ブラジル「フィールドスタディ(E)」実施報告
教員による海外フィールドスタディ報告 : 服部圭郎
クリチバ市の環境局にて
フィールドスタディという実習講義を担当してから9年という歳月が経った。今回のフィールドスタディは私にとって14回目のものである。そのうち、クリチバを訪れたのは5回で最多を数える。これは、クリチバというコンテンツが「生きる教科書」として極めて、優れているためだ。しかし、今回のフィールドスタディは、今までとは違う新しい体験をすることができた。それは、人数が少なかったこともあり、バスを借りて、クリチバから遠出したことである。その結果、イグアスの滝まで訪れ、さらにはサンタカタリナ州のジョアサーバのカーナバルのパレードに参加することができた。これらの体験は学生にはとても刺激的なものであったが、引率した私も初めての経験であった。再現しようとしても極めて難しい、14回のフィールドスタディの中でも特別なフィールドスタディとなった。このように特別なフィールドスタディとなったのは、クリチバ市の元環境局長であった中村ひとし氏、さらにはサンタカタリナ州で平和の鐘公園を設置した小川正巳氏の暖かい支援があったからである。ここに、このお二人には心より御礼申し上げる。フィールドスタディは担当する教員の負担も大きく、またその割に学生の関心も低い。学科会議でも、「コスト効率が悪い」などと非難もされたりするが、今回のようなフィールドスタディを体験すると、そういう効率性では測ることが難しい価値があると改めて認識する。それは、まさに中村ひとし氏やジャイメ・レルネル元クリチバ市長が指摘していたことである。「経済的効率性に惑わされると都市はよくならない」。 今回のフィールドスタディの行程は次の通りである。 2月10日:日本出発 2月11日~16日:クリチバ(イプキ訪問、URBS訪問、ジャイメ・レルネル訪問、環境局訪問) 2月17日:大西洋海岸山脈(モヘテス、牡蠣の養殖場) 2月18日:サンタカタリナ平和公園、ジョアサーバ 2月19日:グアラプアーバ 2月20日:イグアスの滝 2月21日:イタイプ・ダム 2月22日:ブラジル出発(日本帰国は24日) これからの学生の糧となるような密度の濃い日々を送ることができた。あと、最後にこのように充実したフィールドスタディが実現できたのは、学生の参加意欲と学習意欲が高かったことも極めて重要な要件であったことを付け加えておきたい。(文責:服部圭郎)
PHOTOレポート
オスカー・ニーマイヤーの博物館にて
日系移民でブラジルにて初めてリンゴの栽培に成功した小川さんから話を聞く
長崎で被爆した小川さんは出身地の長崎から「平和の鐘」を送られたので、平和の鐘公園をつくる。
カーナバルでパレードに参加した明学生
カーナバルでパレードに参加した明学生
イグアスの滝にて
イグアスの滝にて
イグアスの滝にて
クリチバの花通りにて記念撮影。ここはブラジルで初めて自動車を追いだし、歩行者空間をつくりました
花通りにて元パラナ州環境局長の日系人中村ひとしさんと一緒に記念撮影
クリチバ市長、パラナ州知事を務められたジャイメ・レルネルさんからいろいろと都市や環境に関して話を聞きました
植物園にて、それを設計した中村さんと記念撮影
クリチバ市の「緑との交換プロジェクト」の視察。このプロジェクトは、リサイクルごみと野菜を交換するというものです
針金オペラ座にて