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ブラジル「フィールドスタディ(E)」実施報告

教員による海外フィールドスタディ報告 : 服部圭郎 

 

今回は私にとって9回目のフィールドスタディとなった。そのうち、4回はブラジルのクリチバを訪れている。2004年、2005年、2007年、そして今年である。昨年のフィールドスタディ履修者は、クリチバ市の関係者を感心させるフィールド調査を行った。そのような諸先輩と比較すると、今回の明治学院大学の学生達は今ひとつであった。何が欠けているのか。フィールド調査で学生が問われるのは、観察力、そして観察した事象を分析、考察する力、さらに分析、考察したものを論理的に編集、整理し発表する力である。今回の参加学生が欠けていたのは分析、考察力だったと思う。どうしてか。それは、分析、考察するうえでの基礎的な知識、分析を展開するうえでの言語力(語学力ではなく、日本語の力。日本語こそが思考の礎)が不足していたからではないか、と思われる。そして、観察力、というか場を読む力にも欠けていた。いわゆる、空気を読むことができる力が不足していたのである。

これらが不足していることが分かった、ということは今回のフィールドスタディの大きな成果だと思われる。通常の座学の講義では、それらの能力が欠けていることが顕在化しにくい。テスト勉強を丸暗記で対策しても単位は取れる。しかし、大学生のいいところは、自分が、何が不足しているかを知ることが許されることである。社会人になったら、それは即給料などの評価に直結する。しかし、学生は、評価は悪くなっても、その評価をこれからの大学生活で改める機会が与えられている。己を知ることこそが、学生の特権であり、そのためにフィールドスタディは大きな役割を果たすことができる。それこそがフィールドスタディの大きな目的であり、私は学生の出来の悪さに多少はショックを覚えたが、出来の悪いものは致し方ない。今後の学生生活を有意義にしっかりと送ってもらい、卒業する時にはしっかりと観察力、分析力、編集力を自分のものにしてもらいたい。

PHOTOレポート 

エコ・リゾートとして入場制限が敷かれているイリャ・ド・メルにて。この手前はこの入場制限を導入した中村ひとし氏

イリャ・ド・メルで食事をする人々

 

植物園にて

花通りにて

 

クリチバ市の環境局にて

環境寺小屋を訪問する我々。真ん中にいるのは、クリチバ元環境局長でこの環境寺小屋のアイディアの発案者である中村ひとし氏

 

ごみ買いプロジェクトの現場を訪問する