学生による履修報告 2
学生レポート 2
ドイツから日本が学ぶべきこと
都市政策
都市政策
ドイツの都市政策で、日本と違うところは道路の使い方にある。初めてドイツの街を散策した時、あちらこちらに自動車が停めてあることに気付いた。それは、自動車のスピードを緩めるため、故意に停められるようにしていると知った。さらに商店街があった場所の現在、二車線存在している車道も、来年には一車線にする計画が立てられている。別の場所を散策していると、実際に歩道の色が、変わっているところもあり、以前はその部分が車道で、歩道に変わったことがわかる場所もあった。また、車道と車道の間に、ちょっとした広場があり、そこには植物が植えられており、ベンチがいくつかあった。これは近くに学校があるため、子供たちが話せる場所をつくりたかったのと、その車道を学校に通う子供たちが通るため、安全面を考え、車道を狭くしたかったという理由があることを知った。ドイツと言えば自動車と頭に浮かべる人もいるであろう。だが、都市政策面では自動車は肩身が狭い物であることを強く感じた。ベルリンでの話では、自動車は使用せずに、徒歩や電車などの交通手段の割合を、全体の七割以上にすることが、今後の目標であると聞いた。先ほど述べた、車道を一車線にする話も、人が歩きやすい街にするためであるとか、カフェや広場のスペースを確保するためであると聞いたが、交通手段の話とも関連する。歩きやすい道をつくり、そこを人が歩くことによって、商店街もにぎわい、環境にも良い街になる。自動車とは違って歩く人を優先にドイツは考えている。それに加え、自転車も日本と扱いが違う。ドイツは、自転車専用道路が存在しており、そこら中に自転車が停めてあった。日本には専用道路も存在しないし、違法駐輪に関しては罰金など、制度がなかなか厳しい。そのあたりの事は、日本でも是非考え直してほしいところである。ドイツの都市計画は人を集めるために行っている部分も、もちろんあるが、同時に環境にも優しい計画である。ドイツの最終目的を考えると、やはり環境大国であると、私は思う。そのためには、環境政策だけでなく、都市政策も重要であることを、学んだ。都市政策の中に環境政策も組み込んだ政策を、日本でも行うべきである。
環境政策
環境政策に関しては、EUの存在がやはり大きいと私は思う。EUは2020年までに、二酸化炭素排出量、消費エネルギーを20%削減すること、再生可能エネルギーの割合を20%上げる目標をかかげており、対応不可能な国には支援すると言っている。そのようなところから、環境面では、ドイツがEU全体を引っ張って行こうという試みが見られる。そのため、どんどん新しい政策を生み出しているのであろう。だが、普段ではなかなか行かせてもらえないような場所を視察したり、話を聞かせてもらうことで、ドイツの環境政策が必ずしも、成功しているわけではないことを知った。風力発電のように、初めはあまり評判が良くなかったが、福島の原発事故をきっかけに、興味を持つ人が増え、以前ではもう、風力発電機を建てる場所がないと言われていたのに、まだ場所があるかもしれないと、言われるようになり、希望が見えてきた政策もあれば、褐炭露天掘りのように、人々の生活を奪った上に、実はエネルギーを無駄にしてしまっている部分もあり、課題が多く残されている政策もある。どちらにしろ、やってみなければ、わからないもので、とにかく前に一歩踏み出すことが大切であると、エコセンターの所長も述べていた。その強気な試みが日本には足りない。また、ドイツは環境に関する法律も固まっている。例えば、再生可能エネルギーを優先的に買わせる制度があり、日本の東京電力が自分たちの電気を売ろうとしているのとは、全く違う話である。ドイツに行って、衝撃を受けたのは日本がお金の事しか考えていないというところだ。最終的にエコだけの考えでは、政策を進めていくのは不可能なことであり、ドイツも政策とお金が結びついている部分がないわけではない。だが日本が考えているような、儲けとは違って、ドイツの環境政策を進めている人は第一に人々の将来を頭に描いている。日本に今必要なのは、ドイツの緑の党のように先走って環境政策を動かすものである。この福島の原発事故をきっかけに、環境と国の将来に関してもう一度見直し、政策を立てるべきである。そのためには、まず、一番の敵である大きな電力会社に言い聞かせなければならないが、そこがとても難しいところである。