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英文学専攻 (博士前期課程・博士後期課程)
MAJOR OF ENGLISH LITERATURE

幅広い視野を養い、豊かな感性を磨き、英米文学・言語学を追究

文学研究科の英文学専攻は、英文学・米文学・英語学の3専修分野からなり、各分野における研究・教育の専門職に従事するのに求められる能力と学識を養うことを目的とします。設立50年を超える本英文学専攻の歴史の中で、修了生の多数が英米文学、英語学の研究者として、あるいは英語教育の専門家として活躍してきました。博士前期課程では英米文学(小説、詩、劇、映画、文化、批評理論)と英語学(統語論、音声学、意味論、言語獲得論、英語教育学)の講義が、博士後期課程では英米文学と英語学に関する博士学位論文の執筆を目的とした研究指導の時間がそれぞれ設けられており、他大学や社会人からの入学者も在籍しています。本学文学研究科内の他専攻の科目も履修できるので、明治学院大学の英文学専攻に所属しながら、幅広い視野を持って研究を行うことが可能です。

TOPICS

大学院委託聴講生(単位互換)制度

英文学専攻は、協定を結んだ11大学院との間で単位互換ができる「大学院英文学専攻課程協議会」に参加しています。本専攻前期課程に所属する学生は、提携する大学院(青山学院大学、上智大学、聖心女子大学、津田塾大学、東京女子大学、東北学院大学、東洋大学、日本女子大学、法政大学、明治大学、立教大学)の開講科目*を特別聴講生として聴講することで、10単位の限度内で本大学院の単位が認定されます。

* 受講可能な科目の分野は下記の通りです。
英文学系 小説・詩・演劇・文化・社会など
米文学系 小説・詩・批評・文化・社会など
英語学系 音声学・音韻論・統語論・英語教育学・語用論・コーパス言語学・意味論・異文化コミュニケーションなど
その他 英語史・比較文学・比較文化・文学理論など

給付型奨励金・補助金制度

文学研究科に在籍する学生(主に博士後期課程)の研究支援を目的として、原則各年度6名に海外における調査研究や発表の費用の一部(一人10万円、または20万円※海外のオンライン会議への参加は最大5万円)を奨励金として給付します。また、文学研究科に在籍する学生を対象に国内の学会参加旅費に対する補助金(1人3万円まで)を給付します。

インタビュー


國井 正汰
英文学専攻 博士前期課程
2023年3月修了

思考することをあきらめず、常に探し続けていく姿勢

私の研究テーマは、「SF作品がどのように読者や現代社会を批判しているか」です。修士論文では、アメリカを代表するSF作家Philip K. Dick氏の批判的な作風や作家としてのスタイルを研究し、人間の信じるものがどれほど脆く危ういものなのかという着眼点のもと、代表作である“Ubik”“Do Androids Dream of Electric Sheep?”について論じました。私は、文学という芸術を捉えるには、哲学や社会学の視点だけでは物足りないと考えており、出来得るだけ様々な観点から思考するように挑戦しました。この研究によって、既成の正解ではなく、自分にとっての正解とは何かを探し続ける能動的な姿勢を学べたと思います。また、この姿勢を得られたことこそ、私の大学院進学の成果であり、これからの人生を歩むための基盤をつくる大きな意味であったと思っています。既成の考え方が間違っているというのではなく、社会に受け入れられるバックグラウンドを持ちつつ、自分が正しいと思うことを否定しない。今後、新しいことに挑戦する上で、このバランスを大切にしていきたいと考えています。

修了後の進路

研究科ごとの修了後の進路(過去3年間の実績)

2024年度 専門分野/開講予定科目 担当教員紹介


博前博士前期課程の研究指導 博後博士後期課程の研究指導

氏名 専門分野/開講予定科目 授業内容
安藤 聡 教授
博前博後
イギリス文学(20世紀小説) 20世紀英国の長編小説を一作品読み、その作品に関する先行研究を併せて読むとともに、作品を通して小説の読み方と批評の仕方を習得し、背景となる歴史や文化への理解を深める。
貞廣 真紀 教授
博前博後
アメリカ文学(19世紀小説) 環大西洋文化交流を視野に、〈アメリカン・ルネサンス〉期から世紀転換期までの作品を分析する。アメリカ文学史形成の背景を学び、文学史の多角的な再構成を目指す。
佐藤 努 教授
博前博後
言語学(音声学) 世界の言語の母音・子音の継続時間長対立によって表される意味的、文法的な機能についての研究を行い、オセアニア、とくにポリネシア系言語の音声タイポロジー構築を試みている。
佐野 哲也 教授
博前博後
言語学(言語獲得論) ヒトが第一言語を容易に獲得できるのはなぜかという疑問に答えることを目指して、生成文法理論を背景に幼児の言語能力の分析を行う。
杉田 由仁 教授
博前博後
英語学(英語教育学) 英語教育学の基盤となる第二言語習得研究の知見を概観し、これまでに各研究領域で展開され構築されてきた理論が、日本の教室における英語教育にどのように応用できるのかを考える。
中西 公子 教授
博前博後
言語学(意味論) 言語の意味を形式的に記述し、統語構造に基づいて部分の意味から全体の意味を導くことを通じて、意味の規則性・普遍性を探る。また、文脈が意味に与える影響とその多様性についても考察する。
平岩 健 教授
博前博後
言語学(統語論・生成文法理論) Minimalist Programの枠組みで綿密な言語データ観察とフィールドワーク研究に基づき人間の言語能力の普遍性と多様性のメカニズムを解明することを目指す。
Charles BROWNE 教授
博前博後
英語学(英語教育学) This graduate level course will help students to explore topics in EFL education at an advanced level. Students will also be expected to read widely in different areas of SLA.
Michael PRONKO 教授
博前博後
アメリカ文学(現代小説・文化) American Literature and Culture. Courses in contemporary short stories, novels and film adaptations. Culture courses include American art, music and fiction film, as well as documentary film. Narrative theory, psychoanalysis and cultural theory from the approaches.
辻河 元及 准教授
博前博後
イギリス文学(小説) ナショナリズムや民族、およびポストコロニアル理論に関する主要文献を読む。秋学期からは、春学期で学んだ内容を文学作品の分析に応用する練習もおこなう。
本多 まりえ 准教授
博前博後
イギリス文学(演劇) イギリス演劇、主にシェイクスピアの作品に焦点を当て、作品を言葉・上演・時代背景といった観点から考察し、特に演劇(舞台作品)の特異性に注目したい。
小椋 道晃 専任講師
博前博後
アメリカ文学(小説・批評理論) アメリカ文学研究に必要な批評的枠組みや批評理論を幅広く学ぶ。文学作品だけでなく、批評理論のテクストについても精読することによって読解力を鍛え、分析力の精度を高めることを目指す。

入試情報

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