2011年度法学部卒業式
2012.3.16
本日は卒業生の皆さん、ならびに保証人の皆様、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは、4年前、わが法学部に入学なされましたが、その際、4月の新入生ガイダンスの時に、学部長であった私が、ある話しをしましたが、覚えていますか?
それは、関西の有名私大の法学部1年生がガイダンスの際に、“なんでこのような重い六法全書を毎日もってこなければならないのか?”という質問を学部長にした、という話です。
その某学部長は言葉に窮したそうですが、私は皆さんに、法律というのは強制力を持ちます。たとえば、刑法第199条は、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」と規定しています。人の生命・身体・名誉・財産等に係る決めごとが、この一冊に記されています。その内容は実に“重い”内容なのです。
法学部の学生は、この六法全書の重さを実感しながら、法の重みを体感し、その内容を真摯に学ばなければなりません。4年間、使いこなされた六法全書は、皆さんの宝物となるでしょう・・・
と話しました。
さて、4年後の皆さん、感想はどうでしたでしょうか?
ところで、ご承知のとおり、昨年は3.11大震災のため、卒業式・入学式もできないといった状況でした。
昨年の皆さんの先輩達は、本日の荘厳な式典など省略された、単なる卒業証書授与式だけを行い、それでも、これから不安で、不確定な社会に元気に飛び立っていきました。
今、皆さんの中には就職もいまだ決まっておらず、将来に対して不安な気持ちで一杯の諸君もいるでしょう。
でも、人生のゴールは決まっています。ただ、そのゴールにたどりつく道は何十万通り、いや何百万通りもあり、その生き方を今どのように選択するか?ということだけなのです。
近道、回り道、でこぼこ道、どんな道を選択して、進んでもいいのです。
かつてノーベル文学賞を受賞したフランソワ・モーリアックは言いました。
「私たちの人生は、私たちがついやした努力だけの価値がある。」と・・・
私ごとですが、私は2009年に大病をしました。生死をさまよう病気です。
そのせいか、最近は、ヨハネによる福音書の中でも特別に有名な言葉、「イエスは言われた。“わたしは道であり、真理であり、命である。“」という言葉が気になり始めました。
先ほど人生のゴールは決まっているといいましたが、キリストは「わたしが道」とおっしゃったのです。
その道とはどんな道でしょうか?
どこに至る道でしょうか?
おそらく、「私を通らなければ、だれも父のもとに行く事ができない。」という意味でしょう。
皆さんはまだお若い、いま、そこまで人生を達観する必要はないかもしれませんね。
とにかく、体が資本です。
これから健康にだけは注意して、豊かな人生を送って下さい。
さよならは言いません。
また、この母校でお会いしましょう。
本日は、ご卒業、おめでとうございました。

2012年3月16日
法学部長 渡辺 充
| 法律学科卒業生を代表して、法律学科総代に学長より卒業証書が授与されました。 | |
| 消費情報環境法学科卒業生を代表して、消費情報環境法学科総代に学長より卒業証書が授与されました。 | |
| 政治学科卒業生を代表して、政治学科総代に学長より卒業証書が授与されました。 | |
| 白金法学会より卒業論文賞の表彰も行われました。 白金法学会士業倶楽部幹事で、現在は行政書士としてご活躍中の大塚政秀さんより授与されました。 |
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| 白金法学会より在学中に法曹関係の資格試験に合格した学生を対象とする士業倶楽部賞の表彰も行われました。 | |
法学部成績優秀者表彰が行われ、渡辺法学部長より授与されました。 |
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| 課外活動優秀者の特別表彰が行われました。 |
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卒業式終了後、パレットゾーン2階インナー広場にて校友会主催の法学部卒業記念食事会が開催されました。 渡辺法学部長より祝辞をいただきました。 |
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| 卒業生で白金法学会士業倶楽部幹事の大塚政秀氏より祝辞をいただきました。 | |
| 今年度で退職される先生方よりご挨拶です。 | |
| 卒業生各種表彰者よりご挨拶です。 | |
| 卒業記念食事会の様子です。 | |
| 法律学科卒業証書授与式の様子です。 | |
| 政治学科卒業証書授与式の様子です。 | |
| 消費情報環境法学科卒業証書授与式の様子です。 | |
| 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 |