2002年12月1日、アフガニスタンのタクシー運転手ディラウォルは
3人の客を乗せたまま、
二度と家族の元には帰らなかった。ディラウォルは「テロ」容疑者として米兵に引き渡され、
バグラム空軍基地の拘禁施設に収容されたのだ。そこで拷問を受け、5日後に死亡した。
---ディラウォルの死を軸に、アレックス・ギブニー監督は、バグラムやイラクのアブグレイブ刑務所、
キューバのグアンタナモ収容所で「自白」を引き出すための拷問がいかにして正当化されていったのか、
拷問が現場の「腐ったリンゴ」による行き過ぎた行為ではなく、ブッシュ大統領をトップとした
指揮系統に基づいて行われていた事実を浮き彫りにする。
本作品は2007年から2008年にかけてNHKのシリーズ「民主主義」で
カット版が「‘闇’へ」と題して放映されたが、劇場公開は現時点で未定である。
米国/2007年/106分/監督:アレックス・ギブニー/脚本:アレックス・ギブニー
日本語字幕版制作:アムネスティ・インターナショナル日本。
2008年度 第80回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞、
2007年度 トライベッカ映画祭ベスト・ドキュメンタリー賞受賞。
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