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2007年度の招聘者
国 名
大 学 名
招聘者名
アメリカ カリフォルニア大学
バークレー校ロースクール
Daniel A. Farber 氏
Daniel A. Farber 氏
2007.10.18~30
 アメリカにおける環境法学・憲法学の主導的研究者、ダニエル・ファーバー教授(カリフォルニア大学バークレー校ロースクール)をお招きし、環境法の講演、学術交流をおこないます。ご参加をお待ちしております。

各回のテーマは以下の通りです

第一回 2007年10月18日(木)13:05~14:35
 場所:明治学院大学白金校舎 2301教室(2号館)
 テーマ:「アメリカ環境法におけるカリフォルニア州のリーダーシップ」
      California's Leadership in American Environmental Law
 * 明治学院大学法学部の講義、法律学特講・政治学特講「世界の環境を考える」の1回分としても開かれます。学部生向けの内容をお願いしており、担当コーディネーターによる日本語での解説もつきます。

第二回 2007年10月20日(土)14:30~16:30
 場所:明治学院大学白金校舎 法律科学研究所会議室(本館8階)
 テーマ:「地球温暖化とアメリカ合衆国:アメリカは動くのか?」
      Global Warming and the Unites States, Will America Act ?
 * 人間環境問題研究会との共催で、環境法、環境政策の研究者との学術交流をおこないます。通訳がつきます。セミナー終了後、法律科学研究所主催の簡単なレセプションを予定しております。

第三回 2007年10月30日(火)16:00~18:00
 場所:明治学院大学白金校舎 法律科学研究所会議室(本館8階)
 テーマ:「環境規制において法の潜脱・不遵守はなぜおこるのか:Slippage(仮)」
 * 詳細は現在調整中です。追ってご連絡いたします。

問い合わせ先:明治学院大学法律科学研究所
              〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37
                 TEL:03-5421-5209 / FAX:03-5421-5692
        白金校舎本館南ウイング8階
                担当:阿部満(明治学院大学法学部教授)
             abe@law.meijigakuin.ac.jp

ダニエル・ファーバー先生について
(略歴)                   
 1950年米国イリノイ州シカゴ生まれ。1971年にイリノイ大学にて哲学でB.A.を取得(high honor)。 72年に社会学でM.A.を取得。75年、イリノイ大学ロースクールにてJDを取得。在学中、イリノイ大学ローレビューの編集長として活躍する。卒業後は、第七巡回裁判所のPhillip W. Tone裁判官のクラークとして、連邦最高裁ではJohn Paul Stevens裁判官のクラークとして勤務した。その後、Sidley& Austin法律事務所に1年勤務した後、イリノイ大学で教鞭をとる。81年からミネソタ大学で教鞭をとり、87年にはHenry J. Fletcher Professor of Law、2000年にはMcKnight Presidential Professor of Public Lawの称号を得ている。
 2002年にカリフォルニア大学バークレー校ロースクール(University of California, Berkeley, Boalt Hall School of Law)にSho Sato Professor*1として招かれ、Center for California Environmental Law and Policy:CCELP*2の主任教授となる。
 2004年には、Lincoln Constitutionの出版によって、Association of American Publishersから2003 Professional Scholarly and Publishing Divisionを受賞している。

 現在では、CCELPのディレクターとして多数の論文を執筆している。彼の論文・著作は多くの憲法・行政法・環境法分野のみならず、公共政策などの分野で広く引用されている。彼の意見は主要ネットワークのニュースなどでも取り上げられ、人々に知られている。彼の主張は法律学者だけでなく裁判官、政府関係者といった実務家からも支持され、現代のアメリカ環境法・憲法をリードする学者として知られている。NY、ミネソタ、カリフォルニア、ミシシッピーを頻繁に訪れ、州・連邦政府機関とも交流を持ち、相互批判の中で環境法・憲法・行政法の分野に大きく貢献している。また、ハリケーン・カトリーナを契機として、危機的リスクを扱う諸ルール(防災、危機対応、補償、保険、復興対策)の最適条件を統合的に研究する、災害法を開拓し、その学問的構築に大きな寄与を継続している(著作Disaster and Law: Katrina and Beyond(2006)『災害と法:カトリーナを越えて』)。

*1 Prof. Sho Satoは、日系アメリカ人の水法研究者でBoalt Hallの教授であった。アメリカの著名なロースクールではじめて教授となったアジア系アメリカ人であるといわれている。この称号の前任者は、アメリカ環境法の形成者であるJoseph Sax(『環境の保護』(岩波書店)の著者、公共信託理論を環境法分野で提唱し、ミシガン州の環境立法に寄与した)である。
*2 CCELPとは、カリフォルニア大学バークレー校ロースクールにある「カリフォルニア環境法と政策センター」をいう。バークレーはリベラルな立場の発信点として、環境分野において先駆的な立場を占めていることで知られている。CCELPは環境法と政策に関する研究を学際的な見地から育み、プラグマティックな解決策に至る研究を生み出すことを目標としている。CCELPのプログラムはスタッフを拡充し、新しい授業を設け、環境・自然資源・エネルギー問題について会議を催している。CCELPは、Boalt Hallにバークレーキャンバスのみならずひいてはベイエリアにおいて豊かな発展を促している。バークレーは環境問題について教員と学生が関与するという独特な歴史を有している。CCELPが出版するthe Ecology Law Quarterlyは、アメリカではじめて公刊され、環境法において指導的な役割を果たしてきている法律雑誌である。http://www.law.berkeley.edu/centers/envirolaw/index.html

(主な著書)
「Law and Public Choice: A Critical Introduction(1991)」(with Philip P. Frickey)
「Beyond All Reason: The Radical Assault on Truth in American Law(1997)」(with Suzanna Sherry)
「Eco-Pragmatism: Making Sensible Environmental Decisions in an Uncertain World (1999)」
「The First Amendment(2002)」
「Desperately Seeking Certainty (2002)」(with Suzanna Sherry)
「Lincoln Constitution(2003)」
「Environment Law in a Nutshell(2004)」
「Modern Constitutional Theory(2004)」(with Alexander Aleinkoff, 他)
「A History of the American Constitution(2005) (with Suzanna Sherry)」
「Disaster and Law: Katrina and Beyond(2006)」
「Public Choice and Public Law(2007)」など多数。
(ケースブック)
CASES AND MATERIALS ON CONSTITUTIONAL LAW: THEMES FOR THE CONSTITUTION'S THIRD CENTURY (West Publishing Co. 1993, 2d ed. 1998; 3d ed. 2003, [with W.Eskridge and P. Frickey].
ENVIRONMENTAL LAW: CASES AND MATERIALS (West Pub. Co., 1st ed. 1981, 2d ed. 1985, 3d ed. 1991, 4th ed. 1995,5th ed. 1999; [with R.Findley], 6th ed. 2003, 7th ed. 2006 [with R. Findley and J. Freeman].
 ファーバー氏の論文・その他の業績については、下記を参照。
http://www.law.berkeley.edu/faculty/profiles/facultyProfile.php?facID=1141