富山 英俊 教授

富山 英俊 教授

富山 英俊 教授

— アメリカ文学 (詩・批評)

専門は、アメリカ文学のなかの詩です。T. S. Eliot、Ezra Pound、William Carlos Williams、Wallace Stevens といった20世紀前半の「モダニズム」の詩人たちが、関心のひとつの焦点です。それについては、拙編著『アメリカン・モダニズム』 (せりか書房、2002年、三宅昭良・長畑明利・江田孝臣との共著) に、研究の中心的な部分をまとめました。また、Williamsによる1925年刊の特異なアメリカ歴史論、In the American Grainの翻訳を『代表的アメリカ人』(みすず書房、2016年)として刊行しました。

20世紀後半以降の多彩なアメリカ詩人たちにも関心をもち、その一部については集中的に読み、翻訳をし、論考を書いてきました。翻訳としては、アレン・ギンズバーグの『アメリカの没落』 (思潮社、1989年) がありますが、いわゆる「ビート派詩人」に興味が集中しているわけではありません。Robert LowellやJohn Ashberyといったタイプの違う詩人たちにも惹かれ、論考も書いています。

遡り、19世紀の桁外れの大詩人Walt Whitmanにも関心を深め、訳書『草の葉 初版』(みすず書房、2013年)を刊行しました。『草の葉』は日本でも長く読まれてきましたが、20世紀半ば以降に独自の価値が見出された『初版』全篇の翻訳は初めてです。

さらに「批評理論」と呼ばれる、文学作品を読むこと・研究することを原理的・理論的に考察する分野にも手を染めています。論文としては、「メタファーの考古学—ポール・ド・マンのメタファー」 (『現代思想』、1987年5月号) や、「ポール・ド・マンの「メタファーの認識論」の悲惨」 (『英語青年』、1989年2月号) などがあります。

研究の一覧は、以下にあります。
http://gyoseki.meijigakuin.ac.jp/mguhp/KgApp?kyoinId=ymkigysyggy

講義や演習では、あくまで作品を具体的に読むことに集中し、そのうえでアメリカ文化の一般的特徴や、近・現代の文学の一般的な特性などに話を広げるようにしています。

専門分野の文学作品しか読まないことはありませんから、各国のさまざまな詩人・小説家に関心があります。そのなかでとくに「はまっている」のは宮沢賢治です。いくつか論考を書き (「『青森挽歌』を読む,聴く」、『言語文化』第13号、1996年、明治学院大学言語文化研究所、など) 、宮沢賢治学会イーハトーブセンターという組織に加わっています。

趣味の方面では、仕事と嗜好の区別はあまりなく、授業と会議・雑務のほかは、濫読・濫読・濫読という時間の使い方が主です (教員は大体そうでしょうが) 。買った本や借りた本を積んだ山をまえに、「読まなければ」という負い目を感じて日々がすぎてゆく、というのが日常です。

昔聴いていて、いまでもあいかわらず聴いているのは70、80年代のロックです。本当の通人やマニアではありませんが。いちばん聴いてきたミュージシャンは、Grateful DeadのJerry Garciaと、The BandのRobbie Robertsonでしょうか。

略歴

1956年生れ 東京都出身
1974年 私立開成高等学校 卒業
1980年 明治学院大学文学部英文学科 卒業
1983年 東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程 修了
1984年 東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程 中退
1984-87年 東京都立大学人文学部 助手
1987-90年 宇都宮大学教養部 講師
1990年 明治学院大学文学部英文学科 助教授、教授

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