経済学部  /  経済学部生の生活  /  フィールドスタディー  /  アメリカハワイ州「フィールド・スタディ(A)」実施報告

アメリカハワイ州「フィールド・スタディ(A)」実施報告

教員による海外フィールドスタディ報告 : 大村真樹子 

最終日での記念撮影

2008年度フィールドスタディーAは2008年9月9日から20日まで全12日間の日程で、「ハワイの環境問題」をテーマに17名の学生がそれぞれ独自のトピックに取り組んだ。

ハワイ大学の教授陣、関連省庁の研究者や現地NGOスタッフの方々の講義10回とフィール視察4回を含むプログラムであった。講義内容は経済学的側面のみならず、陸生生物学、海洋生物学、沿岸管理、種の保存、環境と文化、気候変動対策、環境政策等、ハワイの環境問題を多面的な視点から捉える多様性に富むものであった。さらにフィールド視察を通し、ハワイの生物多様性、種の保存、地球温暖化対応策、環境と観光業の両立等への取り組みを、直に知る機会を得た。また、最初の3日間は現地の英語に慣れるため、英語講座に参加した。

フィールドスタディーの準備段階ともなる、本校における事例研究Aの講義では遅刻・私語の多かった学生もおり心配したが、フィールドスタディー全行程を通して全員一度の遅刻もなく、講義や視察では積極的に質問をするなど、真剣に取り組み、学ぶものも多かったようである。ご協力頂いた講師や関係者の方々からもポジティブなコメントを頂戴した。ハワイで直に環境問題に触れることで、日本での環境問題や、今後自分達に出来ること等を考える良い機会ともなったようである。また、現地の学生の研究発表も学生にとって良い刺激となった。このフィールドスタディーで得た知識や経験、調査やレポート作成を通して学んだことを、是非今後の学習や生活にも生かしていって欲しいと願っている。

今回はワイキキに滞在したが、1部屋約4名の共同生活で自炊をし、現地での生活にも直ぐに慣れたようだ。自由時間ではワイキキ・ビーチで水遊びをしたり、全員でバーベキューパーティーやイタリアンレストランでの「最後の晩餐」を楽しんだりと、忙しい中にも非常に充実した12日間であった。私自身は今回が初めてのフィールドスタディーであったが、協力して下さった関係者の方々と学生達の努力のお陰で、全員無事に且つ有意義にプログラムを終えることができ、感謝申し上げたい。

また、最終日の皆からの素敵なサプライズには感謝!

実施プログラム: 2008年9月9日—9月20日 

9月9日 (火) 午前 成田発(午後)― ホノルル着(CI-017便7h35)
ホノルル空港 ― ホテル着(専用車)
午後 ハワイ大学 オリエンテーション, キャンパスツアー, 英語講座
9月10日 (水) 午前 講義1 Carl Evenssen “coastal management沿岸管理”
グループ・ディスカッション
午後 英語講座
9月11日 (木) 午前 講義 2 Jeff Burgett “climate change and species conservation
気候変動と種の保存”グループ・ディスカッション
午後 英語講座, 英語講座修了式
9月12日 (金) 午前 講義 3 Cliff Morden “terrestrial issue陸生種問題”
グループ・ディスカッション
午後 ハワイ大学発 ― Lyon Brboretum植物園着(専用車)
フィールド実習1& 講義4 Christopher Dunn, “plant conservation & biodiversity植物保全・生物多様性”グループ・ディスカッション
Lyon Brboretum植物園発 ― ホテル着(専用車)
9月13日 (土) 終日 ホテル発 ― Waimea Valley自然公園着(専用車)
フィールド実習2 Waimea Valley 自然・文化保護プロジェクト視察
Waimea Valley自然公園発 ― ホテル着(専用車) グループ・ディスカッション
9月14日 (日) 午前 自由行動
午後 自由行動、ミーティング
9月15日 (月) 終日 フィールド実習3 & 講義 5 HanaumaBay ハナウマ湾
Sea Grantハナウマ湾教育プログラム“marine biodiversity; natural park management海洋生物多様性;自然公園管理”Dolan Eversole,
“sea level rise and coastal management海面上昇と沿岸管理”グループ・ディスカッション
9月16日 (火) 午前 ホテル発 ― Lilipuna埠頭着(専用車) ― ココナッツ島HIMBハワイ海洋生物学研究所着(ボート)フィールド実習4 & 講義7
“marine resources management海洋資源管理”HIMB発 ― 埠頭着(ボート)― ハワイ大学着(専用車)グループ・ディスカッション
午後 講義 6 Makena Coffman “planning for greenhouse gas mitigation in Hawaii 気候変動に関する州政府政策”グループ・ディスカッション
9月17日 (水) 午前 講義 8 Ramsay Taum “culture & environment 文化と環境”グループ・ディスカッション
午後 講義 9ハワイ大学経済学部学生発表Harry Newhart “cost benefit analysis of invasive algae侵略的外来種藻の費用便益分析”グループ・ディスカッション
9月18日 (木) 午前 講義 10 Nori Tarui “気候変動の経済学”
グループ・ディスカッション
午後 ハワイ大学経済学部主催・フィールドスタディーA修了パーティー, 明治学院大学学生報告
9月19日 (金) 午前 ホテル発 ― ホノルル空港着(専用車)
午後 フライト
9月20日 (土) 午前 フライト
午後 ホノルル発 ― 成田着(CI-017便8h25)

学生による履修報告 

 

 

今回のフィールドスタディーには、経済学科の学生計17人が参加し、リゾート地としての印象が強いハワイで、深刻となっている環境問題について学んできました。 事例研究でハワイとはどのような土地なのか、どのような問題が存在するのかなどを事前に調べたうえで、現在ハワイでは実際にどのような取組みがなされているのかを知るため、様々な講義や実習を受けてきました。講義では講師の方々に質問をし、たくさんの新たな発見をすることができたし、実習で現地の人々に話を聞いたり、調べたことを実際に自分の目で見れる、ということは大変貴重な体験で、驚きの連続でした。

今回のフィールドスタディーにおける実習は植物園、ハナウマ湾、ココナッツ島などめったに訪れることのできない、とても内容の濃いものばかりでした。私は今回、侵略的外来種がハワイ原生種にどのような影響を与えているのか、ということに興味を持ち、このフィールドスタディに取り組みました。そのために実習の中でもLyon Arboretum植物園での原生種保存の取組みやCoconut Islandでの研究所見学が興味深いものでした。植物園では原生種の種を集め、冷凍保存したり、原生種を育てて自然に返す取組みが行われていました。ココナッツ島では外来種の海藻を取り除くための、Super Suckerと呼ばれる移動式掃除機を見ることができました。講義を通していくつもの原生種が絶滅してしまっている事実を知った後であったので、このような活動の大切さが非常に大きく感じられました。ハワイ=リゾート地という考えしか持ってなかった以前の私としてはショックを受ける事実も多くありましたが、それとともに環境を守るためにこれからハワイで必要なことが少し見えてきました。

フィールドスタディーはただ海外へ勉強しにいく、というものでは決してありません。講義や実習はもちろん向こうでの生活すべてにおいて、自分を大きく成長させてくれるすばらしい体験がいくつもあります。学ぶ楽しさ、大切さを改めて感じさせてくれます。 私もこの経験を生かして、これから興味のあることに積極的に取り組み、知識をつけて、様々な問題について自分で考えていけるようになりたいと思います。

PHOTOレポート 

英語講座修了式で学生発表

英語講座修了式で歌を披露

 

 

Lyon Arboretum 植物園でハワイ固有種を背景に

 

 

Waimea Valleyでハワイ伝統文化と環境を学ぶ

 

 

Waimea湾で

 

 

ハナウマ湾で海洋資源保全と海面上昇の講義

 

 

ハワイ海洋生物研究所で海洋生物に触れ、資源保護についてレクチャーを受ける

 

 

ハワイ海洋生物学研究(ココナッツ)を背景に

 

 

バーベキューパーティー