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社会福祉学専攻 (博士前期課程・博士後期課程)

MAJOR OF SOCIAL WORK

高度の専門職と自立した研究者としての学識や実践力を養う。

 社会福祉学専攻は、社会学部社会福祉学科の80年にいたる長い歴史とともにあり、文学研究科社会福祉学専攻として発足してからも45年の伝統を誇ります。しかも21世紀をむかえて、わが国の社会福祉分野の広範なニーズに充分応えるため、カリキュラム改革も実施してきました。さらに本専攻前期課程においては、1998年度より秋季・春季2回の入学試験を実施し、同時に「社会人入学」の制度を導入しました。また、2008年度からは、前期課程・後期課程ともに現職ソーシャルワーカーのためのリカレント教育の体制を整えました。それにともない、一部の講義科目を夜間・土曜日に開講することによって、より多様な学生を受け入れて活性化を図っています。
 本専攻前期課程においては、多くの分野にわたる講義科目を配置して、学生の要求に応えるとともに、実習・調査を含むソーシャルワークを重視した講義内容によって、現実社会に対応できる能力を養うことができます。なお首都圏の社会福祉学専攻前期課程を有する12大学の大学院において、委託聴講生を交換しあう単位互換制度による受講ができます。
 本専攻前期課程は、一部の教育・研究機関の他に社会福祉現場の要請もあって、行政・民間ともに就職先が広いのが特徴といえます。
 本専攻後期課程は、これまでの社会学・社会福祉学専攻としての社会的使命を果たしたため、2006年度より社会福祉学専攻後期課程として独立・開設されることになりました。そのため、新たな社会福祉学専攻は前後期課程の一貫した体系のもとで、研究教育がさらに活性化と充実が図られることになりました。特に本専攻後期課程では自立した研究能力と、高度の専門的実践力を養うことに重点がおかれています。

教育目標

博士前期課程
 多様な社会問題をかかえる現実社会に対応するため、社会福祉学の体系的な学修を通して研究課題を設定し、社会福祉学に関する高度で専門的かつ科学的な思考方法と知識および技術を修得すると共に、ソーシャルワークの視点から人間全般に対する深い教養と総合的な捉え方のできる人材の養成

博士後期課程
 現代社会、国際社会において複合的に発生する多様な形態からなる社会問題に対して、研究課題を設定し、社会福祉学に関する各専門領域の学問研究を深耕しながら社会に貢献できる自立した研究能力の養成

教授担当科目
氏名 主な担当科目 研究指導内容
清水浩一 教授 社会福祉原論研究 社会福祉の事象を科学として理解するための方法や学説史について理解を深める。また時代背景との関連も重視する。
北川清一 教授 ソーシャルワーク研究 エビデンス・ベード・プラクティスなる考え方と対照しながら、クリティカル・ソーシャルワークの「理論体系」についてナラティブ/ストレングス・アプローチとの関連から学習する。
山田 晋 教授 社会福祉法制研究 市民法の止揚形態としての社会法として、社会福祉法類を把握し、その基礎的な法構造を学ぶ。社会法の歴史、思想、理論の研究を通して、<従属に基礎をおく自律的人間>を法主体とする社会福祉法類の理論的検討を行う。
遠藤興一 教授 社会福祉史研究 社会福祉の構造と機能を歴史的な視点から理解することを目指す。政策、制度、処遇、方法、それぞれの特徴・差異を理解できるよう配慮しながら史資料の文献研究に必要な知識と技法を教授する。
松原康雄 教授 児童福祉論研究 貧困と児童・家族に関する理解を前提とし、論理的思考と実践の整理がおこなえる力を身につける。特に児童虐待対策を素材として研究を深める。
中野敏子 教授 障害者福祉論研究 社会福祉学における障害者福祉論の視角と枠組みの理解および障害者福祉論研究の特徴を理解する。理論と実践の統合の意義を事例研究を通じて学ぶ。
河合克義 教授 地域福祉論研究 地域福祉をめぐる対象論、政策論、方法論の専攻研究を学び、研究課題、研究方法を習得する。今日的課題については行政及び社会福祉協議会が直面する問題を取り上げたい。
村上雅昭 教授 精神保健福祉論研究 日本は病院中心の精神医療が主流で地域への移行が叫ばれて久しいが、実現には至っていない。日本の地域精神医療の現在至る変遷と今後の実現の可能性を探る。
久保美紀 教授 ソーシャルワーク論研究 ソーシャルワークは価値の実践と言われる。その意味するところは何なのか、ソーシャルワーク実践を支える価値の生成、価値の具現化等について学んでいく。
岡 伸一  教授 社会保障論研究 社会保障の基礎理論を学び、続いて日本の現在の社会保障政策を議論する。また国際社会保障論の展開と実践の立場から検討していく。
岡本多喜子 教授 高齢者福祉論研究 高齢者といわれる人々と社会問題のひとつとしての高齢者問題を多角的に理解し、高齢者の問題状況を明らかにするための研究方法を検討し、解決策の有無について考察する。
杉山佳子  教授 ソーシャルワーク研究 ソーシャル・ケースワークの理論、プロセスを理論し、理論的な知識と実践的な方法・技術を身につけたソーシャルワーカーの育成を目標とする。
深谷美枝  教授 ソーシャルワーク研究 社会福祉実践とスピリチュアルケアの関係性を学ぶ。また、その研究方法論としての質的研究をグラウンデッド・アプローチを中心に学ぶ。
茨木尚子  教授 ソーシャルワーク研究 障害者を中心とした運動史を中心に学習・研究を進めていく。それらを通じて「当事者」主体のソーシャルワークとは何かについて考察をしていく。
大瀧敦子  教授 医療福祉論研究 医療ソーシャルワークの支援対象となる生活課題とそれを持つ人について、体系的に理解し、理論的考察ができるようになることを目標に、学修を進めていく。
和気康太  教授 社会福祉調査論研究 社会福祉学・研究において必須の社会福祉調査の基礎理論について学ぶことを目標とする。理論なき実証(調査)は盲目であり、実証なき理論は空虚である。この理論と実証の関係を視野に入れて学んでほしい。
八木原律子 教授 ソーシャルワーク研究 社会福祉の援助技術の一つである、社会生活技能訓練を中心に理論を理解し、技能修得を目指す。更に、社会福祉領域において広く活用できるプログラム開発を探る。
新保美香  教授 公的扶助論研究 貧困・低所得者福祉にかかわる日本、および諸外国の理論の変遷と内容を学ぶ。また、日本の公的扶助制度である生活保護制度の現状を分析し、今後のあり方を検討していく。
明石留美子  准教授 ソーシャルワーク研究特講 発達心理学と関連しながら胎児期から高齢期の人々の成長過程を学習し、多角的に理解する力を養成。ソーシャルワーカーの自己覚知、クライアントに対する他者理解を重視する視座を習得する。

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