久山 道彦 教授

久山 道彦 教授

— 古代キリスト教思想
(オリゲネスを中心にして)

キリスト教を研究し初めてから、もう30年近くなりますが、依然として疑問だらけです。京都大学文学部哲学科卒。同大学院で宗教学を専攻し、日本学術振興会特別研究員を経て、1991年度から明治学院大学で教えています。

研究内容

紀元2世紀から3世紀にエジプトのアレキサンドリアで活躍したオリゲネスという思想家を中心に古代のキリスト教思想を研究しています。まだ教義も確立して いない時代に、迫害が続く中、彼がいったい聖書から何をどのように学びとろうとしたのか。深い森に入り込むような作業ですが、森林浴も良いものです。

受験生へメッセージ

本当に何があったのかを自分で調べてみること、史料の原文を読んでみることが大切です。もしかしたら誤訳のかたまりかもしれない、他人の翻訳で満足している必要はありませんし、その訳だけが正しいものだと思い込んでいて良いはずがありません。大学時代に自分の語学力を磨き、解釈力を高めることを心からお薦めします。

略歴

1984年3月 京都大学文学部哲学科 卒業 (キリスト教学専攻)
1987年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程 修了 (宗教学専攻)
1990年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程 満期退学 (宗教学専攻)
1990年4月 日本学術振興会特別研究員 (1991年3月辞職)
1991年4月 明治学院大学一般教育部専任講師 (キリスト教学・古典語担当)
1994年4月 明治学院大学一般教育部助教授 (キリスト教学・古典語担当)
(1995年8月-1996年3月) 明治学院大学交換教授 (米国Michigan州Hope College)
1998年1月 文学博士 (京都大学)
(1999年4月-2000年3月) Hope College客員教授
2000年4月 明治学院大学一般教育部教授 (キリスト教学・古典語担当)
2002年4月 明治学院大学文学部英文学科教授 (キリスト教学・古典語担当 現在に至る)

主要著訳書、論文

1988年3月25日 オリゲネス『原理論』に於ける悪の問題序論『基督教学研究』第10号 (127-143頁)
1989年3月31日 オリゲネスにおける「苦難の僕」理解—『ケルソス駁論』と『ヨハネによる福音書注解』から—『宗教研究』 62-4(279)(118-119頁)
1990年9月17日 オリゲネス『原理論』に於ける懈怠と本性『日本の神学』 29 (72-84頁)
1991年3月31日 使徒教父文書における「懈怠」について『宗教研究』 64-4 (287) (102-103頁)
1992年1月1日  「懈怠」による堕落とこの世の多様性—オリゲネス『原理論』に学ぶ—『聖書と教会』 
1992年1月号 (49頁)
1993年7月18日 日本における最近の古代キリスト教思想研究『キリスト教史学』 第47集 (120-121頁)
1995年6月2日 The Searching Spirit: The Hermeneutical Principle in the Preface of Origen’s Commentary on the Gospel of John『Origeniana Sexta』 (433-439頁)
1995年6月30日 The History of Meiji Gakuin in relation to Christianity in Modern Japanese Society
明治学院大学一般教育部付属研究所『紀要』 第19号 (101-119頁)
1998年5月31日 オリゲネスにおける解釈学的原理—『原理論』と『ヨハネによる福音書注解』から— 『パトリスティカ—教父研究—』 第4号 (80-97頁)
1998年12月30日 Nature and Createdness in Origen's De Principiis『基督教学研究』 第18号 (1-20頁)
1999年9月25日 オリゲネスにおけるエステル記理解『中世思想研究』 第41号 (53-66頁)
2000年3月30日 『考えながら学ぶキリスト教』 共著 川島書店
2001年6月30日 Origen, Rufinus and Jerome: Understanding of Origen’s Dynamic Way of Thinking based upon Latin Translation『Patristica』 Supplementary Volume 1 (81-92頁)
2001年8月11日 Origen and Esther: A Reflection on the ‘Anti-Jewish’ Argument in Early Christian Literature『Studia Patristica』Vol.XXXIV (424-435頁)
2002年5月20日 『キリスト教教父事典』ハインリッヒ・クラフト著の翻訳 ギリシア教父 (E-I) の98項目 教文館
2003年8月27日 Research Institutes and Academic Societies『Handbook of Christianity in Japan』(399-404頁)
2004年6月2日 Evil and Diversity in Origen's De Principiis『Origeniana Octava』 (483-495頁)
2005年12月30日 オリゲネスにおける戦争倫理学―古代キリスト教における宗教的生の一断面―『基督教学研究』 第25号 (83-111頁)
2008年3月  エジプト地域のキリスト教思想『古代地中海世界の多元的状況とキリスト教の形成』 (2-30頁) (平成17-19年度 日本学術振興会 基盤研究B 研究成果報告書)
2009年6月2日 Origen, a Forerunner of the Ethics of War『Origeniana Nona』 (231-243頁) Peeters
2010年7月2日 基礎の学習とは何か『駿台教育フォーラム』 第27号 (81-106頁) 駿台教育研究所

所属学会

日本基督教学会・日本宗教学会・中世哲学会・キリスト教史学会・東方キリスト教学会・American Academy of Religion・Society of Biblical Literature

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