教育発達学科

心理学科 | 教育発達学科

Education and Child Development

『こころを探り、人を支える』を理念に、
子どもの心を理解し、子どもに寄り添い、子どもと自分の心を育む

新しく開設された「教育発達学科」は、子どもの生活全般を視野におさめた上で、心理学、教育学、障害科学の3領域を融合し、子どもをめぐる問題を解決する道を探求します。①子どもの心の理解と支援に強い関心を持ち、②小学校教員、幼稚園教員、特別支援学校教員となることを強く希望し、③ボランティア経験や国際交流経験などを通して多様な人々とのコミュニケーションに興味・関心を持っている学生を期待します。

学びの概要

基幹科目の「心理支援論」によって、1年次から2年次にかけて、すべての学習の基礎を構築します。そして、子どもの心をめぐる課題を“心のメカニズム”と“心の発達”の視点から理解する「心理学」、幼稚園や小学校における初等教育の実際を学ぶ「教育学(初等教育)」、そして発達障害や知的障害、肢体不自由など、障害のある子どもの理解と支援を学ぶ「障害科学」を融合させた「教育発達学」をさまざまな科目の履修を通して身につけ、子どもの心を支援する力を培います。

カリキュラムの特徴

教育発達学とは

乳幼児から高齢者までの生涯にわたる人間形成をめざし、心の発達や障害に関するメカニズムの理解を基礎とした上で、系統的な教育及び教育システムのあり方について科学的に探究する学問です。心理学、とりわけ生涯発達心理学を中心として、初等教育に係る教育原理、教育課程、教育方法、指導法、教育内容論、教育評価等、及び障害児・者の心理・病理・教育について、発達的・全体的な視点から理論的・方法論的に追究し、教育実践につなぐものです。そのために3つの大きな教育カリキュラムの特徴があります。

  1. 知識・技能を教え込むのではなく、豊かな人間性や課題探求能力等の育成に配慮するために基幹科目「心理支援論」を通して心理支援力、すなわち人間力を培います。
  2. 2008年度に教育GPに採択された教育プログラムを採用し、大学内における教育課程内の活動と併せて、2年次には横浜市公立小学校での学習支援にアシスタントとして参加するほか、様々な現場での体験学習を重視した循環型教育システムのもと、学生の自主的な活動等の充実に向けた支援を行います。
  3. 知識・理解、コミュニケーション・スキルや問題解決能力、自己理解力・自己管理力から他者理解力、倫理観、そして多様な授業形態や大学内外での多様な現場体験に根ざした創造的思考力を育みます。そうした幅広い教養を基礎に実社会に貢献するいわゆる「学士力」と心理学・初等教育・障害科学に関する「専門的基礎能力」を育成することをめざしています。

カリキュラムのポイント

1、2年次には主に「子ども理解」の科目を学び、3、4年次には主に「子ども支援」の科目を学びます。いずれも教育発達学を構成する心理学、教育学(初等教育)、障害科学の科目です。横浜キャンパスには、音楽実習室、ピアノ練習室、図画工作実習室、家庭科実習室が、白金キャンパスには音楽表現実習室、ピアノ練習室、造形表現実習室があります。また、心理学部付属心理臨床センターでは、実際に障害のある子どもたちと接しながら、相談や支援の進め方を学びます。 さらに、2年次では横浜市公立小学校でアシスタントとして継続的な学習支援を行うほか、キャンパス外で行われる子どもたちを対象とした地域の活動に、学生スタッフとして参加することなどを通して、子どもの理解と支援について学びます。こうした体験活動は、心理学部内に開設されている体験活動サポート室や学科の助手がサポートします。講義と現場での体験を繰り返しながらそれぞれの学びの質を深化させる「循環型教育システム」により、心理支援力、発達支援力、教育実践力を身につけます。


卒業後の進路

教育発達学の学びを通して、子どもの心の発達やそのメカニズムを理解した上で、心理支援力、発達支援力、教育実践力を身につけて、小学校教諭1種免許状を中心に、小学校教諭1種免許状と幼稚園教諭1種免許状、あるいは小学校教諭1種免許状と特別支援学校教諭1種免許状、の2種の教員職員免許状を取得することができます。それらを生かして小学校、幼稚園、特別支援学校の教員のほか、子どもの教育や療育に関する仕事、大学院進学から教育関係の心理職などへの進路が開かれています。教員採用試験に向けては、教育キャリア支援課による支援システムが用意されています。

教育発達学科教員一覧
教員氏名 主要担当科目 授業内容
新井哲夫
ARAI, Tetsuo
図画工作科
指導法
今日の小学校教育における図画工作科の意義や目的、子どもの造形表現の特色とその発達について理解し、図画工作科の指導に関する基礎的な知識や技能、指導案の作成と指導法を学びます。
岩辺泰吏
IWANABE, Taiji
国語 小学校国語科の目標・内容、その基本的指導事項がどのように決められているのかを学び、学ぶ側の子どもの視点に立ち、何をどのように組み立てれば豊かな国語教育となるのか理解を深めます。
緒方明子
OGATA, Akiko
障害児教育相談
とアセスメント
障害児とその家族を対象とした教育相談を実施するための基礎的な知識を学び、相談活動において必要な倫理、家族の心情への配慮、対象児の特性に合わせたアセスメントについて学習します。
金子 健
KANEKO, Takeshi
特別支援教育学
総論
障害のある人々への処遇の歴史と社会システムとしての教育の制度を概観し、学校教育における障害者教育、様々な障害をもつ幼児、児童、生徒への教育的対応の内容と方法について論じます。
小林潤一郎
KOBAYASHI, Junichiro
知的障害の病理 知的障害の概念、健康支援の方法、教育と医療の連携などを学び、知的障害の特性や基本症状が彼らの学校生活にどのような制約を与えうるかを理解して、特別な教育的支援について考察します。
清水良三
SHIMIZU, Ryozo
教育相談の
理論と方法
教育相談の基本となる教育学的、心理学的な人格理解と児童期の発達課題を理解し、発達障害児を含む児童の心理および行動の査定と予防・開発的カウンセリングの方法を学習します。
下田好行
SHIMODA, Yoshiyuki
教育方法論 単元計画・学習指導案の書き方、発問・指示と板書の工夫、教材開発の方法等、学習指導の基礎について学習します。複数の教科の教材開発や小グループによる模擬授業を行います。
辻 宏子
TSUJI, Hiroko
算数科指導法 算数教育の歴史的変遷を捉えた上で、現行の学習指導要領の特徴を把握し、算数教育に係る現状を学びます。学習指導上の問題点を理解し、算数科授業の計画立案ができるよう目指します。
出井雄二
DEI, Yuji
体育科指導法 体育授業の基本的な考え方や基礎的な実践力を身につけるために、体育授業の考え方、授業づくりの方法、授業を評価し反省する方法を学び、模擬授業を通して体育授業の理解を深めます。
長谷川康男
HASEGAWA, Yasuo
生活科指導法 生活科が導入された背景を把握し、生活科の目的、目標とその中心概念、現代日本の初等学校教育における意義と特質を理解し、指導案の作成と模擬授業を通して授業を立案できるよう学びます。
藤﨑眞知代
FUJISAKI, Machiyo
生涯発達心理学
(児童)
児童期を生涯発達に位置づけ、児童期における発達と学校教育との関わりについて論じ、特に肯定的自己感を支えるための教育評価や教師・友だち関係のあり方について理解を深めます。
松村茂治
MATSUMURA, Shigeharu
教育心理学 教育心理学を成り立たせている発達、学習、教育評価、学級集団、適応等の領域と研究方法等について論じます。現実の教育問題に関する資料やレポート課題により、各領域の理解を深めます。
水戸博道
MITO, Hiromichi
音楽科指導法 表現と鑑賞の領域の学習内容を理解し、歌唱、器楽、鑑賞に用いられる様々な教材研究を基盤として、実際の音楽授業の組み立て方を学びます。最終的に模擬授業を行い実践的な学習を深めます。

2011年4月1日現在 (50音順)

2012年度入学試験制度一覧



関連情報

明治学院大学の教育理念 Do for others