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読売新聞東京本社でインターンシップ
インターンシップ感想
法学部政治学科3年 高橋沙織
企業:読売新聞東京本社
期間:8月22日~9月2日
内容:各部局の仕事内容説明、パネルディスカッション、工場見学、模擬取材、記事作成演習 など
約2週間でメモを書き込んだA4サイズのノートは3冊になった。学んだこと、書き留めたいことがたくさんあった。読者センター、販売局、広告局、印刷工場など、読売新聞東京本社の多くの方々のお話をお聞きすることができた。新聞を作っているのは記者だけではない、各部局の人々がいて初めて新聞が出来上がるのだ、ということを実感した。興味深い話の数々は皆、私の財産となった。
印象的だったのは、「東日本大震災と読売新聞の報道」を題にしたパネルディスカッション。実際に震災を報道した記者の方々の話を聞き、思わず泣きそうなってしまった。被災地で取材をした地方局の記者は、夫を亡くし涙をこらえながら赤ちゃんをあやす女性に、自分も泣いてはいけない、と涙をこらえて取材をした。そして泣きながら記事を書いたという。記者の方々も、被災者と同じように悲しみを感じながら取材をしていたのだと知り目が潤んだ。被災者にとっては周囲の正しい情報を得にくい状況で、新聞は大きな役割を果たすだろうし、信頼できる情報の載った新聞はとても心強いだろう。一方で私は、多くの記者は東京にいて、東北より大きい被害を受けていないのだから、被災者ほどつらくないし、報道するより物資を届ける方が大切ではないか、という気持ちも少なからず持っていた。しかし、地方支局記者の「報道することも人を助けることにつながっていく、という思いで仕事をした」という言葉に、災害報道の重要性を感じた。目の前の被災者を助けることはもちろん大切だが、新聞で被災地の状況を報道し、全国の読者に知ってもらうことで、より多くの命が助かるかもしれない。震災報道がなければ全国へ被災地の状況知らせることができないのだ。自分は今まで、報道の役割を分かったつもりでいただけだった、と気づいた。新聞はありのままの事実を伝えることが重要で、一見無機質かもしれないけれど、その裏には取材対象者に一人の人間として向き合う記者がいて、信念を持って報道しているのだ、ということをこのパネルディスカッションから学んだ。
新聞社志望の人だけでなく、マスコミ全体に興味のある人も、漠然とマスコミとはどんな仕事か知りたいという人も、是非インターンシップに参加することを勧めたい。新聞作りに携わる多くの人の話を聞くことによって、報道する者の役割や責任を強く意識することができた。
普段は触れ合うことのない新聞記者の生の声を聞くことができたことは、とても貴重な体験で、もっと聞きたいと思うほど楽しかった。たくさんの言葉が心に残っている。特に印象深いのは、一面の「編集手帳」を書いている竹内政明論説委員から、学生の私たちに対する言葉だ。「今の人達は小さな完成品のような気がする。大きな未完成品でいいのに」。学生である今こそ、多くのことを学び、考え、経験し、将来への可能性を秘めた「大きな未完成品」でありたいと思った。