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東アジアの「過去」と「現在」を見つめ直し平和を語るカフェ 第4回
 元日本軍兵士とともに「和解」について考える
 ※報告掲載

講師
絵鳩毅さん(元中国帰還者連絡会会員)

日時

2009年12月7日(月) 5限 16:45−18:15


場所

明治学院大学横浜校舎 421教室 教室変更になりました
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
(戸塚駅から江ノ電バス「明治学院大学南門」終点「明治学院大学南門」下車。バス所要15分)


研究会概要

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東アジアの「過去」と現在を見つめ直し平和を語るカフェ  
第4回 元日本軍兵士とともに、「和解」について考える
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絵鳩さんは96歳の元日本軍兵士です。東大を出て文部省に勤務後、高校教師もされた「知性派」ですが、軍の暴走に抗うことは容易ではありませんでした。戦争体験というと、被害や戦争一般の悲惨さなどが中心ですが、絵鳩さんは自身がどんな加害行為をしたかを語られるのが特徴です。口には出しにくい自身の加害を語るようになるには、中国で収容された戦犯管理所での独特の経験がきっかけでした。そこではじめて中国人を「人間」と見るようになったといいます。「歴史事実」に基づいてこそアジアとの「和解」ができることが伝わってきます。戦争の「リアル」を知りたい多くの大学生と話せる機会を、絵鳩さんも楽しみにしておられます!


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明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
〒108‐8636 東京都港区白金台1-2-37
Tel:03(5421)5652/Fax:03(5421)5653
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
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報告

現在も続く日本と中国や朝鮮半島などの東アジア諸国との軋轢について学生と共に考える連続勉強会の第4回(最終回)を開催した。
「アジア文化祭」期間中ということもあり、多くの学生が参加した。 前回に引き続いて元日本軍人をお招きし、実際の戦争経験について、つまり戦争をするということはどのようなことに手を染めることを意味するのかという観点から語ってもらった。ジレンマの中で残虐な行為に自ら加担したこと、シベリア抑留時の無反省ぶり、中国の撫順戦犯管理所での人道的待遇とその後の反省と認罪などについて、苦しい思いに時に胸を詰まらせながら語られる氏の姿は、学生の感情をも大いに揺さぶるものであった。祖父の世代でも戦争経験が乏しいことも少なくない現在の学生には、教科書からは窺い知れない「生の戦争」を知る貴重な機会になった模様である。 中国人捕虜を虐待していたにもかかわらず、戦後は自分たちが中国の捕虜・戦犯になった際には人道的に遇されて、優秀民族だと思いこんでいた大和民族より、劣等民族だと蔑んでいた中国人の方が立派だと気付き、考えが変わり始めたと氏は話された。これに呼応するように、“いつまでも歴史のことを言ってくる中国人のことを嫌だと思っていたが、事実を知って恥ずかしく思った”という学生の意見も見られた。 証言後には学生からの真剣な質問が相次いだ。「どうすれば本当の歴史が学べるか」という質問には、“難しいことだが、家永三郎ほか良質な書籍に触れること”を勧めた。また、「経済援助によって日本の戦争責任は果たせたのではないか」という質問には、“歴史事実をまず明らかにして心から謝罪をしないかぎり戦争責任を果たしたことにならない”と訴えた。これは教員が取り組んでいかねばならない問題をも示唆する質疑であったといえる。



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