学生による履修報告 : 叶川貴一
僕は8月31日から9月14日までの2週間フィールドスタディで中国に行ってきました。中国では様々な貴重な経験をすることが出来ました。僕自身海外旅行が初めてだったのでいろいろ心配な部分はあったけど中国の生活を肌で感じることが出来て本当に良かったです。中国の生活は予想していたものとは大きく違いました。様々な面で日本と異なり最初のうちは文化の違いに少しとまどっていたけど、徐々に慣れることが出来ました。それは食べ物の面に強く表れたと思います。日本とは違い中国の食べ物は味が薄かったり、辛いものが多かったりと慣れるには時間がかかりました。僕は行って4日目ぐらいにお腹を壊しました。やはり食の違いが1番大きいと思いました。 そしてまず中国に着いて思ったのは車の行き来が激しいということでした。人口が多い分車の量が増えるんだと分かりました。道路に出てみると交通規制や交通マナーがあまり発達していなくてびっくりしました。でも先生に聞いてみると事故はそんなに多くないそうで中国の人は事故にならないギリギリを見極めているんだと思いました。 北京大学の学生たちと交流したこともいい思い出になりました。中国の政治、経済、歴史などについて様々なことを教えてもらってとても勉強になりました。僕はその中の1人と英語でよくしゃべったけどその子の英語が早くて上手く聞き取れなかったのが残念でした。中国語もそうだけど英語ももうちょっと会話できるようにしなければまずいなと思いました。中国語については去年1年間学んだ知識とガイドブックを頼りに現地の人といろいろ話すことが出来たと思います。しかしリスニングは難しかったので筆談などを使って上手くコミュニケーションが取れたと思います。ただやっぱり中国語は日本語と比べて難しかったのでもっといろいろ中国語を勉強して中国の人とさらに深い話をしたいなぁと思いました。中国の人と会話して上手く値段交渉が出来たのは良かったです。その値段交渉の中にも楽しさを見い出しました。
また中国に行っている間、いろいろな場所に行くことが出来て中国の歴史や文化について学ぶことが出来ました。1番印象に残っているのは万里の長城です。見た時はあまりの大きさに驚嘆しました。これほど大きなものを作るのに費やした時間と人手を考えると言葉が出ません。全部はとても登りきれないのでその中の一部分をみんなで登りました。一部分と言っても階段数が相当あって登りきった後は足ががくがく震えていました。階段は1000以上はあったと思います。しかし頂上に着いてそこから眺めた景色は本当にすばらしかったです。 中国では西部大開発についてや現地経済の発展状況に関してなどいろいろ勉強しました。西部については貧困地域が多い、中国全体の82.5%の水がある、西部の中でも地域格差があるということです。そして資源消耗型のモデルで資源に対する依存度が高いこともあります。ほとんどが一次資源です。なので一次産業集約型と言えます。また経済において国有経済のウエイトが高いです。都市と農村住人の収入が増加していますが、豊満な経済は環境破壊をもたらします。空気汚染が多いというのも事実です。来年のオリンピックについてもこの空気汚染問題が焦点になるでしょう。経済は投資型経済です。技術、労働、資本この3つが中国の経済の基本3要素です。しかし他にも様々な問題はあります。産業構造の調整をまだ達成していなかったり、経済において外部開放がまだなのでこれから進めていくということです。 次に中国のマクロ経済についてです。中国は2番目のRMBを目指していて、30年間マイナス成長はないです。また集団所有と民間私有の割合が増えています。しかしまだ中国と先進国との格差は非常に大きいのです。中国経済の特徴は独占、寡占が多いということです。 GDPは消費+貯蓄でこれが成功すれば上手く循環できます。GDPにおいて1位のアメリカが個人が80%なのに対して企業が20%で、中国はこれの全く逆で個人が20%で企業が80%なのです。このGDPの中には家庭消費、公共消費、投資、輸出などが含まれています。この中で約半分の割合を家庭消費が占めています。企業80%の中には国有企業が90%で非国有企業が10%です。 2003年第一四半期、中国経済は近年例のない高度成長を遂げた。しかし同時期に発生したSARSとイラク戦争によって、人々の関心は経済高度成長の原因よりもこれらの出来事に振り向けられることとなった。6月以後、イラク戦争が終結しSARSも収束したことで、中国マクロ経済の発展趨勢に関する議論が再び喚起された。その背景として、公表された数字には互いに矛盾するところが現れていたからだ。例えば、経済成長と通貨供給の増加速度から見た場合、明らかに経済は「過熱」へ向いていると理解すべきが、市場、物価及び就業情勢から見た場合、経済はまだ「やや冷え込み」の方向にシフトしていると考えられる。 次に中国の農業についてです。農業を進める目的は農業生産の発展、農民の豊かさ向上、村の文明の発展などがあります。最近、土地制度集団化が行われてきて農民の利益を守るのが最大の原則となっています。 現在、中国政府は従来の穀物生産重視型の生産体制を転換し、野菜、果樹、花卉、養殖業など換金性の高い作目の比重を高めるとともに、輸出にも積極的に取り組み、農業の生産性向上を図っている。したがって、国際協力の分野においても、農業分野に関する生産、流通、加工技術の供与といった要望が、日本側に強く寄せられている。 次は中国の文化についてです。まず北京の文化について書きます。人口は1714万人で面積は16410平方公里です。春の季節が短いのが特徴的でアジアで初めて資本主義革命が起きました。また建築の特徴は封建的倫理観を表していることです。中国の公園は自然と人間の一体を目的としています。北京の有名な料理は北京ダックと羊肉のしゃぶしゃぶと焼肉です。北京ダックを食べないと後悔するという言い伝えもあります。また北京の食文化の特徴として多様化、立体的、庶民の料理ということです。 次に調査の計画の実施結果についてです。まず北京オリンピックについてですが中国はオリンピックが北京にどういう影響を与えるかを考えています。それは直接的な影響だけでなく世界に対してイメージを示すなどの間接的な影響も含まれています。マイナスの影響も十分認識しています。オリンピックの会場は全部で33あり、年内には完成予定です。経済面ではスポンサーもたくさんいるので全体として黒字とみています。観衆もたくさん来る予定でいないという事はないそうです。僕は北京オリンピックについて一般の人の意見も聞きました。その中では、オリンピックというと過去に成功したソウルオリンピックを思い出すということです。中国の人々も経済発展に期待しているが、どのくらい効果があるのかははっきり分からないみたいです。安全保障においては手段を選ばないということで何かあったらすぐに対応措置をとるということです。それは十分に保障すると言っていました。
北京オリンピック
2008年の8月8日から8月24日までの期間、中華人民共和国の首都北京を主な会場として開催されていることが予定されている第29回夏季オリンピックである。(※ウィキペディア参照)
次に環境問題についてです。中国では水質汚染、都市ごみ、騒音、砂漠化・土壌流出、産業有害廃棄物、海洋生態環境の悪化などの問題があります。北京にゴミ分別制度は99%ないそうです。たとえ分別したとしてもその後の処理ができないからです。また以前は住宅環境もそれほど良くなかったです。だから良くしようという改善意欲はあります。大気汚染
酸性雨、SO2、自動車の排ガスおよび微細粒子による汚染は深刻なもので、工場排ガス中のばい煙と自動車の排ガス複合型大気汚染は、中国で最も深刻な問題となっている。2000年全国のSO2は移出量は1,955万トン、CODの排出量は1,445万トンであり、日常的な汚染物質の排出総量の削減対策はきわめて重要である。多くの都市における大気環境の質は深刻な汚染水準にあり、全国600余の大・中都市のうち、大気環境が特にひどい都市は137にものぼる。また、南方都市の61.8%では酸性雨に見舞われ、その面積は国土面積の30%をしめている。
中国2週間という短い間でしたが僕は様々なことを勉強できました。それはまず同じ学科の人たちと2週間を共にするということから始まりました。今までほとんど話したこともない人たちと一緒に過ごすということで、ちゃんとみんなと話せるだろうかなど中国に行く前はいろいろ不安がありましたが、行ってきてみて考えると中国に行って本当に良かったと思いました。最初のうちは男子と女子がなかなか打ち解けることができずちょっと心配だったけど、後半になって徐々に仲良くなったと思います。そしてこの2週間を通じて14人の絆が相当深まったのも事実です。 またこの中国の旅は僕の人生においてとても重要なものになりました。今まで日本で21年間生活してきて経験したことがないことを中国では経験できました。それは悪い面もありましたが良い面もたくさんありました。中国に行って感じたのは中国の人たちは積極的に知らない人たちとも話をすることが出来るということに驚きました。僕自身中国語があまり話せずとまどっていたけど、向こうから積極的に話しかけてきてくれて僕は純粋に嬉しかったです。この点は僕も見習いたいと思いました。この2週間で僕は人間的にも大きく成長できたと思います。これからはこの経験を生かして中国についてもっといろいろ勉強していきたいです。