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2016.10.11

忘れないことはつながること

9月5日から6日にかけて、岩手県大槌町に行ってきました。本学が連携協定を結んでいる大槌町へのご挨拶と学生達の小学校授業への参加を見学することが目的です。当日は、東北地方に上陸した台風10号による大雨の2日後でした。大槌町は仮設住宅の一部が浸水する被害を受け、少し北の岩泉町では多くの方が亡くなりました。大槌町でも、親族が岩泉町にいらっしゃり、孤立して医薬品もままならないという方にお話をお聞きし、事態の深刻さを実感しました。1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

大槌町も、他の地域と同様に、まだ東日本大震災からの復興のための土地のかさ上げが続いており、また地区によっても進捗状況の差があることも目の当たりにしました。仮設住宅の空き部屋も見せていただきましたが、狭隘さや住環境の不備に心が痛みました。数年しかもたない建物に既に5年半居住している方々もおられ、仮設住宅の完全解消には、あと2年以上かかる予定だとお聞きし、改めて復興への道のりの厳しさを感じました。

本学と大槌町との連携協定では、お互いに支援しあうことが盛り込まれています。ボランティアに伺う学生たちも多くの学びをさせていただいています。その一つが文化庁の「被災地における方言の活性化支援事業」の採択を受けた「吉里吉里カルタ」の作成でした。土地の方言や習俗を収集したこのカルタは、大槌町の子どもたちに学びの機会を提供しています。参観させていただいた小学3年生「総合」の授業では、学生たちと子どもたちがカルタを使って遊ぶだけではなく、歴史や方言・習俗の意味を楽しく学んでいました。子どもたちだけではなく、学生たちもいきいきと活動していたことに感動しました。

人の記憶は、だんだんと薄れていくものです。しかし、忘れることのできないこと、忘れてはいけないことが多くあり、東日本大震災もそのひとつです。悲しい経験と多くの教訓が残されています。「忘れない」ことを現実のものとしていくためには、日ごろから「つながる」ことが必須だと考えています。これからも、明治学院大学は大槌町の皆さんと、子どもたちとつながり続けていきます。

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