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2016.05.10

こどもの日

最近、2組の若いご夫婦が小さいお子さんのことを「○○さん」と呼んでいました。「○○ちゃん」という呼称が耳慣れている私としては、新鮮な経験でした。それだけ、子どもの主体的存在を認めているのかなとも感じました。子どもの主体的権利を保障し、かつ必要に応じて擁護し、子どもが育つ最小単位である家族を支援することは、日本も締約国となっている「子どもの権利に関する条約」(子どもの権利条約)にも明記されている内容です。

さて、5月5日は、子どもの日でした。「国民の祝日に関する法律」では、こどもの日を「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」(第2条)としています。敗戦後まもなくの、1948年に制定された祝日で、毎年5月5日から1週間は児童福祉週間となっています。児童福祉法も、敗戦後早い時期である1947年に制定されています。当時の日本が復興の担い手として、また子どもの未来を大切にしていたことがうかがえます。一方で、世界を見渡せば、戦闘のなかで多くの子どもの命が奪われ、難民キャンプでは飢えや栄養失調に直面している子どもが多く存在します。また、日本でも35年間連続で子どもの人数が減少してきていますし、「子どもの貧困」も社会的関心を集めています。子どもにとって決して育ちやすい社会ではないようです。現在、国会では児童福祉法の改正が議論されています。改正案には、子どもの権利を明確にする内容も含まれています。厚生労働省の専門委員会委員長として、また、今回改正の基盤となる「報告」作りに携わった者として、今国会中の改正案成立を願っています。

IMG_7974記念館前の花壇の写真