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新しい道が拓け、考える力がつく学部です - 卒業生 安藤 昌訓さん

新しい道が拓け、
考える力がつく学部です

農林水産省
生産局農産部貿易業務課

安藤 昌訓さん
2000年度大学院修了

希望叶わず、やる気のない1年生が
成績優秀者になった理由

農林水産省で米や麦の輸入にかかわる仕事をしています。現在は、買い入れなどを委託している商社への委託費の支払いに関する業務が主な仕事です。公務員になって11年になりますが、これまでに10回ほど異動を経験しました。公務員は異動が多く、仕事内容は皆さんが思っている以上に幅広いかもしれません。

表に見える仕事ではありませんが、生産局時代に自分が算定した行政価格が官報に告示されたり、国際担当だった時に苦労して英訳した文章がジュネーブの世界貿易機関(WTO)の本部へ送られた時は、仕事の結果が目に見え、些細なことでも何かを支えることができていると実感できてやりがいを感じました。

国際協力の研修でラオスに1週間滞在し、森林状況を視察したこともあります。一方で、小学生向けに社会科見学の引率者のようなことをやったり、米の消費拡大イベントで着ぐるみを着たりと (笑)、およそ公務員らしからぬ仕事もたくさん経験しました。一見、違う仕事に見えても実はつながっている仕事も多く、仕事に無駄はないと実感しています。

私は、最初から公務員をめざしていたわけではありません。政治学の研究者を志して大学院に進んだのですが、就職を考えると、なかなか厳しい。大学職員になれば図書館を利用できるし、いつか論文を書くことができるかもしれないと考え、国立大学への就職を希望して公務員試験を受けました。が、こちらもかなりの狭き門でした。そういえば、米の消費拡大に関心があったことを思い出し、官庁訪問でよい印象のあった農林水産省を受け、採用していただくことができました。

実は、青春時代を過ごした明学も一番の希望校ではありませんでした。行きたい大学に合格することができず、いわゆる「すべり止め」で受けていた大学でした。大学で学ぶなら興味のあることがいいと思い、子どもの頃から興味のあった日本の政治を学べる法学部政治学科を受験し、合格したことはせめてもの救いでした。

晴れて大学生になっても、正直、最初は前向きになれませんでした。気持ちを切り替えようと、中学・高校で所属していた吹奏楽部に入ろうとするも、唯一演奏できるチューバは「間に合っている」と言われ入部できず……。そのショックを引きずったまま、1年生の時はやる気が起きなくてサークルにも入らず、小説を読んだりして、日々を無為に過ごしていました。

ところが、1年生の成績発表で、勉強量の割に成績が良かったんです。それをきっかけに、「残り3年間、勉学に励んだら何かいいことがあるかもしれない」と思うようになり、2年生から専門科目の授業を真剣に受けるようになりました。最終的に成績優秀者として表彰していただき、卒業式では政治学科代表として学位記を受けました。母と祖母にその姿を見せることができたのは幸せでしたね。

プロフィール

安藤昌訓 (あんどう・あきのり)
(肩書はインタビュー当時)
1975年岡山県生まれ。法学部政治学科3年より、「白金通信」の学生編集委員として活動。明治学院大学大学院法学研究科法律学専攻博士課程修了後、農林水産省へ入省。広島食糧事務所、食糧庁出向、農水省生産局、総合食料局等を経て、2011年より現職。大学4年から「白金法学会」の役員を務め、現在は公務員だけで構成する「白金行政倶楽部」の会長。結婚式は明治学院記念館の小チャペルで行った。学生時代の心残りは英語。「英語はロジカルなので論理的思考能力を鍛えるにはぴったり。特に公務員は論理的思考能力が要求されることが多い仕事なので、目指している方は力を入れておくといいと思います」

農林水産省

政治学科で身につく「考えるツール」
明学には出会いと可能性が満ちている!

私の周りにも、第一志望の大学に落ちて明学に入った人がいました。しかし卒業後、皆こぞって「明学に通えてよかった」と言うのです。他大の大学院に行った友人たちも「明学のほうがよかった」と言います。私も本当にそう思います。大学院を修了してからまもなく12年になりますが、今でも大学を訪れるたびにわくわくします。この居心地のよさ、楽しさは本当に不思議です。

画像:安藤 昌訓さん

一つには、先生方の温かさもあると思います。ゼミの指導教授だけでなく、どの先生方も親身になってアドバイスをくださいました。授業も少人数制で縦や横のつながりが密接なことも、アットホームな居心地のよさにつながっているのかもしれません。

もう一つ、明学法学部の政治学科で学ぶことができて本当によかったことは、考える力がついたことです。政治学では多様なアプローチを取ります。政治学科でもさまざまな授業があり、思想史、心理学、経済学、社会学など、偏りのないように幅広く学んだ結果、「考えるツール」をたくさん習得できたような気がします。そして、世論や雰囲気に流されるのではなく、世の中についての自分なりの意見を持てる思考力が養われました。考えるツールがあれば、自分で答えを出すことができます。それは、今を生きる武器になっているような気がします。

希望大学に入れず、吹奏楽部でチューバも鳴らせず、仕事は想定外の公務員。思えば、私の人生はだいたい希望や夢にやぶれたところから始まっています。そのたびに、思いもしなかった出会いがあり、新たな道が拓けました。人生はどうなるかわかりません。その時に叶えられなくても、長い人生で実現できることもある。かくいう私も、仕事ではまた新たな展開を迎え、今は地元の吹奏楽団でチューバ奏者として活動してもいます。

何か一つがダメになっても、また別の可能性が生まれる。その道筋を示し、さまざまなチャンスをもたらしてくれるのは明学法学部ならでは。明学には、明日につながる出会いが満ちていると思います。どんな道に進んでも、どのように過ごしても、それがその人の人生であり、正解も間違いもありません。皆さんも、諦めずに頑張ってほしいなと思います。

(所属・肩書きは2013年2月現在のもの)

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