「チカラ」から脱グローバリゼーションの糸口を探る理恵子さん、さらには『貧乏人の逆襲!? タダで生きる方法』をつい最近出版した松本哉さんは、高円寺、阿佐ヶ谷の商店街を舞台に「素人の乱」と称する古着屋、リサイクルショップを展開。都市住民がお金に巻き込まれないで生きる術を語ります。

  キューバからのメッセージ、ラダックとイギリス、オーストラリア、アメリカでの取り組み、都市農業、農業に携わる「女性のチカラ」、そして商店街という身近なコミュニティ。ローカリゼーションは、どこにいても実践できる個人の生き方でもあるのです! あなたの人生を変えるかもしれない、2日間です。


■懐かしい未来ネットワーク ローカリゼーション・シンポジウム
「地域のチカラ」? 脱「グローバリゼーション」の現場から
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを迎えて

主催 懐かしい未来ネットワーク(NPO法人 開発と未来工房)
後援 明治学院大学 国際平和研究所 PRIME

●2008年11月8日(土)「地域のチカラ」? 脱「グローバリゼーション」の現場から

パート1:映像(14:00?16:30)
        『ラダック 懐かしい未来』短縮版
        『アジアの行動するコミュニティ』*
        『パワーオブコミュニティ キューバはいかにしてピークオイルを生きのびたか?』

パート2:講演(17:00?20:00)
     17:10〜18:10 基調講演 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん
     18:10〜18:55 大江正章さん講演
            (15分休憩)
     19:10〜20:00 ヘレナさんと大江さんの対話、質疑応答


●11月9日(日)シンポジウム 共鳴するローカリゼーションのうねり (13:00?17:00)
パネリスト=理恵子さん、松本哉さん、森能文さん コメンテーター ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん 司会=大江正章さん

*『アジアの行動するコミュニティ』
地域の再生や活性化に取り組むアジアの草の根の新たな潮流を紹介するドキュメンタリー。日本の事例紹介では、地域にあるものを活用し循環させ、本当に豊かで美しい地域コミュニティを作る運動を、埼玉県小川町の二人の先駆者を中心に描いています。韓国の事例では、砂漠化の深刻化という課題に立ちあがった韓国のNGOが中国の政府や企業と協力しながら緑化に取り組む様子を、ネパールの事例では、コミュニティラジオラジオというメディアを農山村の人々が活用する先進的な様子を紹介しています。(監督:鎌田陽司(日本編)、李時載(韓国編)、クンダ・デキシット(ネパール編))助成:国際交流基金



■会場 11月8日(土)パート1 明治学院大学 白金キャンパス2号館 2101教室
             パート2 明治学院大学 白金キャンパス3号館 3101教室
     11月9日(日)  明治学院大学 白金キャンパス3号館 3102教室
〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37 http://www.meijigakuin.ac.jp/access


■参加費 11月8日パート1、11月8日パート2、11月9日シンポジウム  各1000円 3枚セット券2500円(前売りのみ) *明治学院大学、学生は無料。(要申込)


■申し込み:事前申し込み(先着順)
問合せ・申込先:  acf_uketsuke@yahoo.co.jp (三谷)まで
1.お名前
2.メールアドレス
3.参加希望のプログラム  (3枚セット券を希望される方は事前に申し込みください)
4.さしつかえなければご所属や関心ごとなどをお書きください


■プロフィール
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ Helena Norberg-Hodge
 スウェーデン生まれの言語学者。1975年にラダックに入り、ラダック語・英語辞書を作成。ISEC(エコロジーと文化のための国際教会。本部イギリス)の代表。持続可能で公正な地球社会実現のために斬新で重要な貢献をした人々に与えられるライト・ライブリフッド賞を、1986年に受賞。著書「ラダック懐かしい未来」は30カ国語以上に訳された。ラダックでの活動を継続しつつ、グローバリゼーションに対する問題提起や啓発活動を行っている。世界的なオピニオ ン・リーダーの一人。近著(共著)に、『Breakway』。
ISEC HP: http://isec.org.uk

大江正章 おおえただあき
  1957年神奈川県生まれ。ジャーナリスト、編集者。出版社コモンズ代表として、農、食、環境、アジア、自治などをテーマにした書籍の編集、発行を精力的に行っている。著書に『地域の力 食・農・まちづくり』(岩波新書)、『農業という仕事 食と環境を守る』(岩波ジュニア新書)、共著に『公共を支える民 市民主導の地方自治』(コモンズ)など。

理恵子 つるりえこ
  福岡県生まれ。甲南女子大学大学院文学研究科博士課程。社会学博士。吉備国際大学社会学部准教授。有機農業・農村女性起業などが持つ、食・農のグローバル化への対抗戦略の可能性をテーマに、研究活動を行っている。著書に、農家女性の地位の変遷や、女性起業を丹念なフィールドワークによりまとめた著書『農家女性の社会学 農の元気は女から』(コモンズ)。

松本哉 まつもとはじめ
  1974年東京生まれ。中国3000mの岩山を下駄で登り、厳冬の北海道を原チャリで疾走、東北一周ママチャリレースで3位を獲得。96年「法政の貧乏くささを守る会」、97年「全日本貧乏学生連合会」をそれぞれ結成、2001年卒業とともに、「貧乏人大反乱集団」結成。東京杉並区高円寺商店街に「素人の乱」という名のリサイクルショップを次々と開店。自身は5号店店主。著書に『貧乏人の逆襲! タダで生きる方法』(筑摩書房)、編著に『素人の乱』。

森能文 もりよしふみ
  横浜市環境創造局北部農政事務所農業振興担当係長。横浜市に約70人いる農業専門職のひとり。栽培収穫体験ファームに当初からかかわるなど、地域の非農家住民をまきこんだ都市型農業施策を展開。「地域の力」で大江さんは「スーパー自治体職員」と紹介。

「懐かしい未来ネットワーク」とは
  ”懐かしい未来”をキーワードにつながった、ゆるやかなネットワーク。人と人、人と自然、そして内なる自分とのつながりを深めるような未来の実現のために、グローバル化に代わるローカル化、コミュニティの再興、伝統智の見なおしに取り組んでいる。今年の主な活動は、「エコビレッジ・デザイン・エデュケーション(EDE)」、「小川町・小瀬田教育ファーム」、「学びの会やシンポジウム」の主催・運営など。ヘレナさんのNGOであるISECの日本におけるパートナー。 http://www.afutures.net/



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