学生による履修報告 5

 

学生レポート 5 

 今回、私はこのフィールドスタディに参加して中国滞在中に様々な思いをした、きっとこんなにも中国に関心を寄せた10日間は初めてであろう。成田から飛行機で約3時間の近場、肌の色も我々と同じ。なのに、こんなにも日本と違うとは正直思わなかった。食事から服装、建築物、国民性、噂にはきいていたものの驚いた。私は中国に行って不衛生、不快だ、不便だと何回か感じたことがある。きっと高水準な生活をおくっている日本人ならそう思うであろう。その原因の一つとしてインフラストラクチャの遅れがあるであろう。インフラストラクチャの整備には多額の投資が必要である。ましてや、あの莫大な土地と人口を有するのであればなおさら困難なことだろう。とはいうものの中国の社会的生産基盤は全体的に上昇傾向にある。路上で道路工事をしている人、建築作業をしている、肉体労働者の多さは確実に東京以上である。また今回宿泊したホテルの裏も何かインフラ整備をしており、朝早くから始まるその騒音に目を覚まし、不快感を抱きつつも中国の基盤政策の尽力具合を体感した。北京にある博物館に訪れ北京市都市計画に訪れた際にこの数年で鉄道、道路、特に地下鉄が急激に普及されたのを目の当たりにした。また、今後も引き続き積極的に進められているというお話も聞いた。中国を移動する際にバス、高速鉄道、地下鉄を利用したが、不便を感じることはなく、むしろ高速鉄道の駅は新しく空港の様であった。北京国際空港もアジア最大級の規模で新しく立派なものであった。高速道路、都市交通、地下鉄の三つで交通、物流面でのインフラを支える。また出稼ぎや進学を理由に都心部への人口移民が増加し、これが経済成長のエンジンともなり、中国の経済発展地域を二分化する存在ともなっているのではないかと感じた。また中国では移動手段として自転車を利用している人を多く見かけ、自転車専用線もあった。そして自転車と同じくらいの量で原付自転車と自転車の間の電気自転車のようなものを乗っている人を見かけ調べたところこの電気自転車のような乗り物は電池とモーターだけで走り、この10年間で爆発的な普及を遂げた。免許証が必要ない、自動車による大気汚染や渋滞が問題視されたことにより自動車の保有が困難になったからであろう。またボートや変わった形の自転車を楽しんでいる人もいて、比較的乗り物に慣れ親しんでいる感じがした。
 また、私はスマートフォンを持っており中国で何度かtwitterやfacebookにアクセスを試みたことがあったが、アクセスできなかった。どうやら中国政府はインターネット規制をかけているらしい。中国では金盾といわれるネット検閲システムが稼働しており、政府が有害とみなすサイトに対し規制をかけているのだ。政府にとって不利な情報を公開しているサイト、政府が監視のできないサイトはこのシステムにひっかかるのだ。地下鉄を利用した際にも車内には監視カメラが設置されており、あれだけの人口を統制するためには多少のプライバシーよりも秩序の方を優先しているように見えた。
 曲阜という地に行ったが、生活水準は高いとは言えず、古い建物が目立ち、道路も荒れているような道が続いていた。しかし私たちが行った孔子劇の劇場は大きく立派なものであり、孔子のゆかりの地に訪れても中国人でにぎわっていた。彼らはしっかりと自国の文化、歴史、伝統を自然と尊重しているように見えた。
 メディアでは連日、反日感情の高まる中国が取り上げられており、日本では問題視されているが、国民全員がそのような感情を抱いた人ではなく、むしろ私たちが現地で出会った人々はみな暖かく出迎えていてくれてとても嬉しかった。また今回のプログラムを通して私は非常に中国に対して関心を持つようになった。このような形で中国に訪れることができて幸せに思っている。観光旅行では決して訪れることのないような地に足を踏み入れて、リアルな中国をのぞくことができたと思っている。そもそも私は以前、観光旅行では中国すらも行こうとはあまり思わない人物であった、だからこそこうして中国に行ったのは本当に貴重な経験であり、いろいろと後ろめたい思いもしたが帰国したらまた行ってみたいと思えたのは収穫があり、関心が高まった証拠であろう。まだまだ私の中国ひいては東アジアに対する知識は浅い。これからも更に深く学んでいこうとおもう。