学生による中間報告 地球市民ACTかながわ レポート2
自分と実習先の基本情報
2年生 男子
実習団体名 : (特活) 地球市民ACTかながわ / TPAK
実習先を選んだ理由 :
・学校外での実習を通して単位を取得するといった、他の授業では体験できない授業ができるから。
・大学に入学する以前に、このような授業があると知り、興味を持っていたから。
・日本にいながら、アジア等の貧困に苦しむ人々のボランティアができるから。
・今までに体験したことのない類のボランティアに挑戦してみたかったから。
動機シートの内容 :
現在、貧困に苦しむ人々が世界にどれくらいいるのかなど、詳しい事情はまだ良く把握していないので、明確な目標はないけど、事務作業などを通して今、自分(日本)がしなければいけないこと、やるべきことを見つけて、自分に責任感とリーダーシップを身に付けたい。
実習の感想文
まず、初日事務局に行ってみて感じたことは、アットホームな雰囲気だった。
事務局では、様々な人との交流ができた。色んな年代、色々な思いを持って活動していると、視野が広がったような気がした。昼食をとるときや、休憩のときは雑談をしたりして、会話が弾み楽しかった。仕事だけでなく、休憩中の会話で色んな方向から色んな情報を得ることができた。この人はこうゆう考え、あの人はまた違った考え、様々な考えが飛び交う中にも楽しさがあった。
本牧のSATYでの、黄色いレシートキャンペーンでは、人生初の募金活動をしたけど、思っていたより、お客様が協力してくれて達成感を感じた。事前から事務局の方に、地球市民ACTかながわ/TPAKで行う活動の中で、一番やりがいを感じるし、人の温かさを感じることができるボランティアと聞いていたから、頑張ろうと思っていた。その募集されたレシートをイオンの商品券と交換し、物資を購入して、インドやタイの山岳地域に寄付するといった流れなので、自分たちの頑張りがそのまま形になる一番わかりやすいボランティアワークだった。
また、本郷台で開催した「あーすフェスタかながわ2009」では、オリジナルのタイラーメン販売の手伝いをして、すごいやりがいを感じた。呼び込み担当だったけど、自分が声を掛けたお客様にタイラーメンを購入してもらえたとき、特に感じた。自分が売った分だけ直接、貧しい人々の支援になるということだから、自然と頑張らないと、という思いで売っていた。自分たちの店舗だけでなく、呼び込みのときに他の店舗の様子も見ることができ、色々な国の人たちが自国の郷土料理や伝統工芸などを売っていて多くの国の特産物を見ることができて、良い体験になったし、興味も持てた。
作業自体につらかった点はなかったけど、インドやタイの山岳地域に住む人々の生活を撮影した短編のドキュメンタリーを見たときは、つらいと言うよりか疑問に思うことばかりであった。
例えば、インドのある地域では、男女差別が非常に深刻な問題になっていて、女性は家畜同然という文化がある。女性に比べて、男性は将来が期待されていてしっかり学校にも通えていた。女性は朝から晩まで家事をさせられていて、とても悲惨な状況であった。また、日本ではおめでたい結婚も、その地域では考えがたいものだった。花嫁は、婿の家に資金を持っていかなくてはいけなく、貧しい家系には厳しい環境である。そして一番驚いたのが、金を持ってきた花嫁を簡単に殺してしまうということだ。すべての家系がそうではないけど、毎年、死者は多いという。このことは日本の新聞でも報じられていたらしい。日本ではありえないことだし、日本だけではなくて、一般常識からしても考えられない。だけど、インドのその地域ではその一般常識すらないからこんな許しがたい事態が続いていると思う。もはや、インドだけの問題ではないと思う。日本だって、昔は男女差別があったし、そのような経験をしてきた先進国が、このような事態を防げていないことが、切なく感じた。
またある地域では、成人男性が軍人に突然さらわれてしまうこともあるらしい。このビデオはインドに国際協力のために住んでいて、現在、3ヶ月日本に帰国している方が、撮影してきて見せてくれた。なんでさらわれてしまうのか、現在明確なことはわかっていないらしい。警察もこのようなことが起こっているのに、知らないふりをしているシーン(インタビュー)もあった。父親が突然消えてしまって残された家族はとてもかわいそうだった。中には、5年近くも父親の帰りを待っている家族もいた。本当に目的がわからない。一体、何のためにしているのか。また、何か企業秘密的なことでもしているのか。帰りを待つ多くの家族がどんな思いをしているのか、その犯行をしている人たちにわかってもらいたいと思った。
ここまでくると、他の国がなんとかしないと、悲惨なことになる。このような、現地の現状をありのままに見て、同じ地球上に住む仲間として心が痛んだ。
動機シートに書いた、日本にいながらアジア等の貧困に苦しむ人々のボランティアができるということは、ほんの少しではあるけど実際にできたと思う。先ほども書いたように、(特活)地球市民ACTかながわ/TPAKで行うボランティアワークは、ほとんどがそのまま現地の支援・寄付につながっているから。初めは、事務所での作業と聞いていたから直接現地に反映されることはしないのかな、と思っていたけど、そとに出ての活動も体験できたので、多少は役に立ったと思う。
現在、世界中の極度の貧困に苦しむ(一日の収入が50セント以下)人の数は1億6200万人もいるという。これは日本の人口と同じくらいか多いくらいの数字だ。また1日を1ドル以下の収入で暮らす人はなんと世界に約10億人もいるらしい。世界の6・7人に1人がこのような低収入ということになる。ボランティアをする前は世界にこんなに多く貧困で苦しむひとがいるなんて思ってなかったけど、とりあえず、現状がわかってよかった。ボランティアをするにあたって現状を把握しておくことは大事だと思う。
そして、(特活)地球市民ACTかながわ/TPAKのボランティア活動を通して、無駄をなくしていくということにも心掛けるようになった。日本人が一年間に出す残飯の量はとても多いと以前聞いたことがあったけど、世界には飢餓で命を落とす人も大勢いる。自分が残飯を出さないように心掛けても、その分が、割り当てられるわけではないけど、その意識が大切だと思う。(特活)地球市民ACTかながわ/TPAKのモットーである、「半径3メートルからの国際協力」は、このようなことなのか、と思った。自分の行動が大きな支援になるなんてことは、まだないけど、形ではなくて意識から改善することで国際協力につながっていくと感じた。身近なことだと、ごみの分別をしっかりする、節電・節水をするように責任感をもてるようになった。リーダーシップを身に付けるという点においては、まだ達成できていないと思う。事務局では、会員の方の指示通りにしか動かなかったりと、仕事を自分から見つけて行えなかった。ボランティアをする場所において年上だからとか、先輩がいるからといった感情はないと思う。自分が良いと思ったことは、どんどん発案していってもいいと思うし、行動にうつしていいと思う。残りのボランティアの場では、自分の意見を言って、自ら行動できるようにしていきたい。
最後に、今自分がするべきことは、やっぱり身近なとこから思いやりを持つことだと思う。家族、友達、上司、近隣の人、自分を取り巻くあらゆる人に対する配慮が、今の自分にできること。その気持ち、姿勢が周りの人に伝えることができたら、今の自分よりステップアップすることができると思うから、自然と思いやりを持てる人間になりたい。