2011年度 第27回 法学部主催法律討論会
「死ぬ権利-尊厳死・積極的安楽死を法的にどう考えるべきか?」
◆テーマ
延命医療・生命維持医療技術の発達に伴い、回復の見込みのない患者さんについても、長期間に渡って生命を維持することが可能となっています。しかし、このような状況は、私たちに生と死をめぐる深刻な疑問を投げかけることになりました。たとえば、患者さん本人から、回復の見込みのない以上もう延命治療をしないでくれと言われたら、あるいは、命を長らえているだけでは身体も心も苦しいばかりだから、もう楽にしてくれと言われたら、医師や家族はその意思を尊重すべきでしょうか。さらには、本人の意思を実現するために、自然にまかせる以上の措置をとることは許されるでしょうか。日本は世界的にみても長寿国であり、私たち自身にとってもいずれは必ず身近な問題となるでしょう。私たちは、このような問題を、法的にどのように考えれば良いのでしょうか。
このような、いわゆる尊厳死や安楽死、死ぬ権利などを法的にどのように考えるべきかの問題は、従来から様々に議論されてきています。そもそも、安楽死・尊厳死を自ら選ぶ権利を法的に認めるべきかという問題があります。さらに、もし認めるとしたら、どのような条件の下で、誰に(本人のほか、家族などにも)その権利を認めるとすべきかという問題もあるでしょう。また、安楽死・尊厳死のための措置をとる医師等、それに関わる人々の刑法上の責任をどのように考えるべきかという問題もあります。
憲法上の自己決定権や幸福追求権、刑法、法哲学、さらには法的な議論の前提として関わる道徳・倫理学・社会学など、さまざまな観点からルールのあり方について検討することが可能であると思います。また、日本では裁判例も少なく、安楽死等に関する法律もありませんが、諸外国では立法例もあり、それらを参考にしつつ日本におけるルールのあり方を考えるという方法もあるでしょう。皆さんの活発な議論を期待します。
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12月7日(水)白金校舎2302番教室で第27回法律討論会が開催され、6チームが参加しました。 |
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午前はチームごとによるプレゼンテーションが行われました。 |
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午後は討論が行われました。 会場からも多くの質問が挙がり、活発な議論が交わされました。 |
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表彰式の様子です。 第一位 今尾ゼミ |
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第二位 今尾ゼミ |
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第三位 辰井ゼミ |
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参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした。 |






