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学び

シリアの紛争停止に向けて〜G7ユースサミットでの政策提言を通して〜

全国民の半分以上が家を失い、約50万人の命が奪われる、そんな状況が西アジアの国・シリアで起きています。2011年から続くシリアの紛争は5年目に突入しました。もはやシリア政府と反政府の対立だけではなく、米国やロシアといった大国やISを筆頭とする過激派組織など複数の勢力が複雑に絡み合っています。

私たちもメンバーの一員である、難民をテーマに活動する大学生グループ「P782プロジェクト」は、シリア人の受け入れを中心とした日本政府への政策提言書を作成し、5月22日にG7ユースサミットへ参加。これはJapan Youth Platform for Sustainability が主催するもので、三重大学で行われ、さまざまな社会課題に取り組む学生が100名ほど参加しました。

提言内容は、①現在の第三国定住事業を拡大し、シリア人を対象とする事業の展開、②奨学金プログラムによる大学生および大学院生の受入れ、③難民申請をしたシリア人に対する保護の提供と紛争解決への努力の3点です。

今回、サミットとは別に国会議員に直接提案する機会もあり、草の根の活動だけではなく、政府機関に訴えることも一つの方法であると実感できました。もちろんこれだけで紛争が止まるわけではありません。また、私たち自身が紛争停止を訴え続けていくには知識不足であることを痛感しました。今後も学生の視点から、シリアの紛争を考え、解決に少しでも近づけるように活動を続けていきます。

執筆者:大川梨恵(国際3年)、清水広美(国際4年)、大竹菜緒(国際4年)

白金通信2016年10月号(No.486) 掲載


立ち見が出るほど、多くの学生・社会人が参加しました。


“STOP KILLING in Syria”ポスターと清水さん・大竹さん・大川さん(左から)