天野祐吉氏 佐藤可士和氏 客員教授就任記念授業

4月19日(木)10:50-12:20、本学3201教室において天野祐吉氏、佐藤可士和氏 客員教授就任記念授業が行なわれました。当日は「現代世界と人間」(原宏之准教授担当)の履修者を中心に約200名の学生が出席し、熱心に聴講しました。

「大学を語る、大学が変わる」というテーマで、まず原准教授が現代世界におけるコミュニケーションの欠落を指摘。それを受け、雑誌『広告批評』の発行人でもある天野祐吉客員教授は、広告という観点から人間が行なうコミュニケーション活動の根幹を解き明かし、あわせて広告が必然的に“イカサマ”を孕むことにも注意を喚起しつつ、世の中に流布される情報をよく読み取りその中の虚実を見分ける目の必要を、学生に対し真剣に説きました。 一方、アートディレクターとして活躍中の佐藤可士和客員教授は、世の中の問題の多くはコミュニケーションの障害であると指摘した上で、みずからの仕事の快感をそういったコミュニケーション障害を鮮やかに解決することにあると説明。手がけた様々な企業の広告や本学ブランディングプロジェクトの舞台裏を明かしながら、プロフェッショナルの仕事の中に現れるコミュニケーションの極意を具体的に教授しました。

これまでも大学の講演会などではたびたび話をされたお二人ですが、当日はそれとはやや趣を異にして、まさに客員教授として登壇。19世紀以降21世紀までを見通した文明論的枠組みの中で、広告とデザインとコミュニケーションの問題を自在に論じました。

対談のようなくつろいだ雰囲気の中で、時おり学生に対する具体的なアドバイスなども交えながら行なわれた授業は、就任記念にふさわしい刺激的かつ充実したものでした。
なお、次回の授業は9月に予定されています。


左から原准教授、天野氏、佐藤氏


授業の様子