スマートフォン版を表示

留学は教員になるためのステップ

2016.09.05

将来、英語の教員になるためにも海外留学をしたいと考え、3年生の秋学期に長期留学を実現した福田さん。アットホームな雰囲気で交友関係も広がったというアメリカのホープカレッジ(Hope College)での学生生活、そして将来についてお聞きしました!

福田晴都(文学部 英文学科 4年)
留学期間:2015年8月~2016年6月
文学部英文学科から3年生の秋学期に、明治学院大学とも50年以上交流が続くアメリカのホープカレッジへ長期留学。高等学校の英語科の教員を目指しているため、留学先では、教育学を中心に専攻。英語の自信もしっかりつけて帰国し、留学後も多くの友人と交流が続く。

留学は教員になるためのステップ

将来、英語科の教員を目指して英文学科に進学しました。英語を教える上で、留学の経験は必須だと考えていたので、教育実習や採用試験の時期と留学の時期の兼ね合いや、教職の単位取得などの心配は、全くありませんでした。僕の場合、教育実習と採用試験は来年に受けることになるので、卒業までの時間は採用試験の準備をしつつ、有意義に使おうと決めています。サッカー部の顧問にもなりたいので、今のうちに指導者のライセンスを取ったり、TOEICのスコアアップにも挑戦したい。それと、帰国したばかりだけど、また海外にも行きたいですね。

留学先は、アメリカの教育や教育哲学を学びたいと考えていたので、教育学専攻のある協定校という視点でいくつか選んで、最終的にホープカレッジに決まりました。大学の場所とか規模はあまり意識してなかったんですが、行って見て、ホープカレッジのこぢんまりとしたキャンパスやアットホームな雰囲気がとても心地よくて。日本語の専攻もあるから、どことなく日本に親しみのある雰囲気もあったり。ここで良かったと思いました。

留学前の余裕から一変!試練の数か月。

留学して最初の1・2ヶ月は、正直きつかったです…。意外にも日常会話に慣れるまでが大変でした。それまで海外の友人もいたし、明学でバディ(※)もしていたので、会話はできると自負していたんですが、行って見たら、他の国の留学生は僕なんかより断然喋れて…。複数での会話は、内容がコロコロ変わってテンポも速い。聞くだけで精一杯で、ついていけないこともよくありました。

でも、大学全体もそうですが、寮もオープンな雰囲気なので、学生間の距離が近かったことが幸いでした。ルームメイトとすぐに打ち解けて英語を教わったりしながら、あとは、自分から飛び込むしかないと覚悟を決めて、カフェで学生たちに声をかけて会話に飛び込んでいくうちに交友関係も広がって、徐々に自信をつけていきました。

授業は予習が必須なので、講義内容は理解できるんですが、ディスカッションやプレゼンテーションには苦労しました。海外の学生は、自分の意見を話すことに慣れているし、すぐに「君はどう思う?」と話を振ってくる。とにかく、文法とか関係なく、まずは他の学生の話したフレーズを真似して受け答えをするところから始めました。課題は、週に2回の授業がほとんどなので、こなす時間も2・3日しかないんです。僕だけでなく、学生たちはみんな、金曜の夜と土曜以外は勉強、それも24時頃までなんていうのは当たり前でしたね。


(※)バディ…明治学院大学に来ている留学生のお世話をする学生。

実際の教育現場で見てきたことを生かしたい

留学中は、教育関連の授業をいくつか受講して、アメリカの教育についても学んできました。中でも、現地の中学校と高校に訪問して実際の授業を見てきたことは、将来のためにも良い経験になりました。

中学校へは、教育心理学の授業の一環で週に1回訪問して、授業中の生徒の行動観察を中心に、ディスカッションに加わったり、ミニレクチャーを担当しました。高校への訪問は、自ら希望して、ルームメイトと明学の国際センターに協力いただいて実現できました。朝から1日、授業を見学して、最後は「日本の文化」のプレゼンテーションもさせてもらいました。生徒も日本に興味を持ってくれて、終了後には質問や日本語の歌のリクエストのやり取りも。「Under the Sea」の日本語バージョンを歌ったりしました(笑)。

現場を見て、教育方法や学習環境の違いに本当に驚かされました。マイク、プロジェクターはすべての教室にも備わっていますし、先生たちもフル活用している。i-Padを使いオンラインで予習復習するプログラムがあったり、生徒の到達度に応じてグループ分けをして、それぞれの到達度に合った課題を同じ教室で展開していたり。日本でも取り入れるべきだと思う点が多々ありました。

かけがえのない仲間と自信を得て

11ヵ月間の留学で、ルームメイトはもちろん、学内で親しくなった友人、同じ時期を過ごした海外留学生たち、かけがえのない人たちに出会いました。日本に帰った今でも、連絡を取り合っています。さっそく日本に遊びに来て、今、我が家にホームステイしている友人もいます(笑)。

そして何よりも、多くの課題やプレゼン、文化の違いなどを経験をしながら、たくさんの困難を乗り超えることで培った大きな自信が留学での1番の収穫です。



おすすめ