「好き」と「英語」で道を拓く!

海外で「好き」なことにチャレンジして、その方向に道が拓けたなら…。LUCKY?HAPPY?それとも実力UP? 今回ご紹介するのは、まさにその全てを叶えた2人。留学先はテキサス州立大学サンマルコス校。

吉澤可純 (2010年3月卒業)

留学期間:2008年10月-2009年9月
文学部英文学科。留学中は、以前より興味があったファッションマーチャンダイジングやインテリア関連の授業をチョイス。帰国後、国内外で評価が高く、本人も偏愛するアクセサリーブランド『e.m.』に見事内定!

吉田健伴 (2011年3月卒業)

留学期間:2008年10月-2009年9月
経済学部経済学科。服部ゼミのアメリカ海外研修に触発され、4年の夏から留学。現地では得意の日本語フリースタイルラップで多くの友人を作り、留学前は「恐怖」だった英語をモノに。その成長ぶりに、同時期に留学した友人たちはひたすら驚愕…!

荒野・サボテン・カウボーイ?

テキサス大学ってどんな所にあるのでしょうか?

可純:サンマルコスという街です。田舎だとは聞いていたけど、普通の街の機能は備えていますよ。スーパーはもちろん、レストランもバーもあって。

健伴:サンマルコス川を中心に、自然と都会が融合している感じかなあ。車で30分くらい走ると、テキサスの州都で、音楽の町としても有名なオースティンにも行けます。

可純:それから、毎年4月に「サクラフェスティバル」っていう日本のお祭りがあります。健伴はそこでパフォーマンスしたんだよね。明学のTOEFL講座のスピーキングでは、固まって何にも言えないって感じだったのに、超堂々としてて、うまくて、会場を盛り上げてて…。びっくりしたよ!

健伴:あれはつい「ラップできます」って言っちゃって、急きょ出ることになったのよ。俺がやってるのは日本語のフリースタイルラップだから、外国人には何やってるかわかんないはずなんだけど、やると意外にウケて。祭りに限らず、大学ではいつもどこかでパフォーマンスがあったり、構内にあるバーで毎週末イベントがあったり、企業が協賛するコンテストやサンプリングなんかもあって、行くことそのものが楽しかったな。

それぞれの英語力強化計画

ところで2人とも、英語に自信はあったんですか?

可純:私は大学に入る前から留学したいと思っていたので、英語を話せる友達を作って、一緒に出かけて、会話をできるようにしようと、まずはバディになりました。それで2年の時、協定校のホープカレッジに短期留学したんです。そしたら、もっとしゃべりたいって気持ちや、違う勉強をしてみたいって欲が出てきちゃって、長期留学を目指すことにしました。

健伴:僕はまったく英語に自信がなかったですね。まずはTOEFLと思って受けたら、これがもうホントにひどい。2回目なんてさらに点数が下がってましたから(笑)。終わりの方に何とか伸びてきたものの、最後まで英語に対する焦りは消えなくて。それで、大学に留学する1か月前にテキサスに行って、大学付属の語学学校に通いました。僕の場合、ここでできたタバコ友達の存在が大きかったですね。ほら、喫煙所って、いつも同じ人がたむろするじゃないですか。それを見て、あ、これって使えるかも!って思ったんですよ。で、自分もそこで吸うようにしたら「また来たね」って感じになってきて。顔見知りが増えて、遊びに誘われるようになって…、彼らが宿題やわかんないところを教えてくれるようになって、やっと光が見えてきたんですよ。

英語に困った時の必殺技

シャイと言われる日本人のために、臆せず英語を話せるようになるためのアドバイスを。

健伴:やっぱり、話せる人と一緒にいることが一番勉強になると思うんです。いろんな人と話す中で、こういう言い方をするんだなとか、日本人同様、外国人も人それぞれにしゃべり癖があることがわかってくるし、わかんなかったらすぐ聞けるし。
それから、相手が自分の話を理解しているかどうかって、雰囲気や表情でわかりますよね。そんな時の最大の武器が〈You know?〉。語尾に付けるんです。すると「君の言いたいことってこういうこと?」って相手が理解しようとしますから。 それに、英語に自信がなくて不安そうに話すと、イントネーションがあやふやになって、質問しているのか、自分の意志を伝えているのかわかりにくくなるんですが、〈You know?〉って言えば話が終わったことも伝えられるんですよ。さらに言った後、少しこっちが上になったような気分になるのも得な感じ(笑)。 それから「~みたいな」って意味の〈like〉も必須ですね。わからなかったら、とりあえず知ってる単語プラス〈like〉。〈You know?〉と〈like〉で結構いけますよ。これで、自信がないから話すのやめようって気持ちがなくなって、かなりコミュニケーションが楽になりましたから。

感性に合う授業

ところでテキサス大学では、明学での専攻に関わらず、興味のある授業を自由にとることができますね。

可純:ええ。私はファッションマーチャンダイジングとインテリアデザインを選択しました。ファッションの授業では、時代を築いたデザイナーや、消費者心理、陳列や照明の色、立地による売れ筋の違いなど、ファッションビジネスに関するあらゆることを学びます。印象に残っているのはリテーラーショッププロジェクト。気になるブティックのプライスレンジやターゲットなどについてチームで調べるんです。
インテリアデザインの授業では、年代によるデザインの特徴や、建築法やガス・電気など住宅全般についての幅広い知識を学びました。焦ったのは、授業が始まってまだ間もない頃、サブプライムローンについての考察レポートが課題で出されたときかな。アメリカは著作権に厳しいので、サイト引用は絶対許されないし、英語で6ページもあって。調べ尽くして、徹夜して、最後は泣きました(笑)。もう、絶対単位が取れないと思ったら、それが満点だったのは嬉しかったですね。日本ではファッションやデザインを学ぼうとすると、美大か専門学校になってしまいますが、明学に在籍しながらこれらの勉強ができたことはいい経験になりました。就職活動のアドバンテージにもなったと思います。

健伴さんは、どんな授業を取っていたのですか?

健伴:僕はマスコミに興味があったので、ラジオの授業をとっていました。内容は音響効果を使って30秒のラジオCMを作るなど実践的ですよ。それ以外にも、大学のラジオ局で毎週DJのボランティアをしてましたね。
忘れられないのは、最初に「これ読んで」って言われたニュースが、行方不明になった女の子の詳細だったこと。さすがにこんな責任重大な原稿は読めないと思って、最初はネイティブの学生にお願いしてしまったんですが、それからはDJらしい話し方について自分なりに研究しました。 本業の課題とボランティアの両方があったせいで、放送室にはかなり入り浸ってましたね。みんなは1時間程度で終わらせていたみたいですが、僕は英語がわかんないし、機械にも慣れていないので、いつも深夜から朝にかけて泊まりがけで。課題を出さなかったら0点ですから必死でしたよ。 この授業は、ラジオドラマの提出をもって終了なんですが、アメリカではオチのある話が好まれるので、彼らの好みや考え方も取り入れながら、僕は祖父と祖母のコントのような実話をベースにストーリーを作りました。成績ですか?自分的にはまあまあ、よかったです!

就職に繋がる留学のキャリア

テキサス大学で学んだことが、就職活動にどう役立ちましたか?

可純:私は前から『e.m.』が大好きで、実は留学するずっと前からここで働きたいって思っていました。だから、留学中もよく『e.m.』のアクセサリーを身に着けていたんですよ。そしたら「これ、どこで買ったの?」「かわいいね」ってかなりいろんな人に言われて。「これなら『e.m.』は絶対に海外でも人気が出る!」って確信しましたね。
だから、面接ではブランドに対する愛情や、ファッションマーチャンダイジングを勉強した経験や、現地で訪れたショップのことや、友達とファッションについての他愛のない話をする中で、日本のブランドはとても人気があって、『e.m.』に対しても、もっと広がる可能性を実感できたっていうことを伝えました。もともと新卒採用をしているブランドではなかったのですが、その情熱と留学のキャリアも買ってもらって、内定をいただくことができたと思っています。

留学後の自分、どう変わった?

留学を経て今、感じていることは?これからやってみたいことは?

健伴:留学から戻ってきて、どれだけ英語が話せるようになったかってよく聞かれるんですが、正直わかんないんですよ。ただ、最初はコミュニケーションできなかったのが、できるようになったのは確かです。最初はボディランゲージ、パーティーやイベントでは日本語フリースタイルラップのパフォーマンス、それに英語がひとつプラスされたって感じ。コミュニケーションって、どうすれば相手に伝わるかが大切で、決して英語だけで成り立つものじゃないって思いましたね。それから、留学して改めて自分がいかに恵まれてるかってこともわかりました。これだけ豊かなものがインプットできたんですから、今後は自分から発信していける仕事を見つけたいです。

可純:私はやっぱり『e.m.』に就職が決まったことが一番嬉しいですね。今は海外の取引先に新作のリリースを発信したり、パリやニューヨークで開催される展示会のコーディネートをしたり、もっとたくさんの人に『e.m.』を知ってもらえるよう、アメリカで身に付けた語学力で営業したいって思っています。まずは4年の秋からショップでアルバイトも始めるので、それもすごく楽しみなんです。