学生による中間報告 NPO法人さなぎ達 レポート6
自分と実習先の基本情報
2年生男子
実習団体名 : NPO法人さなぎ達
【実習先志望動機】
これまでにボランティア経験が無かったのでこの実習を通してボランティアをしてみようと思った。
【目標】
さなぎ達では積極的に取り組み、行動力を育みたい。また、価値観や世代の異なる人とのコミュニケーション能力をお年寄りや、障害者の方たちと話すことで身に付けていきたい。
実習の感想文
【1.実習をして楽しかった点】
私は寿町にある、さなぎ達というボランティア団体を実習先に決めました。まず、寿町は石川町駅の最寄りにあり、横浜駅から近い場所にあります。私はその事から寿町は栄えている町と想像していました。ですが、今回さなぎ達へ実習に行き路上寝ている人やゴミをあさっている人達を見て、この町が自分の想像とは全くと言っていいほど違う場所で驚きました。
寿町の多くはドヤ街によって占められており、大阪の釜ヶ崎・東京の山谷・横浜の寿町とで日本の三大ドヤ街と呼ばれていると、ボランティアの方にお話しをお聞きしました。ドヤ街というのは宿(ヤド)を逆さに読んだもので劣悪な環境から宿と呼ぶに値しない為、ドヤ街と呼ばれていて、正式には簡易宿泊所といわれるものです。
さなぎ達に見学に伺った時に、このドヤの一軒を見せてもらいました。そのドヤの内装はテレビや布団はあるものの、部屋は狭く、寝るだけの三畳一間程度の最低限のスペースしかないので、とてもいい環境と言えるものではありませんでした。最近ではドヤの改装もしているそうなのですが、ごく一部のドヤだけでほとんどが古い作りのままです。
ドヤの利用者は、日雇いの労働者や生活保護自給者、海外の方で子供を連れながら宿泊をしている方もなかにはいらっしゃいました。海外の方は日本に出稼ぎにきている方が多いそうです。寿町という町自体以前は労働の町といわれていて、そこに住む多くの人は高度経済成長期に日本を支えていました。ですが、その後の不景気により多くの失業者が溢れ、現在は路上での生活を余儀なくされています。実習先のさなぎ達はこのような方たちや、障害などを持っていて日雇いの労働も難しい方たちを受け入れ、支援をし、自立をさせることを目的としています。
さなぎ達ではスタッフの方の中に障害を持った方もいます。そのような方にスタッフとして手伝ってもらう事で社会経験を育むという目的があるそうです。実際にてふてふという作業所で、障害を持ったスタッフの方と文字を書く練習をしました。普段は他に、パソコンの練習や装飾品などを作っているそうです。このような作業をしていく事で社会性を身につけていくことがさなぎ達の自立支援の目的だそうです。
また、さなぎ達の活動は高齢者や障害者への生活支援をしていて、具体的な内容としてはさなぎに来た来訪者の方々に衣類や生活用品、くすりといった物を提供し、血圧の測定機なども自由に使用できるようにしています。さなぎ達には1日に50~100人近くの方が訪れ、さなぎ達のスタッフで来訪者の人数を数えています。どの程度の人数がさなぎを利用しているのかを調べるためです。来訪者の中には談話をする目的で立ち寄る方もいらっしゃいます。そういった方がいつでも気軽に立ち寄れるフリースペースを活用することで、いつでも気軽に立ち寄れる環境をつくっています。
今回の実習を通して楽しかった点は、こういった気軽に立ち寄れる場所で高齢者の方々や障害者のお話を聞ける事です。さなぎ達に来る方は明るい方が多く積極的に話しかけてくれました。2回目に実習にいった時に利用者の方に今日も来たんだね。頑張ってるね。と声をかけてもらい私自身、元気をもらいました。また、別のボランティア団体がしているバザーなどの様子をみて同じボランティアでも支援の仕方はそれぞれで、さなぎとはまた違うところをみる事が出来勉強になりました。
【2.実習をしてつらかった点】
逆につらかった点は寿町という町を自分の目で見て、自分の耳で話しを直接聞く事で、この町の実態を知り普段の自分達の生活とのギャップにショックを受けました。
ドヤの部屋を見せていただいた後に、このドヤでも寝られずに道端で寝ている人も少なくないという話を聞きました。そういった話を聞くと、さなぎ達という場所がいかに大事な場所かということがわかりました。
生活保護の方に必要なのは衣服や食べ物の支援も大事な事だと思います。ですが、それ自体ではいい方向へ改善されないと私は考えます。本当に大切なのは、さなぎ達がしているような社会復帰を目指す人たちへの自立支援だと思いました。
【3.動機シートに対して実際にできた点、できなかった点】
動機シートに対して、実際にできた点とできなかった点で、価値観や世代の異なる人とのコミュニケーション能力をお年寄りや、障害者の方たちと話すことで身に付けるという点に関してはさなぎ達の来訪者の方々との会話をすることでコミュニケーションをとる事ができたと思います。しかし、これはさなぎ達の利用者の方から先に話しかけてもらっているので、積極的に自分からコミュニケーションをとっているわけではありません。実際、さなぎの利用者の方でほとんどなにも話さずに帰る方もいます。話すのが苦手な方なのかもしれませんが、そういった方も挨拶をすることで笑顔になる方もいるので、積極的に明るく挨拶をこころがけていきたいとおもいます。
【4.残り一ヶ月間でなにに挑戦したいか】
残り一か月の実習を通して実際に出来なかった、積極的にコミュニケーションをとりたいと思います。また、てふてふといった作業所などでの活動でもスタッフの方と協力をしていき、さなぎ達の利用者によりよい支援をしていきたいと思います。具体的には、寄付として届いた洋服の仕分けや、洗剤の小分け、また、自立支援者との共同作業を自発的に取り組んでいきたいと思います。高齢者や障害者の方に残りの1か月、微力でもきちんとした支援をしていきたいと思います。