広報委員ブログ

学生広報委員によるブログです。大学の旬な情報をお伝えしていきます!

2011年を振り返る -公開授業「3.11を考える」を取材して Part.2-

こんにちは!

前回に続き、白金校舎火曜4限にて開講している「3・11を考える」について配信します。
今回も最後まで、お付き合いください。

予告通り第二弾は、12月6日にカナダ大使に来ていただいた「海外からの支援」というテーマの講演について紹介します。

日本と80年もの外交関係の歴史を持っているカナダが“3.11”の震災を受けて、どのような支援を続けてきたか、
カナダ大使ご自身の経験も交えてお話してくださいました。

カナダ大使

震災の日、在日カナダ大使館の建物自体も被害を受けました。
大使館としての役割は通常、貿易や経済、政治、広報、文化、査証などカナダと日本の関係の推進をすること。
今回の震災を受けて、大使館は「いかに日本の人たちを助けることができるか」を考え、救済支援の橋渡しをしてくださいました。

カナダ政府は25000枚もの毛布を被災地に届け、さらに、放射能断着を福島の人に提供しました。
そして、日本と同じ原発所有国として、カナダの科学者をIAEAに派遣しました。

在日のカナダ人は、およそ11000人。被災地である東北地区には約500人程いました。
若いボランティアとして小さな町で英語を教えている先生、
50年あまりの長い間、教育、伝道に携わってこられた年配の宣教師、
ビジネスの為に滞在している働き盛りの年齢の人たち、そして、国際結婚をした人。
カナダ大使館では、直ちに彼らのニーズに応えることが急務でした。

彼らが必要としているものは何か?
大使館では対策チームを開き、独自チームを結成し派遣。チームが避難所を回りました。
そこでは、カナダ流のバーベキューで炊き出しを行ったりもしました。

できるだけカナダ大使ご自身も東北に足を運び、幼稚園や学校も訪れました。
そして、カナダ大使館に学生たちを招いています。

被災者のために支援をしたいと思ったのは国内のカナダ人だけではありません。
本国カナダの人たちも心動かされ、支援を呼び、民間やNPO、カナダ人の子どもたちまでもが、日本を助けてくれました。

ここで一つカナダの少年のエピソードがあります。
少年は一人で千羽鶴を折り、父親の車で遠く2000kmも離れた駐カナダ日本大使に届けました。
その鶴は、企業の協力で日本に届けられ、大使自ら被災地に届けました。

他にも、カナダの人たちは、被災地に携帯が通じるように、IT機器の導入、
チャリティーコンサートの開催、ホッケークラブの人たちによる週末ホッケークラブの開催など避難所での支援活動が数々行われました。

さらに日本の子どもたちを元気づけるためにも、日本とカナダ、お互いの国の子どもたちが繋がらなければならない、と考えました。
カナダにいるカナダ人たちは、「日本への励ましのメッセージを布に書いてください」と日本へのメッセージを集め始めました。
そして、カナダの子供たちが、「友情」や「希望」という日本の言葉、ピカチュウの絵を布に描きました。
布切れは700枚にもなりました。
その布をバンクーバーにいる方たちが縫い合わせて巨大なキルトを作り、日本に贈られました。
そして、今度は日本の名取市の子どもたちが布切れに返事を書き、巨大なキルトを作成しています。
今このキルトは巨大な芸術作品として日本を回り、カナダと日本を繋げる、このプロジェクトへの多くの方たちの参加を呼び掛けています。

カナダ政府は、被災地への直接的な支援だけにとどまらず、日本からの食糧輸入規制を第一にはずし、
カナダ企業250社余りを呼び、日本とビジネスすることを勧めるセミナーも開いています。

さらに、奨学金を設け、カナダに留学するカナダ・ジャパン留学ファンドやカナダ・ジャパン協力プログラム、
現地で働くことのできるワーキングホリデーなどの交流プログラムにも力を入れた取り組みをも行っています。
これらの取り組みには、「もっとグローバルな環境に適用できるようになって欲しい」という願いが込められています。
なぜなら、震災からどのように復興し、どのような社会を作っていくのかを決めるのは、 これからの将来を担っていく学生や若者世代だからです。

最後に、カナダ大使は“MONKEY MAJIC”というカナダ人と日本人のメンバーで結成されたポップ・ロックグループの紹介をしてくださいました。
宮城県に在住するアーティストである彼らは、ボランティアで掃除やチャリティーを始め、宮城県知事から名誉大使にも任命されています。
彼らは、3.12に曲を作曲し、“Send AI charity concerts”というコンサートも開催しました。

この曲のタイトル“Send AI”は、“Send”と“愛”と“仙台”をかけていて、
『日本人もカナダ人も同じ気持ちであり、同じ精神を若い人に共有して欲しい…』
そんな想いが込められています。
この曲は、MONKEY MAJICのオフィシャルサイトで視聴出来るので、みなさんも是非聴いてみてください。




3.11を経験して、日本は数多くの国から支援を受けました。
しかし、実際どういう支援がされているのか、その詳細を知らないことのほうが多かったのではないでしょうか。

これを機に、日本人として、世界の一員として、どれだけたくさんの“仲間”が協力してくれたか、
日本と世界の繋がり、そして感謝の気持ちを忘れずに、もっともっと知っていかなければならないと思います。

2011年は東日本大震災という衝撃的な出来事があり、“生きる”、そして“助け合う”ということについて、誰もが現実的に直面した1年だったと思います。

その中で何を学んだのか、一人一人が振り返り、新しく迎えた2012年に繋げ、 前を向いてしっかりと歩いていきたいと思います。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
2012年も引き続き、大学の様々な取り組みを取り上げていきます。
ぜひこのブログをご覧ください!

(学生広報委員:政治学科2年 奥野麻莉菜)




明治学院大学 国際平和研究所(PRIME)の提供科目「3・11を考える」
毎週火曜4限(14:45~16:15)白金校舎3102教室にて開講しています。
残りの講義は1月10日・17日です。
一般の方も聴講可能(事前予約・申し込み不要)ですので、ぜひこの機会に明治学院大学にいらしてください。


(講座の詳細・お問合せ)
明治学院大学国際研究所(PRIME)TEL:03-5421-5652
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