スマートフォン版を表示
学び

キャンパス・ ハラスメント防止に 向けた教職員の 意識向上のために ― 教職員のための 講演会報告―

学生のみなさんが良好な環境で研究し教育を受けるため、それらを支える教職員は、大学の研究教育環境を整える義務を負うとともに、自らの職場環境の維持向上にも努めなければなりません。

ハラスメント人権委員会では、教職員を対象に、ハラスメント防止のための講演会を毎年開催しています。一一月三〇日、職場のハラスメント研究所長・金子雅臣先生より「キャンパス・ハラスメント最新事情―なぜ起きる、どう対処する―」と題し、ご講演いただきました。

講演では、大学でのハラスメント事例に現れた行為について、問題かどうか判断する重要なポイントが教育上の必要性を説明できるか否かにあること、問題解決に向けては「公正な調査」「迅速な対応」「適正な解決」「厳正な処分」が求められること、これらを速やかに実行しうる学内組織づくりとルール再点検の必要性が示されました。

参加者からは、個別の事例における判断や対応が具体的で参考になった、解決体制の整備と啓発活動を根気強く続け、ハラスメントのない組織へ尽力したいといった感想が寄せられました。ハラスメント防止への教職員の意識向上と理解促進こそ、学生の大学生活の充実につながることを、改めて参加者一人ひとりが確認しました。

本委員会では、積極的に教職員の意識向上の取り組みを支援します。学生のみなさんも、困ったことがあればいつでも学内の相談窓口までおいでください。

執筆者:佐藤公(心理学部准教授・ハラスメント人権委員会相談員)


ハラスメント対応について講演する金子雅臣先生。


白金キャンパスにて、多くの教職員が対策について学びました。

白金通信2017年3月号(No.488) 掲載

おすすめ