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コラム「キャンパスCLINIC」

糖質制限について

白金通信2016年10月号

 

 数年前から「糖質制限」や「低糖質」と呼ばれる食事が話題になっていますね。“結果にコミットする”というキャッチフレーズで流行りのトレーニングジムも、食事指導に糖質制限を取り入れており、ダイエットや糖尿病の予防・コントロール目的で注目されています。皆さんの中にも「おかずだけ食べて、ご飯はやめておこう」とか「糖質ゼロの飲み物にした」など、食生活の中に取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。エネルギー源となる3大栄養素のたんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質の摂取を減らすことを「糖質制限」と呼んでいます。しかし、「制限」の明確な定義はないのが現状で、ご飯・パンなどの主食や甘いお菓子・飲み物は一切摂らないなどの厳しい制限から、主食を半分にする程度の緩い制限まで様々です。糖質の量をどのくらい減らすのが安全かつ効果的なのか、など気になるトコロですね。 

糖質制限に関する日本の研究
  糖質制限について、今までは海外の研究結果しかありませんでしたが、1月に日本内科学会の英文誌に北里研究所病院糖尿病研究センターから糖質制限とカロリー制限に関する報告が掲載されました。これは、同センター外来に通院する2型糖尿病患者さん24人のうち12人には従来通りのカロリー制限を、残りの12人には糖質制限を実践してもらい、6ヶ月後に体重や血液検査などをおこなったもの。結果は、体重は平均でカロリー制限がマイナス1.4kg、糖質制限がマイナス2.6kgとなり、カロリー制限に比べて、糖質制限の方が糖尿病の検査数値(HbA1c)や中性脂肪が低下しました。この研究で実践した糖質制限は、1食あたりの主食をご飯なら茶碗1/3杯(50g)、パンなら6枚切り半分程度にして、おかず(たんぱく質)は制限せずに食べるというもので、緩やかな糖質制限になっていました。今後も日本での研究が進み、“日本人に最適な糖質制限”が明らかになることを期待しています。 

緩やかに、はじめてみませんか?
  私が担当している栄養相談では、緩やかな糖質制限を勧めています。イチバンのお勧めは“夕食の主食抜き”です。計算など不要!糖質制限について気になっている方、ぜひ、健康支援センターにお越しください。

 

 

渡部一美(管理栄養士)