学生による履修報告 2
私は今回このフィールドスタディーを通して、経済が急成長を見せている中国と、先に発展し終わった日本との相違点、日本との過去の歴史的背景を中国の視線から知ること、教科書だけではわからないことについて実際に見て、感じて、多くのことを吸収したいと考えたためフィールドスタディーに参加した。
まず私は中国につき、北京の空港のあまりの大きさに驚いた。台風の影響により時間がなかったため、ゆっくり見てまわることはできなかったものの、空港内に電車がありそれを利用して移動したことに中国という国の大きさ、スケールの違いに気づかされたのであった。私は中国に行ったことがなかったので、中国にいた2週間足らずの間多くのことに驚き、心に大きな印象を与えられた。
北京大学は本当に大きく「未明湖」をはじめ建物もとてもきれいであり、大学にいるということを忘れるという錯覚が起きる程であった。また、毎日毎日私たちはバスで移動していたのだが、中国は本当に車の運転が怖いと感じた。私たちが普段日本で運転している感覚とは違い、中国では車線や信号、またはクラクションの乱用など荒れているように感じた。また、その原因の一つとして、道路がとても大きく見晴らしがよく運転しやすそうだが、路面は平らではなくデコボコしていて、見た目はとても良く出来た道路だがまだ内面を見ると出来上がっていない、発展途中の道路であると感じた。この「発展途中である」という感想はいろいろな場所で何度も感じたものであった。たとえば、北京、上海などとても建物は奇麗で大きく、そして高く、私は何度も驚いたが、中に入って見てみると、そこにいる店員さんの接客に笑顔はなく、トイレに入ればトイレはきれいではなく、煙草のマナーもできていなく、水もきれいではなく臭いがしたりなど、外見とその建物の中のギャップに残念に感じてしまった。建物を作ったりする技術は最高に高く、見た目は本当にきれいなのに、その技術にまだ内面はついていけてないと感じた。しかしこれはこれから始まる上海万博や、時代の流れに合わせて変わって行き、改善され中国はより発展していく姿が目に映った。中国の建物を建てる技術は感動するものがあった。今後何年かして、また中国に行ったら全然ちがう大都会の中国、そしてとてもきれいで整った中国が見られるのだろうと強く感じた。
また、私はニセモノのブランドばかりが売っているという事実に対し、複雑な感情になった。私はガイドをしてくれた思思に、最近の北京での大学生のアルバイトの時給を聞いたところ、なんと8元くらいであると言っていた。日本円では(1元を14円とした)おおよそ112円ほどであり、日本との生活水準の違いに深く驚いた。これでは確かに本物のブランド品を持てる人は本当にわずかであると感じ、ニセモノのブランドがそれだけ需要があるのだと理解し、気付くことができた。それもなんだか悲しいことであると感じ、妙に複雑な気持ちになった。ブランドの価値を大切にすることも経済には大きな影響があるのではないだろうか。
北京にいる間、何より私の中に残った出来事は「中国人民抗日戦争記念館」に行ったことであった。私は歴史の勉強をした際、満州事変など日中の問題は学んできた。しかし、この内容は日本で言っていることと、中国の主張していることは違うということも同時に授業で学んでいた。日本にいて勉強しているだけでは、日本人が都合のいいように本当の出来事を少し緩和して語っている、いわゆるニセモノの歴史しか学べなかった。しかし私は今回、日中戦争の記念館にいけたため、中国の視点からも直接見て、感じて勉強することが出来た。これは私の中でとても大きな収穫であった。日本人が盧溝橋事件でしてきた残虐なこと、中国進出のためにしてきたこと、これは本当に最悪であると感じ、同じ日本人として恥じるべきことだと感じた。そのために中国の人々が何人犠牲になってしまったのか、これは日本と中国では主張している人数が違うため、細かい本当の人数はわからないが相当な人数の人が亡くなってしまったのは確かである。しかも殺し方があまりにも残虐すぎて、何度も目をつむりたくなったがこの事実から目をそむけてはいけないと感じた。中国の方に対し日本人兵士が、焼いて殺したり、ハリのついている筒にいれて殺したり、死体の臓器や目をとっていたり、そしてその死体の山…私はこれらの資料を見た時、とても複雑な気持ちになり、本当に悲しく感じた。国は違っても同じ人間として、仲良くしていかなければいけないはずなのに、昔の人々は間違えたことをしてしまった。日中が仲良くすることは経済的に大きな意味があると私は感じる。そのため、日本でも、この事実をもっと避けないで学んで行き、もっと反省する気持ちを持ち、今よりもより中国と仲よくして行けたらいいと思った。しかし中国でお世話になった方々は日本人である私たちに対し優しく接してくれた。昔のことは昔のこととして、恨むことなく、親切に接してくれる中国の方々に嬉しく感じた。
北京にいる間行った故宮は本当に大きくて感動した。私はこのフィールドスタディーに行く前に「ラストエンペラー」という映画を見てから行ったため、ここはどのような場所かなどわかり興味を持って見ることができた。中国の皇帝はこんなにも大きく美しい所に暮らしていたということに驚いた。皇帝の地位の高さを実感できた。
万里の長城は本当に高くて正直つらかった。しかしこれは敵が来ないように作ったというものであり、そのためだけにこれだけ大きいものを作ったということに驚いた。やはり中国はすべてスケールが違うと感じた。
屯渓は都会の北京の後に行ったため、より田舎だと感じ、深く理解できた。北京とは違い道路はもっと整っていない気がし、そして道路の横に広がる畑には牛がいた。私は北京のような都会もいいと思ったが、中国は今後もっと急成長していく中で、このような田舎の地域も大切であり、このような地域も残していかなければいけないのではないかと感じた。畑と山が広がり、空気は北京の何倍もきれいで星空や満月がとてもきれいで素敵であった。この環境も大切にしていきながら発展していったらいいと思う。
また、私は今回このフィールドスタディーで古い村に何度か足を運んだ。特に世界文化遺産に指定されている「宏村」は本当にきれいな村であった。この様な昔ながらの文化を大切にしている古い村を大事にしながら、新しく発展していく中国にとても魅力を感じた。私はこの古い村を通じて、文化を発展していくためには交通の便利さが大事だということを理解した。私たちが行った古い村はすべて交通には不便な場所にあった。そのため村に新しい情報が入りにくく、昔ながらの生活を残したまま今も残っているのだ。このことを通じて、文化を発展させて交通の便を良くし、現代化にしていくことが古い村をなくしていくという、現代化しながら古い村を大事にしていくという矛盾に気づくことが出来た。私はこれからもこの昔ながらの中国の街並みを壊すことなく大切にしていってもらいたいと思った。
黄山は、世界文化遺産と世界自然遺産に指定されているのが本当に理解できる場所であった。これは言葉にできないほどの絶景であり、特に日の出はこれ以上ないほどの感動を味わうことが出来た。私はこの黄山に行き、自然の力の偉大さに改めて気付かされた。人間が人口で作ることのできない絶景をこの山は持っていて、一生のうちにこれほど素敵な場所に行けた私は本当に幸せであると感じた。この山は本当にきれいでゴミもなかった。日本の富士山はゴミが多いという理由で世界遺産に選ばれていないということを聞いたことがある。私は黄山を見習うべきであると感じた。
上海は日本の東京よりも都会で高いビルが多くて驚いた。本当にきれいな街であった。しかし本当に水が汚かった。これは生きていく上で大事な問題であると感じた。上海は水を綺麗にしたらだいぶ印象が変わると思う。今上海は来年の万博のためにいろいろな場所が工事されていた。中国は共産主義のため、土地が国有とのことで上海万博のために、開催する場所にあった工場などは素直に移動したらしい。また、共産主義のため、バスも安いのだと聞いた。この共産主義という考え方は経済に大きな影響があると感じた。日本とは違う共産主義という考えを私はいいことだと感じた。だから共産主義を作った毛沢東がこんなにも中国人に愛されているのだと理解できた。
最後に、今回私はこのフィールドスタディーに参加することができ、机に向って勉強するだけでは理解できないことを、実際に見て、感じて、理解することが出来た。また、先入観を持つことはいけない、ということを深く身にしみて覚えることが出来た。私は中国に対し、フィールドスタディーへ行く以前は実際あまり良いイメージを持っていなかったが、今回このフィールドスタディーを通じて中国という国を好きになった。この経験は本当に私の人生において大きな収穫であり、素敵なものとなった。一生忘れることはないと思うし、忘れたくない大切な経験ができたと感じている。
このフィールドスタディーに参加させてくれた両親や、北京大学で協力してくださった方々、ガイドをしてくれた方々、運転手さん、一緒に参加した友達みんな、そして何より本当に、本当にお世話になった「宋先生」には心から感謝している。
ありがとうございました!!!!!謝謝!!