学生による履修報告 3
学生レポート 3
フィールド・スタディBでは、フランスのワイン産業の持続性というテーマを基に、ボルドー・ディジョン・パリに滞在し、ワイン生産者やワイン委員会、INAO(原産地名称国立研究所)などを訪ねました。事前学習として事例研究の講義では、学生がグループごとにテーマに沿った研究を行い発表しました。私のグループでは『ブルゴーニュワインの日本の市場動向』について調べ、発表をしました。その時感じたのは、日本で調べるものは限られていて、インターネットや文献でしかフランスのワイン産業について知る機会がないということでした。実際にフランスでワイン産業に関わる方々に会い、話を聞くことにより、日本では得られなかった情報を直接得ることができました。
シャトー見学では、ぶどう畑のぶどうの樹の剪定やワインを造るのに適した土壌について学び、醸造樽が並ぶ蔵ではワインができるまでの育成期間に幾度と手間を掛けることによって、より美味しく仕上がるのだということをはじめて知りました。また、ワインを販売するとき、直接シャトーが市場に売り出すというよりも、ネゴシアンと呼ばれるワイン商社やクルチエと呼ばれる仲介業者が関わっています。それよりもさかのぼって考えてみると、樽職人や瓶・コルクの生産者もワイン生産に携わっているといっても良いでしょう。このように沢山の人や資源が一本のワインを造りあげていることを日本では考えることもなかったと思います。
私は日本ではあまりワインを飲む機会がなかったのですが、フランスでワインのテイスティングをしてみて、色・香り・味にも様々な表現の仕方があり、それぞれのワインの個性が違うということに魅力を感じました。ただ単にワインの生産過程を学ぶだけでなく、実際に見て・聞いて・感じることが大切だということを、今回のフィールド・スタディを通して学びました。
日本で事前にしていた研究によれば、近年新世界ワインであるオーストラリア、チリ、アルゼンチンといったワイン新興国のワインが売り上げを伸ばしているのに対し、ワイン伝統国であるフランス産ワインは安定的な売り上げを示していることが問題として挙げられていました。しかし、フランスではそれを危機として捉えるのではなく、伝統を重んじつつも新しい方法で販売網を広げていっています。また、地球温暖化の問題にも対策をたて、輸送手段を見直したり工業排水を処理し植物を利用して水のろ過に取り組む会社もありました。
フランスでは、ワイン産業についてだけでなく多くのことを学びました。私は今回のフィールド・スタディで初めてフランスを訪問しました。日本でしか生活をしたことがない私にとっては全てが新鮮で興味を引かれました。大学生である私たちではとても経験できないような貴重な経験やフランスで学んだことを今後も自身の成長に生かしていこうと思います。