日経GSRプロジェクト「第3回学生アイディア・コンテスト」で法学部生4名が参加した明治学院大学GSR研究会チームが最優秀賞を受賞しました。-受賞学生へのインタビュー
このコンテストは、大学生がGSR(=Global Social Responsibility)、すなわち地球規模の社会的責任を企業とともに考え、課題を解決するための事業プランをプレゼンテーション(提案)し、競い合います。今年は、東京大学、一橋大学、慶応義塾大学、獨協大学、法政大学、立教大学、関西学院大学、そして明治学院大学、計8大学の学生チームが参加しました。
今回の受賞については、すでに大学webpageでもニュースとして取り上げられ(http://www.meijigakuin.ac.jp/news/archive/2012-09-25-1.html)、当日の模様は、日本経済新聞社の日経チャンネル(http://channel.nikkei.co.jp/business/nikkei_gsr/1305/)のストリーミングで視聴できます。法学部の同窓生組織である白金法学会は、受賞チームに参加した、法学部消費情報環境法学科4年澤渡麻帆さん、政治学科3年川上果穂さん、政治学科3年小林諭さん、政治学科2年今井柚良さんの4名を特別表彰し、10月12日に研究奨励金を交付しました。
当日、集まっていただいた澤渡さん、川上さん、今井さん(小林さんは当日体調不良で欠席)に、今回のプレゼンテーション、学生生活、大学を選んだきっかけなどについてお話を聞きました。
コンテストの概要
-受賞おめでとうございます。まず、今回のコンテストがどんなものなのが教えていただけますか。
澤渡 ありがとうございます。代表をさせていただいたので、私から簡単な紹介をいたします。今回私たちが参加した日経GSRプロジェクト「学生アイディア・コンテスト」というのは、もともと有志の企業関係者、研究者が企業の社会貢献を考えるGSR研究会という大人の組織があって、そのプロジェクトの一つとして学生のプレゼンテーション・コンテストを始めたのが始まりで、今回が第三回目になります。コンテストは、参加大学の学生グループが、参加8企業の中から2企業選んで企業のリソースを使って、地球規模で社会貢献事業アイディアを練り、15分でプレゼンテーションし、競い合います。プレゼンまでの準備は、まず、5月から週1,2回放課後2,3時間ミーティングを開いて、どのようなアイディアで行くかを議論し、企業の選定、企画内容を詰めていきました。このコンテストの一つの特徴は、アイディアの枠が出来た段階で、対象にする企業2社を実際に訪問し、企画案を提示して企業の方々に問題点を指摘してもらったり、必要な情報を取材したりのやりとりをすることにあります。私たちも、伊藤忠商事と資生堂を訪問し、いろいろと教えていただき、持ち帰って夏の間に企画を練り上げて行きました。
明学チームの企画内容
-今回の皆さんの企画は、具体的にどのようなものだったのでしょうか。
澤渡 私たちの企画は、中国農村部における化粧による女性のエンパワーメントというテーマでした。中国農村部の女性は、夫の出稼ぎによって、家事、子育て、老親の介護、夫の不倫などの様々な問題を一人で抱え込むことが多く、肉体的精神的に過酷な状況に置かれていて、中国の女性の自殺率は、経済発展をしている国の中では唯一男性より高く、農村部では都市部の3倍に及ぶというデータもあります。このような女性の状況を、化粧の力によって変えていこうというのが企画のコンセプトです。具体的には、伊藤忠商事が中国で展開している物流網及びリテールの力を、資生堂が中国の地方で行っている化粧品販売事業と結びつけ、農村部で化粧サロンを設置し、現地の女性をスタッフとして雇用する形で化粧を通じて女性のコミュニティ拠点とする事業を提案しました。同じ悩みを抱える女性がサロンに集うことで精神的な負担を減らし、前向きに生きていく支援ができるのではないかと考えたからです。ビジネスのモデルとしては、現実に中国農村の女性の消費の関心が子供のおむつなどの衛生用品にあるとのマーケティング・データを基にして、まず、伊藤忠商事の物流・販売のノウハウをつかって、サロンで衛生用品を手頃な値段で販売して顧客を集めることを考えました。衛生用品に化粧品のサンプリングをつけ、化粧に関心を持ってもらい、サロンで訓練を受けた現地採用の美容員が訪れた女性に実際に化粧をすることで化粧の力を体験してもいます。化粧が普及することにより、資生堂はこれまでの上流層のみの市場からより広い市場で事業を展開することができ、伊藤忠商事は、これまでの基盤をつかって販売量、扱う品目の拡大というメリットを享受できます。
-プレゼンの中で、現地の女性の実態や自殺率等のデータを使われていましたが、調査はどのようにされたのですか。
川上 そこが一番苦労したところです。中国の場合、国連などのデータに数字が載っていないことが多く、基本は図書館やネットなどで資料を結構一生懸命探したのですが、実際に中国の事情に詳しい企業やNPOの方からお話しを聞いたり、資料の入手先を教えていただいたりしたのが役に立ちました。CSR(企業の社会的責任)を扱う授業を取っていて、毎回企業の方がスピーカーにいらっしゃるので、中国のことに少しでも言及すれば授業の後に捕まえて必ず聞きに行くようにしていました。
-プレゼンのスライドに純白のドレスでビルから身を投げようとする女性を助ける写真がありましたが。
川上 準備をしている頃、私は写真が好きなので都内で開催されていた世界の写真展を見に行ったのですが、そのとき偶然見つけたものです。彼女は、結婚式直前に男性から一方的に婚約破棄を言い渡されたそうで、澤渡さんが先ほどお話しになった中国女性の置かれている立場を象徴する写真として使わせてもらいました。
プレゼンテーション
-印象的なプレゼンテーションでした。どんな点を工夫されましたか。
澤渡 今回は、「動くスライド」を使いたかったので、PREZIというインターネット上から取得したソフトを使いました。また、プレゼンテーション上の工夫として、スティーブ・ジョブズのスピーチやTED(インターネット上で著名人のスピーチを公開しているサイト、アプリケーション)を参考にして、話し方、伝え方の研究をしました。当日のプレゼンテーションは、今井さんと私が担当しましたが、スピーチの内容をすべて暗記し、何度も何度も練習して臨みました。プレゼンの練習だけで1ヶ月やりました(笑)。こうした背景には、前回のコンテストの反省があります。今回のメンバーでは、私だけ昨年もメンバーで今年卒業された先輩と二人でプレゼンテーションをさせていただいたのですが、先輩も私もほかの機会にプレゼンテーションを経験していたことから、「当日あわせれば何とかなるよね」といった感覚でほとんど事前練習をしませんでした。結局、二人とも制限時間内に内容を話しきることに集中してしまい、ついつい早口になってしまいました。審査委員の方々から、自分たちの発表内容があまり伝わっていないのではないかと感じるコメントをいくつかいただき、伝わるプレゼンテーションが重要だと気付きました。
-最後の部分の音響がとてもよかったです。
川上 実はスライドの最後の部分は、You Tube上にストリーミングをアップロードしてインターネット上から流したのです。音は、You Tubeから聞こえてきたものです。日経チャンネルのストリーミングだと投影画像なのであまりよく見えなくて残念なのですが、音だけでも効果的だと感じていただけたならうれしいです。
今回の経験から得たもの
-皆さんが入念な準備をされたことがよく分かりました。今回のチームに参加したきっかけや感想などを聞かせてもらえますか。
川上 私は、チームでやることの意義や楽しさを学べたと同時にチーム・ビルディングの難しさを感じました。今回のチームは、私たち法学部の4人だけでなく、社会、国際、経済などいろんな学部からメンバーが集まりました。みんなこのプロジェクトだけをやっているという人はいなくて、それぞれ別の活動にも関わっている人ばかりだったので、いろいろな強みを持っていました。例えば、自分は、思いついたことをどんどん言うのが役割で、それを澤渡さんが受け止めて、他のメンバーにかみ砕いて説明してくれ、議論を整理し、みんなが自由に議論に参加できる雰囲気を作ってくれました。自分は感覚的に話すタイプで論理的に詰めて考えることが得意ではなく、今3年生で鍛冶ゼミ(都市論)にいるのですが、先生から「少しでいいから論理的にお話しできない?」とよく注意されるんですよ(笑)。チームでやることで自分では出来ないことができることを強く感じました。 (写真:政治学科3年川上果穂さん)澤渡 川上さんは本当に感性とアイディアが豊かなんですよ。
今井 本当にアイディアがすごいんです。
川上 いや、どこにでもあることを思いつくままに言っているだけなんですけどね。それでチームの難しさなんですが、忙しい人が多くて結構メンバーの出入りがあって、今思うとあと一言フォローできていれば最後まで一緒にやれてもっといいものに出来たかもと言うことが何度かありました。反省点です。参加のきっかけですか。自分は、はじめ国際協力がやりたくて1年生のときは国際協力のサークルで活動していました。しかし、本当に興味があるのか分からなくなって、次は横浜の寿町で生活困窮者支援をしているNPOに関わっていたのですが、どうも視点が狭くなっているなと感じていたところ、今回のチームのメンバーでもある小林君から今回のコンテストのことを紹介されて参加しました。企業の視点から社会を見るのが新鮮でとても楽しく、勉強になりました。鍛冶ゼミのグループ調査研究で大学近辺の商店街のいろいろな方から聞き取り作業を続けているのですが、今回企業の方々から取材した際の経験が役に立つのではないかと期待しています。
澤渡 今回はじめて経験したことは、後輩と一緒にチームを組んで作業したことです。これまで高校時代から大学2年まで続けた模擬国連の活動や、1年から始めた学外の環境プロジェクトの場、そして昨年のGSRコンテストでも常に最年少として参加してきたので、リーダーの経験がありませんでした。1年生から4年生まで参加している今回のチームで、後輩に内容や課題をどう伝え、みんなに議論してもらえるかが私の課題でした。心がけたことは、黒板に図式化して書くことです。例えば、事業の内容等を言葉だけで理解するのは難しいので、実際サロンの絵を黒板に描いてみて、「何かが必要かな、こんなのがあったらいいかな」というレベルからみんなに議論してもらいました。
今井 私は途中からチームに参加したのですが、先輩に恵まれて充実した時間を過ごすことができ、貴重な経験になりました。本当に自由に何でも言える雰囲気で、自然に参加していくことが出来ました。また、私のわがままでプレゼンテーションまでさせていただき先輩方に本当に感謝しています。1年生のときは体育会のラクロス部で練習に明け暮れていたので、有志が集まってみんなで何かを作り上げていくという作業を初めて体験しました。学問的にも、先輩方のやり方をみて、リサーチや議論の仕方、企画の土台の作り方などを学べたともいます。また、「伝えるための」プレゼンテーションの大切さを実感しました。1年生のときのフレッシャーズ・キャンプ(以下フレキャン)でもゼミを代表してプレゼンをやったのですが、ただ用意した原稿を読むのに精一杯だったのが心残りでした。
フレッシャーズ・キャンプ
-偶然ですが、今井さんには、「法学部読本」(学部パンフレット)のインタビューにも協力してもらいました。フレキャンでプレゼンしたことが成功体験になったとおっしゃっていましたね。
今井 え、そうでしたっけ。
川上 3位になって嬉しかったって(笑)。
今井 はい、確かに3位になったという成功体験もありつつ、プレゼンがうまくできなかったことが課題として残ったということです。フレキャンから学んだもう一つのことは、チーム・ビルディングの難しさでした。発表の準備をする過程で、ゼミ長がゼミ生それぞれの反応を見ながらゆっくり進めるタイプだったのに対して、副ゼミ長だった私は、どんどん進めたがるタイプだったので、ペースがあわなくてその葛藤に他のゼミ員を巻き込んでしまったことを反省しています。
澤渡 え、政治学科のフレキャンって、コンペティションなの?
川上 そう、政治だけ法律(学科)、消費(情報環境法学科)と隔離されて(笑)5月にフレキャンがあって、1年生がゼミ(政治学基礎演習 1年次の必修ゼミ)対抗で政治問題や政策課題について討論し、また秋の政治討論会でもゼミ対抗でプレゼンをします。
澤渡 法律と消費は、4月の講義が始まる前に新入生が先輩や同級生同士と仲良くなる行事っていう感じでしたね。
-先輩方が演じる法律劇や映画を見て、グループ・ディスカッションをしますが、競争という感じではないですよね。後半は、パーティ、ゲームですし。上級生のフレッシャーズ・キャンプ委員(フレキャン委員)は運営まですべて学生がやっていて毎年すごいなと思います。政治の場合、1年生に主体的に報告・討論してもらう、という難しい要素がありますね。
川上 私たちのゼミは、1年春のフレキャンと秋の政治討論会で両方とも優勝したのですが、つまらなく感じたのですね。もっと面白くできるのではと思い、フレキャン委員になりました。現在の形を始めた先輩に相談したり、フレキャン委員と議論したり、いろいろやってみたのですが、意見の対立や震災で春のフレキャン中止になって秋にまとめてやらざるを得ない状況などがあって…。難しいですね。
今井 1年のとき、プレゼン自体はやりがいがあったのですが、やらされている感があって何とかしようと思い、フレキャン委員になりました。今年は、討論の前に、お遊びの要素を入れたアイス・ブレイクを取り入れたり、事前に1年生に準備させない形でその場でみんなで議論を作り上げていく討論をしてみたり、工夫をしました。1年生には概ね好評だったようです。
澤渡 どんな内容について討論するの?
今井 私たちが1年の時は、震災の年だったこともあって「今から5年後に日本にどうなった欲しいか。そのためにどんな政策を実施すべきか」でした。
川上 自分たちのときは、秋は横浜市がテーマでした。事前のヒアリングが必須で、私たちのゼミでは、中田前横浜市長から話を聞けました。優勝できたのは、中味やプレゼンの出来ではなくて中田さんに取材したというところだと思います。春には、福田元首相にヒアリングしました。
今井 すごいですね。そう、政治学科は、有名な政治家がフレキャンなどの行事や授業にいらっしゃいますね。
川上 フレキャンには毎年国会議員をお呼びして、講演と討論の審査委員をお願いしているんですよ。
大学での学習との関係
-今回のコンテストで、法学部の授業などでの学習や経験が活かされたことがありますか。
(写真:消費情報環境法学科4年澤渡麻帆さん)
-昨年、不法行為法の講義で澤渡さんに判例の発表をしてもらったのですが、図式化したスライドを使ってとてもわかりやすかったです。
川上 そう、澤渡さんのスライドはわかりやすくて色がきれいなんですよ。消費では講義で学生が報告する機会って多いんですか。
澤渡 そうですね。医療過誤(東大病院ルンバール事件)の判決でしたね。不法行為法は法律と消費の授業でしたが、文字中心のプリントと口頭で報告する学生も多かったですね。確かに消費では、法律科目の授業でも判例などを発表する機会が結構あります。高校の時から今まで人前で発表する機会に恵まれていて感謝しています。
今井 GSRに参加して、講義への関心が強まった経験をしています。いま、会社法を履修しているのですが、CSR(corporate social responsibility 企業の社会的責任)の話が出てきて、自分のやったことが講義の内容に重なってとてもよくわかり、興味をもって聞くことができるようになりました。
澤渡 政治学科で会社法とっているの?会社法難しいよね(笑)。
川上 私もとりました。
今井 商法もとってます。ビジネスに興味があるので。
-法学部の3学科は、学科間の垣根が低く、多くの講義科目はどの学科でも履修できます(科目の名前が違っていても実際は同じクラスという例もあります)。3、4年次の演習(ゼミ)や卒業論文もどの学科の先生のゼミにでも入れますしね。各学科の特徴は、法律なら少人数の入門科目、消費なら澤渡さんが紹介してくれた法情報処理演習や消費者法演習、政治学科ならフィールドワークやインターンシップなどにあって、これらは学科ごとの履修になりますね。
今井 2年次のフィールドワークは、体験調査先を自分で見つけて来なければならなくて、担当の先生から「自分で早めに動いて見つけなきゃ」とアドバイスいただき、私は商工会議所や青年会議所にしました。
川上 私の担当の先生もそうでした。政治学科は学生の主体的な活動を重んじていますね。
明学法学部に入学した動機
-明学に入学した動機はなんですか。
川上 自分は、はじめ国際協力がやりたくて外国語学部や国際関係の学部を中心に受験して、関西の有名大学の社会系学部に受かったのですが、やりたいことではないし、実際関西に行くのかと迷っていたところ、明学政治学科のB日程が3月にあることを知りました。その試験形式が英語と講義理解力テストで、一度大学の講義を受けてみたいという気持ちが強く、母も「講義を受けに行くつもりでいってみたら」と背中を押してくれました。受けてみたら、関心があった国際政治の講義で、ここに入学したら国際政治を学べると思い入学を決めました。今は、一番大きな社会単位である国際社会ではなく、家族の次に小さい社会である「街」について研究してますが(笑)。街はおもしろいですよ。大学の近所でもセレブな地域と道路を挟んで町工場と庶民的な商店街が並んでいるんです。何でなんだろうと考えるととても楽しいです。
澤渡 高校のときにイギリスで開かれた模擬国連に参加し、そのときのテーマが地球温暖化で、自分はそれまで重要なことだと考えていなかったのですが、各国から参加している同世代の人達がグローバル・リーダーとして本気で取り組まなければならない問題なんだと真剣に議論していることにショックを受け、自分の課題として環境問題に取り組むことを決めました。大学でも環境をやりたいと思って、環境を扱う学科を探して、明学の消費情報環境法学科も環境が学べる学科として受験しました。2月の一般入試(A日程)です。環境を勉強しようと思って入学したので正直法律にはあまり興味がなかったのですが、環境法を勉強して、これまでの公害や環境問題の解決の過程において、法律による規制や裁判の果たしてきた役割がとても大きいことがわかりました。それまでは、環境問題に対応する手法として、経済的手法や草の根運動のような活動しか知らなかったので、視野が大きく広がりました。ただ、法律の勉強は抽象的なので、具体的なフィールドで学ぶ機会もカリキュラムの中にあったらよかったなと思いました。
-そうですね。消費情報環境法学科では、消費生活については実務家からの具体的な問題を素材に学ぶ授業や現場で学ぶ機会数多く用意されていますが、環境ではなかなか継続的なフィールドを探すことが難しく、今後の課題です。澤渡さんは、エネルギー・環境関連の企業に就職が内定して、地球温暖化対策という入学前からの課題に仕事として取り組むことになりますね。
今井 私の場合は、川上さんの場合と似ていて、ビジネスに興味があったので大学で経営が勉強したくて経営学科ばかり受験したのですが、高校時代ずっと理系で受験直前に進路変更したためか落ち続けてしまいました(笑)。3月の受験を頑張ろうということで政治学科のB日程入試を受験しました。英語が得意だったのと講義を聴いて文章にまとめるといった形式は高校時代から慣れていたので、ひとつ受験を決めた理由だったのですが、政治と学びたい経営が結びつきませんでした。高校の恩師から「政治学というのは、我々の生活から離れたところにあるものではなくとても身近な学問で、経済や経営など様々なことが学べる場だから」と政治学科を薦めてくれたことが大きかったです。感謝しています。大学に入って、いろんなことが勉強できて充実しています。今振り替えると経営を志望した理由は、高校で、ビジネスの世界で活躍し企業経営者として成功している女性のお話を聞く機会が何度もあって、私もなりたいなと思ったことがきっかけで、経営学がどんな学問なのか全く知りませんでした。ビジネスについてもよくわかっていなくて、周りの友人達と話して、「ビジネスって結局お金だよね」とか「企業ってリストラとかして冷たいよね」というイメージに引きずられることも多かったのですが、今回のGSRに参加してそれは一面に過ぎないなと思うようになりました。企業が何がきっかけでどのように事業を展開するか、そのときにお金の流れがどのようになるのかがイメージできるようになりましたし、一番大きかったのは審査委員の一人だった資生堂の方がおっしゃった「企業はお金で動くのではなく、結局、気持ちで動くものだ」という言葉です。ビジネスは、何らかの社会的なニーズに応えるためにあるという側面がわかりました。これは政治と同じですよね。来年もGSRに是非参加したいです。理由は、今回賞を取ったから続けたいということではなくて、たくさんのことが学べるからです。 (写真:政治学科2年今井柚良さん)-今日は、長い時間ありがとうございました。皆さんからよいお話しを伺うことができました。今後のご活躍に期待しています。