英文学専攻 (博士前期課程・博士後期課程)

MAJOR OF ENGLISH LITERATURE

幅広い視野を養い、豊かな感性を磨き、英米文学・言語学を追究。

 文学研究科の英文学専攻は、英米文学と英語学の広い視野に立って、専攻分野における研究や教育の専門職に従事するのに求められる能力と学識を養うことを目的とします。創立50年を超える歴史のなかで、修了生の多数が英米文学、英語学の研究者として、あるいは英語教育の専門家として活躍してきました。博士前期では文学 (英文学、米文学) と英語学 (統語論、音声学、意味論、社会言語学、言語習得論) の講義が、博士後期では英米文学と英語学に関する博士後期課程論文の執筆を目的とした研究指導の時間がそれぞれ設けられており、毎年他大学や社会人からも多数の履修者の参加をみています。前期・後期の学生とも、12の大学と提携して、「大学院英文学専攻課程協議会」に属する大学院 (青山学院大学、上智大学、聖心女子大学、津田塾大学、東京女子大学、東北学院大学、東洋大学、日本女子大学、法政大学、明治大学、立教大学) の講座を受講し、単位を取得することができるのも特徴です。

教育目標

博士前期課程
 英米文学・文化、英語学、英語教育学についての高度な専門的学識を授け、後期課程に進学し研究職を目指すために必要な研究能力をもつ人材、英米文学・文化、英語学、英語教育学の専門的知識を基盤に英語教育の実践の場で活躍できる人材、英米文学・文化、英語学についての専門的知識を必要とする職業に就くことのできる人材の養成

博士後期課程
 研究者として自立し得る人材又は、高度な専門的学識を基盤に、専門的知識を授け次の世代の研究者を養成し得る「人材の養成」

教授担当科目
氏名 主な担当科目 研究指導内容
青木 剛 教授 イギリス文学 (20世紀小説) Virginia WoolfのMrs.Dallowayを主な対象に、≪意識の流れ≫の技法を考察する。初学者のために、まず短編"Carlyle's House"を読み≪意識の流れ≫の技法にある程度親しんでから、Mrs.Dallowayに進む。
新谷忠彦 教授 イギリス文学 (演劇) シェイクスピア作品を題材に、研究・考察を進めていく。作品の精読、作劇術や人物描写の検討を通して、シェイクスピア喜劇の特質を考えてみる。
生田少子 教授 英語学 (社会言語学) Interactional Sociolinguisticsの観点から主に日英語のinteractional discourseに焦点をあて、言語の機能を多角的に討究する。主として理論的側面を討究する。
岡本昌雄 教授 イギリス文学 (近代小説) オースティン研究におけるEmmaのもつ意味はますます大きなものとなりつつある。Emmaテクスト及びEmmaをめぐる批評を読み、この作品の全体像を明らかにする。
笹田直人 教授 アメリカ文学 (19 - 20世紀小説) 主としてWilliam Faulkner,The Unvanquishedの前半部分を題材とする。精読を通じて研究をすすめ、この作品の持つ意義や他の作品に与えた影響、問題点に関する考察を深める。
佐藤 努 教授 英語学 (音声学) 故Peter LadefogedのA Course in Phonetics,Fifth Edition(2006)をテキストとし、音声学のエッセンスとは何か、ということを考えていく。
佐野哲也 教授 英語学 (言語習得論) 言語習得の重要な文献、最新の文献を講読する。参加者がレポートをし、それをもとに文献の意義を討論する。そのプロセスの中で今後の研究課題を模索し、オリジナルな期末論文を作成してもらう。
富山英俊 教授 アメリカ文学 (詩・批評) アメリカ詩について学び、高度な読解・解釈能力を培う。その上で詩史の概要を把握し、文化史・社会史・批評史との関連を把握する。
筒井正明 教授 アメリカ文学 (20世紀小説) ポストモダン作家トマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』(Thomas Pynchon:The Crying of Lot 49)を取り上げ、精読と研究を行い、作品の持つ特質を考察していく。
林 完枝 教授 イギリス文学 (19 - 20世紀小説) 19世紀イギリス小説とヴィクトリア朝小説について理解を深める。特に女性の表象やマイノリティ文化などについて考察する。
平岩 健 講師 英語学(統語論) 生成文法における統語論及び言語類型論の重要な研究を古典的なものから最新のものまで批判的に精読しながら言語の多様性と普遍性の問題を追究し、言語データの発掘・分析方法を学ぶ。
松本一裕 教授 アメリカ文学(小説・批評) ヴェトナム戦争の帰還兵たちは、語りたくても語れないような戦場の記憶をどのように表現しようとしてきたのか?この問いを追求することで、記憶と表現の問題を理論的に考える。
Charles Browne 教授 英語学(英語教育学) This guraduate level course will help students to explore topics in EFL education at an advanced level.Students will also be expected to read widely in different areas of SLA.
Paul Hullah 准教授 イギリス文学 (詩) We study the work of the major 20th century British poet Philip Larkin,placing it in literary-historical context,considering stylistic and philosophical implications,and influence on contemporary UK poets and songwriters.
Michael Pronko 教授 アメリカ文学(現代小説・文化) This course will cover contemporary American novels from the perspective of narrative theory,psychoanalysis and cultural theory. The text will range from early modernist to recent experimental works.
山口和之 講師 英語学 (意味論) 意味変化について、英語を中心に考察する。特に、動詞や名詞のような内容語が文法語に変化する文法化現象を扱う。また、日本語を含む他の言語も考察していきたい。

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