学生による履修報告 2
学生レポート 2
・北京
最初の4日間は北京で現地調査を行った。
一日目は北京大学の学生と交流しながら、大学の敷地内を案内してもらった。北京大学の学生たちはとても友好的で話しやすく、同じ年代の海外の学生たちと交流できたことはとてもいい経験になった。また、大学の敷地が日本の大学と比べ物にならないくらいに広大で、大学内で生活をしている人たちがいたことも衝撃的だった。大学の学食も食べたが、日本に比べて物価の安さに非常に驚いた。次に、頤和園と円明園を見学した。頤和園は世界遺産にも登録されただけあって、700m程ある長い廊下から眺める湖の景色は絶景だった。円明園は最後まで見ることはできなかったが、緑がとても豊かでかつての戦いの跡地という風情が独特な雰囲気を醸し出していた。最後に、国家大劇場で日中共同のオペラ「アイーダ」を鑑賞した。オペラを観るのは生まれて初めての体験だったが、それもあってかとても感動した。
二日目は万里の長城を見学した。登るのに非常に苦労したが、登った後に見た景色はとても美しく雄大で、このような巨大な建物を造ったということは当時始皇帝は相当な権力を持っていたのだなと感じた。次に行った後海と古北京胡同は中国の古い街並みを見学し、その美しさに感動した。最後にオリンピック会場となった鳥巣を見学し、テレビで見ていたスタジアムを間近で見学することができた。
三日目は北京市計画展示館を見学しに行き北京市の歴史・現在・未来の姿を巨大な模型や映像で学ぶことができ、今でこそ中国の中でも開発が進んでいて発展している北京市がほんの数十年前までは日本の明治や大正時代のような文化だったことに中国の急激な成長の姿を重ねてみることができた。次に天安門広場と故宮博物院を見学し、教科書でも見たことのある天安門を観て、近代中国の歴史の根幹に触れることができたような気がした。また、故宮は想像していたよりもとても広く荘厳で日本の皇居とはまた違った雰囲気の宮殿だなと感じた。景山公園から眺めた北京の街並みはとても美しかった。夜の王府井見学は日本の銀座のようなところではじめて買い物をしたり、マックなどのファーストフードを食べたりして日本との違いを各所で調査することができた。
四日目は798芸術区を見学し中国のストリートアートなどの芸術に触れることができた。日本には地域一帯がアトリエというような場所はまずないので、アメリカに近い雰囲気を感じた。次に、燕京のビール工場を見学した。中国のビールは日本のビールと比べて安く、比較的に飲みやすかった。最後に、社會調査を行った。そこではビル一帯でいわゆる中国の偽物のブランド品が数多く売られていてとても衝撃的だった。実際にそこで買い物をして、ある意味中国での買い物の方法を学ぶことができた。
北京は中国の首都で、日本でいうところの東京のような存在だと思っていたのですが、実際に行ってみると発展しているところもあれば、昔の中国の姿を思い浮かばせるかのような古い街並みの場所もあって、まだまだ発展していく様子が思い浮かばれました。また、世界遺産も多く存在していて、東京というよりは京都を彷彿とさせるような街並みでした。
北京大学の学生との交流では異文化交流の重要性を体験することができ、今の日本はもっと個人が多くの外国人と交流して、外国の中の日本をとらえるべきだと思いました。また、798芸術区は中国の芸術家たちが勝手に工場をアトリエにしてしまい、政府の注意を乗り越えて、政府から認められる芸術区となったことに中国の民主性の片鱗を見ました。さらに、中国は偽物のブランド品が多く売られていると聞いていましたが、実際にその売られている場を見ると、日本ではありえないほど公然と売られていて、中国内で一つの市場になっているほど多くの偽物が売られていたことに非常に驚きました。
・曲阜
次に二日間曲阜で孔子についての考察を行った。
一日目は劇場孔子を鑑賞した。かつて日本の首相も観に来られたこともあるほど有名な劇ということもあり、孔子の生い立ちを迫力のある演技と演出で演じたのは圧巻だった。
二日目は世界遺産でもある孔子廟と孔府と孔林を見学した。孔子が中国においてどれほど尊敬され、愛されているのかが孔子のお墓を見てわかった。次に、孔子六芸について見学した。孔子は礼・楽・射・御・書・数に長けていて、これらを弟子たちに六つの教えとして残したということが分かり、様々なアトラクションや体験を通して孔子を肌で感じることができた。
曲阜では孔子について様々なことを学ぶことができました。孔子は中国では非常に尊敬されていて学問の神様のような扱いを受けているということを知りました。私も昔から孔子は知っていて、歴史上の人物の中でも好きなので、実際に生まれ故郷に行けたことがうれしかったです。また、孔子の六芸について一つ一つ体験を通して詳しく学ぶことができたのも非常にいい経験になりました。
・南京
次に一日だけ南京を調査した。
南京では最初に南京大統領府を見学した。南京大統領府は中華民国時代の蒋介石の書室や孫文の書室などが当時のままの姿で展示されており、当時の激動の時代を彷彿とさせた。次の中山陵では、中国で孫文はとても偉大な人物として称えられているということがよくわかった。夜の旧市街夫子廟エリアはとてもネオンが美しく、夜の繁華街という感じだった。
南京は想像していたよりも都市として発展していて、中華民国の礎を築いた孫文はとても大きな墓碑に祭られていて、中国の人々からこんなにも大きく偉大な人物とされているとは知らなかったので驚きました。また、毛沢東の政敵であった蒋介石も偉人として称えられていたことも予想外でした。
南京は行く前に少し恐怖感があったのですが、実際に行ってみると現地の人々は優しく、ガイドさんの話によると日本人に対しては私たちが思っているほど嫌悪はしていないそうなのでとても安心しました。こういった海外に対する一方的なイメージも実際に現地に赴いてみると、想像と違った姿が見えてくることがあるのだなと改めて感じさせられました。
・上海
最後に上海で三日間の現地調査を行った。
一日目は最初にNHKの上海事務所所長である奥谷さんのインタビューを行った。奥谷さんの話は現地記者独特の視点から、上海や中国というものをとらえていて今の中国や今後の中国に対しての意見を聞かせていただいて非常にいい経験になった。次に行った旧租界地田字坊・南京路商業施設では、昔の中国の建物の中にお店が入っていたり、ヨーロッパを彷彿とさせるような建物があったりと、上海の発展ぶりを見ることができた。
二日目はフォルクスワーゲンの製造工場を見学した。海外自動車の中でいち早く中国に工場を進出したのがフォルクスワーゲンだったのは知らなかったし、工場での中国人の雇用環境の実態を調べることができた。夜は上海発祥地像園エリアとバンドエリアを見学した。上海発祥地像園エリアでは、ヨーロッパにいるかのようなとてもおしゃれな街並みだった。また、バンドエリアから眺めた上海の夜景はとても美しいものだった。
三日目は観光ホールで上海市の景観を眺めた。高い所から上海を一望するとやはり中国最大の都市と呼ばれているだけあって、東京を凌ぐかのようなすごい発展ぶりがうかがえた。
上海は想像していたのを大きく上回るような大都市で、非常に強いインパクトをうけました。また、各地にヨーロッパのような街並みの建物が並んでいるところもあり、外国人観光客が多くいたのも印象に残りました。
奥谷さんのインタビューでは中国が今後流行の発信地となれるのか?というのをテーマに今調査を行っているということを聞きました。また、中国では徐々に市民が力を持つようになってきていると言っていたのも印象的でした。中国の流行の発信地は上海にあって、そこを拠点として、中国の調査をしている奥谷さんの意見は私たちにとってすべてが興味深いものでした。
・まとめ
私は今まで海外に行ったことがなくて、今回のフィールド・スタディが初めての海外だったのですが、この授業をきっかけに他の外国へも行って、外国の中の日本をもっと知りたいと思いました。また、現地の方々と交流する異文化交流の大切さを身に染みて体験することができました。
中国はGDPが世界第2位になるなど今やアメリカに次ぐ経済大国ですが、実際に行ってみると、すごく発展しているのが上海ぐらいで首都の北京でさえまだまだ発展途上という印象をうけました。また、曲阜などの比較的田舎の方では土地を持て余しているという印象を受け、今後開発が進んでいけば、上海のような大都市がまだまだほかにも建てられるという可能性を秘めていると感じました。ですが、その一方で、衛生面や下水の技術が非常に遅れているなというのも感じました。水道の水が現地の人たちでさえも飲めないほど汚いというのは少し異常な気もします。また、トイレもそうですが食器も洗ったはずなのに汚れの目立つものがつかわれていて、衛生面にルーズなところが目立ちました。
上海での奥谷さんのインタビューは私たちにとって非常に有意義なものになったと思います。実際に現地に住んで、ジャーナリストとして働いている方の話というのは得られるものが非常に大きかったです。私は今後中国がまだまだ成長していくと思います。奥谷さんがおっしゃられていた世界の文化の発信地に中国がなることもそう遠い話ではないと今回の授業を通して感じました。また、日本は今後中国のような経済大国と渡り歩いていかなければならないと痛感し、それには私たち学生がもっと外国を知っていかなければならないのだと思います。中国に負けないように日本をまだまだ盛り上げていけたらいいなと思いました。