北京大学「フィールドスタディー(C)中国現地報告」実施報告
教員による海外フィールドスタディ報告 : 宋立水
孔子の故郷曲阜孔子廟にてFSCの学生たちが北京大学の修了証書を以て集合写真
2012年度フィールドスタディC実施報告
1、フィールド・スタディ科目設立の狙い
ローバル化による国際的な相互依存環境下にある経済社会で発生する様々な複合的経済問題の起源、変遷、特質と解決必要性を多層的多元的に理解し、それらの解決に対して主体的に関与できる人材を養成することは、今日の大学教育に対する社会的要請となります。
それを答えるために、伝統的経済学の積み上げ方式による体系的教育方法を見直して、体験学習を重視し、現場志向、リアリティー志向に基づく問題発見と問題解決模索を目指した経済学教育を行い、理論的論証に偏った知識の詰め込み教育とは異なる新たな教育方法を導入する必要があると考えられます。フィールド・スタディ(現場観察、現地研究)科目は、このような背景も下で、2002年から導入した。フィールド・スタディ科目の設立は、現場での問題発見、現場での問題意識、現場での問題構築、現場での仮説構築などを通して、学生たちの問題検証・仮説検証のための経済学理論への追求動機を刺激し、経済学理論学習の効果を高めることを期待したい。
2、フィールド・スタディc(中国社会経済現地考察研究)科目について
フィールド・スタディCは、経済学部経済学科世界経済専攻コースの学生に提供する5つのプログラム中の一つです。
フィールド・スタディCは経済学部と北京大学との間の協定により、北京大学と共同運営する教育科目として2002年からスタート。履修して成績合格と判断される学生は、2単位を取得できます。
3、2012年度のフィールド・スタディCプログラムの内容について
今年のプログラムは主に次の四つの部分から構成される。すなわち、①北京大学を拠点とし、中国の政治、文化、経済の中心である北京地域での考察・調査、②孔子の故郷である山東省曲阜市へ行って中国文化思想の重要な部分の儒教の歴史についての調査、③六朝古都南京での視察(2014年にジュニアオリンピックは南京で開催)、④現代中国の経済発展及び国際化発展の象徴である上海での考察。NHK上海支局を訪問した時の奥谷支局長との懇談は、FSCの学生にとっては、もっとも印象に残ってくれた。
実施期間は8月4日~14日の11日間で、参加者は20名、うち学生19名、引率教員1名。
実施プログラム: 2012年8月4日—8月14日
| 8月4日(土) | 午前 | 成田空港を第一ターミナル午後17:20出発。NH955便 |
| 午後 | 北京空港20:10到着。通関後,北京大学ホテル到着。チェックイン。 | |
| 8月5日(日) | 午前 | 始業式、北京大学学生と交流、大学と学校生活紹介 |
| 午後 | 世界文化遺産頣和国見学と円明園視察 | |
| 8月6日(月) | 午前 | 北京都市規画について考察、旧市街前門を視察 |
| 午後 | 世界文化遺産故宮博物館見学、王府井商業圏市場考察 | |
| 8月7日(火) | 午前 | 北京自動車と韓国現代自動車の合弁工場を調査 |
| 午後 | 国有持ち株の株式会社(燕京工場)を調査 夜:国家大劇場で鑑賞 |
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| 8月8日(水) | 午前 | 世界文化遺産万里の長城を登る |
| 午後 | 北京五輪施設の見学と古北京胡同を視察 | |
| 8月9日(木) | 午前 | 電車で北京から孔子の故郷へ移動 |
| 午後 | 世界文化遺産孔廟・孔府を見学/夜は劇場孔子を鑑賞 | |
| 8月10日(金) | 午前 | 孔林、孔子六芸について見学し調べる |
| 午後 | 電車で山東省から江蘇省南京市へ移動 | |
| 8月11日(土) | 午前 | 中華民国時代の南京大統領府見学 |
| 午後 | 中山陵見学、旧市街夫子廟エリアを視察 | |
| 8月12日(日) | 午前 | 朝上海へ移動。NHK上海事務所所長を訪問 |
| 午後 | 旧租界地田字坊調査、南京路商業施設調査 | |
| 8月13日(月) | 午前 | 上海の大学生との懇談会 |
| 午後 | 上海発祥地豫園エリア、旧租界地上海バンドエリアを考察 | |
| 8月14日(火) | 午前 | 上海浦東開発区を考察 |
| 午後 | NH960便(17:00)上海を出発、20:55成田に到着 |