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台湾プログラム 海外フィールドスタディ実施報告

教員による海外フィールドスタディ報告 : 西原博之 

台湾ランタンフェスティバルを見学、
師範大学のバディと集合写真

海外フィールドスタディ(台湾)の参加者は15名であり、例年と比べて数多くの学生が参加した。一行は2月18日に成田集合、台湾へ渡航した。台北国際空港より台北に向かい、台湾師範大学国語教学センターの宿舎に9日間滞在した。2月27日に台湾高速鉄道(新幹線)に乗り、古都・台南に5日間滞在し、3月3日まで滞在し、帰国した。

旅程では、セブンイレブン、ミスタードーナッツなどと提携し、台湾で事業を展開する統一超商、SOGO百貨店で日本直輸入青果を扱うスーパー・マーケット、光ディスクドライブなどを生産する広明光電、鉄道車両を生産する台湾車輛、中華風調味料などを生産し、牛頭ブランドを有する現地食品メーカーを訪問した。また、旭ガラスの海外派遣エンジジニアの方を招いて、台湾での仕事に関する話を直接聞いたりなど、台湾の実体経済・経営環境、異文化マネジメントについて理解することができた。

他方、台北の師範大学、東呉大学、南台科技大学の社会人学生との交流も行い、世代を超えて、多くの台湾人が日本人に親近感を抱いていることがわかった。また、週末や自由時間は、台湾名物の夜市(ナイトマーケット)はもとより、旧正月の休み明けに挙行されたランタンフェスティバル、日本統治時代に台湾南部の農業を一変させる嘉南大?構想を示し、ダム建設を行った日本人技師・八田與一記念館、植民地時代より地域産業として栄えた塩をテーマとした塩博物館、近代以前に、オランダ、イギリスなどがアジアの貿易拠点とした安平の歴史建造物や資料館、美濃客家村、墾丁ビーチなど、台湾で著名な史跡や観光地なども訪れた。

海外フィールドスタディで各地を訪れ、日々活動を行ってきたため、スケジュールはとてもハードなものとなった。しかし、台湾の人々の親切さだけでなく、独特の香りがあるものの、比較的安価で美味しい食事が心身の支えとなり、充実した日々を送ることができた。

実施プログラム: 2009年2月18日—3月3日 

2月18日 (水) 午前 成田空港 14:25-17:30(CI 017)<チャイナエアライン>
午後 台北国際空港(桃園)着、台北国際空港-(送迎バス)-師範大学宿舎到着、師大路夜市見学
2月19日 (木) 午前 中国語講座(1)
開始式 関連資料配布、師大スタッフ紹介、キャンパス、施設案内
午後 台湾北東部宜蘭運動公園、燈会(ランタンフェスティバル)見学
2月20日 (金) 午前 中国語講座(2)
統一超商訪問
午後 パイロットショップ(スターバックス・ミスタードーナッツ、セブンイレブンなど)、忠烈祠見学
2月21日 (土) 午前 建国玉花市場見学
午後 日系百貨店・輸入農産物販売見学
2月22日 (日) 午前 自由行動
午後 自由行動
2月23日 (月) 午前 中国語講座(3)
広達電脳グループ、廣明光電公司訪問(桃園縣龜山郷)
午後 光華商場(台北の秋葉原)見学
2月24日 (火) 午前 中国語講座(4)
特別講義「華人ビジネスと風水思想」
午後 特別講義「華人ビジネスと風水思想」
2月25日 (水) 午前 中国語講座(5)
東呉大学訪問(ダウンタウンキャンパス・学生と交流)
午後 東呉大学(士林キャンパス)、日本語学科学生と交流、学生と士林夜市見学
2月26日 (木) 午前 台湾鉄道・台北駅-新豊駅
台湾車輌公司訪問、出荷、工場見学
午後 新豊駅―鶯歌(陶器博物館、陶器老街)見学
2月27日 (金) 午前 中国語講座(7)
師範大学閉会式
午後 台湾高速鉄道(台北駅-台南駅)・統茂河景酒店(hotel) 、旭ガラス・派遣マネジャーとの交流
2月28日 (土) 午前 恒春、出火奇観、台南最南端、墾丁公園、南湾ビーチ
午後 美濃客家村、台南市街地、赤崁楼、渡小月(担仔麺)、芸術街
3月1日 (日) 午前 南台科技大学訪問(社会人学生との交流)
午後 七股・塩博物館見学、塩山、渡鳥(黒面鷺)観察、台湾海峡、台南市街地
3月2日 (月) 午前 好帝一食品公司(牛頭牌沙茶醤)工場見学、試食、意見交換
午後 烏山頭・嘉南大圳ダム、八田與一記念館見学、安平訪問、徳記洋行、資料館、新光三越百貨店
3月3日 (火) 午前 高速鉄道(台南駅-桃園駅)、シャトルバス、桃園国際空港
桃園国際空港発14:20-18:15(CI 104)<チャイナエアライン>
成田着、解散

学生による履修報告 

台湾ではお馴染みの調味料「沙茶醤」を生産、販売する好帝一食品の生産ラインを見学

近年さまざまな業種の企業が海外進出に乗り出し、その多くがアジア圏に生産拠点を置き、現地化に踏み出している。台湾もそのうちの一つであるのだが、実際台湾が日本とどのような関係にあり、日本人をどう思っているかなどは知らなかった。台湾は日本から飛行機に乗り約4時間で到着してしまうほど近い距離にあるにも関わらず、学生には台湾の経済事情はおろか、環境事情すらあまり知られてないというのが現状ではないだろうか。私はこの研修で台湾について多くのことを知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。

まず始めに感じたのは、台湾の人はとても親日的ということだ。台湾の学生と交流する機会があったのだが、日本のことを私よりも知っているのではないかと思うくらい良く知っていた。また、日本語を話すことが出来る学生が多いことにもとても驚いた。その学生たちに聞いてみると日本語を勉強するきっかけは日本のアイドルやアニメに興味を持ったことからだという。日本の事をより知ろうとしている台湾の学生と、台湾のことを知ろうとしている日本の学生の会話は進み、台湾と言えばここという観光スポットやナイトマーケットを進んで案内してくれた。ナイトマーケットは様々な屋台が並び、食べ物ばかりではなく、洋服やアクセサリーも並んでいる。その値段も驚くほど安いのだ。そこでは台湾独特の雰囲気を感じることが出来る。また、街を歩いてみると日本語で書かれた看板が多く、日本でも知られているスターバックスやコールドストーン、大戸屋まであるのだ。コンビには日本でもお馴染みのファミリーマートやセブンイレブンがあり、店内には数多くの日本の商品が日本語のまま並んでいた。しかし、台湾の商品に比べて日本の商品は高い。本当に売れるのだろうかと思ったが、台湾の人からすると日本の商品や食材には絶大な信頼をおいているということと、やはりおいしいということで売れるということだった。このように日本に対しての印象やイメージかなどは実際台湾に行き、現地の人々と触れ合うことによって知ることが出来た。

企業訪問ではいくつかの企業を訪問し、そこで働く人の生の声が聞けた。商品の日本進出を考えている好帝一食品有限公司は台湾では名の知れたソースを製造販売している会社だ。この会社ではソースの日本進出を考えているという。私たちはソースの試食をし、どうしたらこのソースが日本に進出することが出来るか、味の改良はどうすべきかの意見交換をした。好帝一食品有限公司からすれば日本人の意見は大事なのだと感じた。

台湾では多くの人おふれあい良好な友好関係を築けたと共に、生の経済を感じ、学ぶことが出来た。台湾はかつて日本の統治下にあったということを感じさせないくらいあたたかいところであった。今後日本と台湾が更なる国際交流が活発になっていくことに期待したい。そして今回の研修は私たちにとても良い刺激ときっかけを与えてくれた。

PHOTOレポート 

台湾師範大学国語センターの中国語クラス、
2クラスに分かれて行われた

講義終了後は、近くのレストランで牛肉麺、
粉蒸肉など、台湾のB級グルメを満喫

 

マンゴーやパパイアなど、台湾名物のスィーツを
盛った特大のカキ氷

台湾でフランチャイズを展開する統一超商の
パイロットショップを訪問、担当者から話を聞いた

 

太平洋SOGOにあるスーパーマーケットを訪問、
担当者から台湾で売れ筋の青果を教えてもらった

桃園県にあるIT企業・広明光電を訪問、海外企業との提携、マーケティング戦略などをうかがった

 

東呉大学を訪問、英語、日本語や筆談、 ジェスチャーも交えてコミュニケーション

東呉大学の学生と大学近くのナイト・マーケット 「士林夜市」を訪問、陳列された商品を物色

 

台湾車両を訪問、技術顧問より鉄道車両の 生産ラインの説明を受けた

企業視察の後、皆で丸テーブルを囲んで食事

 

台南にあるナイト・マーケットを訪問、懐かしい 遊戯の出店もあり、まるで縁日にいる感覚

台湾南端の墾丁公園は冬も暖かく、2月下旬にも 関わらずビーチで海水浴が楽しめた

 

塩田跡に建てられた台湾塩博物館を訪問、 展示された天秤を担いで記念写真を撮る学生

戦前、日本人技師八田與一氏が設計・建設に 陣頭指揮をとった烏山頭ダム