自分で考えることの楽しさ
西村万里子
ご入学おめでとうございます。
大学での学び方は,高校時代までとは達って,自分で何を学びたいのか,どのように勉強を進めていくのかなど,自分で考えて主体的に選択し,学んでゆくところに大きな特徴があります。具体的には,まず,どの講義を履修するかというカリキュラムの選択から始まり,講義を通じて基礎的な専門知識を身につけていく中で,より深く学びたいテーマを見いだしてゆくのがそのプロセスです。そして,ゼミにおいて,各々のテーマに沿って研究方法や視点を考え,卒業論文を作成していくことになります。
こうした過程は,自分で考え決定し,選択してゆく積み重ねといえます。最初のうちは,どのように勉強を進めでいくのかにとまどうこともありますが,講義やゼミ,学内での教員どの交流,学生の皆さん同士の交流の中で,自然に身についていくと思います。こうした学び方を身につけることは,これからの生活にとっての大きな財産になるでしょう。
また,大学生活で得られる友人も,これからの生活において大切な財産となります。多様な考えを持つ友人とのネットワークを作ることで,生活の幅が広がり,また悩みに直面したときなど友人の存在は思わぬ助けになります。勉学での交流を通じて,あるいはサークル活動を通じて,様々な場面を捉えて多くの友人を得る機会に心がけて下さい。
さて,私のゼミでは,生活に身近な福祉,労働,環境,住宅などの諸問題の解決に対して,どのような政策的介入が必要なのか,そうした政策をどのように決定し,実行するのかについて,公共サービス分野における行政改革や民営化,企業のCSR(社会的責任)および非営利組織(NPO)の動きなども合めて,探ることを課題にしたいと考えています。こうした問題への対応は,諸外画での共通の課題になっていますので,日本のみならず諸外国における政策も考察の対象にして進めていきます。
また,関連する組織・施設や行政機関,社会的な活動を行う企業への見学・調査も行い,実態を把握するフィールドワークもとりいれています。