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学長メッセージ

キリスト教による人格教育という創設者ヘボン以来の建学の精神を継承し、明治学院大学の教育理念“Do for Others”(他者への貢献)の実現に努め、社会に貢献します。

あえて、希望と愛を

 

  2011年3月11日の東日本大震災を境に、私たちが当たり前のように持ち続けてきた価値観が瓦解しました。未来は不透明で、私たちは濃い霧の中を手探りで進まなければならない船のようです。
  希望が持ちにくい時代です。キルケゴールは、「絶望は死に至る病である」と書きましたが、絶望の反対語が希望であるとすれば、希望こそ生に至る道と言えるでしょう。中国近代文学の父と言われる魯迅は、『故郷』という小説の最後にこんなことを書いています、「希望とは本来あるとも言えないし、ないとも言えない。これはちょうど地上の道のようなもの、実は地上に本来道はないが、歩く人が多くなると、道ができるのだ。」(藤井省三訳)多くの人々が自分の希望を抱くことによって、社会の希望も生まれるということです。学生時代に自分の夢を抱き、希望をもって巣立っていった学生を何人も知っています。希望の力というのは、その人の中に眠っている能力を引き出し、生きる力を与え、勇気を鼓舞してくれます。未来が茫漠としているときこそ、希望の輝きは大きいとも言えます。
  大学時代に学ぶことはたくさんあります。本学は学生諸君にさまざまなチャンスを提供しようと努力しています。海外の大学で学びたい人のためには恵まれた留学制度があります。ボランティアをしたい人のためには、日本の大学の中でも先駆的なボランティアセンターがあります。これらはほんの一例です。能動的積極的に学生生活を送ろうと思えば、チャンスはいくらでもあるのです。知力、体力、コミュニケーション力、忍耐力など、基礎的な能力を養ってください。とりわけ、英語のみならず外国語を苦労しな がらでも学んでください。言語能力は基本中の基本です。外国語を学ぶことは母語を鍛えることでもあるのです。
  明治学院大学はキリスト教主義の大学です。聖書には「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」(コリントの信徒への手紙一 一三章一三節)とあります。もしかしたら、もっとも大切なことは、愛することを学ぶことなのかもしれません。人間が人間として生きるために。

明治学院大学学長 鵜殿博喜

明治学院大学の教育理念 Do for others