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誰もが過ごしやすいキャンパスへ

2016.12.12

横浜キャンパスで学生生活をサポートする「キャンパスコンシェルジュ」として活躍している井上さん。大学での学びについて、コンシェルジュの仕事や学生と接する中で感じていることについて、お話ししていただきました。

井上 光(国際学部国際キャリア学科 3年)
2015年の秋から横浜キャンパスのキャンパスコンシェルジュのリーダーとして活動。大学施設やサービスの利用方法から、大学生活におけるささいな質問まで、細やかに対応しながら横浜キャンパスに通う学生たちをサポートしている。2016年の秋からは、学びたいことを追究するためイギリスの協定校に長期留学中。

興味のある学びを究めたい

大学では高校で培った語学力を活かして勉強したいと考えていたので、国際キャリア学科に進学しました。1・2年生のうちは、英語の授業をこなすので必死だったので、専門分野のことは考えていませんでしたが、学年が上がるにつれて、入学する前から好きだった世界史(特にローマ史)をやっぱり学びたいという気持ちが出てきました。自学が中心ですが、世界史に詳しい先生にオフィスアワーを利用して少し指導してもらったりしています。

この秋から協定校に留学することに決まりました。留学先では必ず古代ローマ史を学ぶと決めていたので、カリキュラムを徹底的に調べて、歴史が学べるイギリスのマンチェスター大学を選びました。歴史関連の授業を中心に受講する予定です。余暇の時間も、ヨーロッパの博物館や史跡を巡って、色んなことを学んできたいと思っています。

さまざまな質問を解決するコンシェルジュ

2年生の秋学期から、横浜キャンパスで学生たちに施設利用や学生生活のサポートをする「キャンパスコンシェルジュ(以下、コンシェルジュ)」を担当しています。コンシェルジュの大きな役割は、大学施設の利用方法や大学生活における学生たちの疑問・質問を聞き、一緒に解決したり、アドバイスをしたりすること。8号館のインターナショナルラウンジにある〝コモンズ8(エイト)“に2名のコンシェルジュが常駐していて、1ヶ月でだいたい100件くらいの質問に対応しています。

横浜キャンパスは、全学部の1・2年生が通っているので、大学施設やサービスの利用方法など、「知りたいけれど誰に聞けばいいのかわからない」と困っている学生が多くいます。実際に、コンシェルジュが対応する学生の半数は1年生です。

例えば、「自分のパソコンを大学内の無線LANにつなぐにはどうしたらいいですか?」とか、「このことは、どこに(誰に)聞けばいいですか?」といった質問や、サークルのことや教室の場所を教えてほしいといった、ちょっとした質問も多いです。学生コンシェルジュだからこそ気軽に聞けるという側面もあると思います。

人との関わりで成長できた

今は、リーダーとしてコンシェルジュ全体の取りまとめを任されています。大学職員の方と業務に関する連絡や業務の課題について相談や提案をしたりすることもあります。最初は、アルバイト感覚でしたが、今はインターンシップに近いと感じています。この仕事を通じて、ビジネスメールの書き方を覚えましたし、社会人の方との接し方も身につきました。あとは、質問に答えるために、僕自身が大学についてだいぶ物知りになって、大学を活用できるようになったと思います。

色んな人たちと接していく中で成長した点は、やはり対人スキルです。相手の話を聞き、問題を見つけて、解決(アドバイス)する。高校生の頃の僕だったら、こんなに親身に人の話を聞いてアドバイスするなんてしなかったと思います。大学で色んな経験を経て、精神的にも大人になったと感じています。

学生たちの声をくみ取って伝えていくこと

コンシェルジュの日常業務から大学に提案できることがあるのではないかと感じています。そのために、今、相談で受けた質問をデータ化したり、施設の利用状況を把握する巡回の仕事のデータを分析に使えるように整えたりすることに挑戦しています。

僕自身が学生なので、学生だからわかること、学生だから言えることを大切にしていきたいです。日々の質問から見えてくる学生たちの要望、キャンパスにいる中で聞こえてくる学生たちの意見。課題はたくさんあると思いますが、よりよいキャンパスライフために、これからも学生を代表して大学に声を届けていきたいと思っています。

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