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コラム「キャンパスCLINIC」

タバコを吸わないという事

白金通信2011年12月号

 仕事も生活も順調だった37歳に、薄い秋雲に背中を押され、白金の門をくぐった春から私の辛い二重生活は始まりました。学生としての勉強と、企業で経営企画と法務部門を統括し、考える事が仕事の私は、タバコを吸う事で仕事と休憩のリズムを作り、気持ちを落ち着けていました。

タバコを吸わない生活のスタート
 
今、タバコを吸いましたか?」校舎でのこんな一言に誘われ、数日後に禁煙生活をスタートしました。でも興味で始めた禁煙に理由は無く、続けるつもりもありませんでした。
  タバコっていいですよね。私はタバコを手にしてから25年になりますが、タバコは緊張を和らげる効果や覚醒作用があり、煮詰まった時に思考力が上昇し、作業効率が上がります。若い時はタバコを吸う事が格好良かったし、喫煙者同志って、灰皿周りでの他愛もない雑談で仲良くなったりもします。
 そんなイイ事を捨てる意味は解りませんでしたが、タバコを吸わない生活を知りたくて、一度見てみたくて毎日が過ぎました。
 昨日、私の抽斗の中にあったZIPPOとキャスターは3ヶ月の留置を経てゴミ箱へ向いました。

喫煙者の後輩、教職員の方へ
 
あなたには自由があります。喫煙はマナーに違反しない限りあなたの自由です。でも、カフェ、公園、駅・・・、自由を奪われ、あなたの行動範囲と時間はタバコによって支配されています。
 ハッキリと言いましょう。自分を欺き、人生の楽しみを自ら喜んで削り取る喫煙は、税金こそたっぷり払って社会に貢献しますが、身体を蝕み、あなたの自由な時間と選択肢を奪うに過ぎません。禁煙はストレスになるとか、タバコに宿っていた楽しみは全て幻想でした。タバコが無くてもキチンと成立します。あなたも気づいているはずです。
 それでも、タバコを吸い続けるのですか?
 来年春に私は、たくさんの気づきと、貴重な知識そして自由な発想、最後に、制約された行動範囲と時間からの解放を得て、明学を卒業します。

 

 

 

文田康博 社会4年