3年次修了者卒業式が行われました!

さる4月20日、白金キャンパス記念館小チャペルにおいて、法学部3年次修了者卒業式が行われました。

今年は2名の3年次卒業生が明治学院大学法科大学院に「飛び入学」で進学しました。この飛び入学生は、“法曹”を目指し、新たな第一歩を踏み出しました。自らの夢を実現させるため、是非、頑張っていただきたいと存じます。

また、“法曹”を目指す後輩諸君も、先輩に続いて下さい!

大西晴樹学長式辞

卒業おめでとうございます。皆さんは、学年としては同級生よりは一年早く、時期的には、4月に入ってから卒業を迎えることになりました。それもこれも、本学の法務職研究科で学び、法曹という専門家になるためです。

21世紀の現代社会は、情報化や経済のグローバル化により複雑化、高度化、多様化しており、専門性に秀でた専門人が数多く必要とされます。その点で、中央教育審議会の答申では、成人人口の半分近くが大学に進学するいわば大学全入時代を大学の「ユニヴァーサル」化の時代と位置づけ、専門学部といえども学部教育を「学士過程」として、専門基礎教育と位置づけ、専門教育は大学院でなさるべきであると述べているのは当然かもしれません。その意味で、これから専門人として教育が授けられるのです。

しかし、専門教育を受ける場合、心しなければならないことがあります。それは、専門的知識、専門的技術は使い方によっては、とんでもない災いをもたらすことになるという点なのです。今回の大震災による原子力発電所の事故に落胆したことは、原子力関係の科学者・技術者が可能な限り危険性を低く見積もり、結果的に事故のレベルを5から7へと修正せざるをえなくなりました。知識や技術を一般の人より多く知ると同時に、その知識や技術の限界も知っている専門家は、知識や技術の万能性や有用性をいたずらに強調するだけでなく、時には正直にそれらの限界についても述べることのできる謙虚さを持ち合わせていなければ、国民や世界各国から信用されなくなるどころか、社会的パニックの原因にもなります。この事は皆さんの専門である法律の世界においてもいえることです。例の郵政不正事件で大阪地検特捜部の主任検事が証拠を改ざんしたことにより、冤罪と発展し、検察の信用は一挙に失われました。法律についての知識や技術をもつだけでなく、それにより権限を行使できる立場にある人間の犯罪だっただけに残念でなりません。

皆さんがこれまで3年間学び、これから3年間学ぶ明治学院大学は、「キリスト教に基づく人格教育」を建学の精神とし、「他者への貢献」(Do for Others)を教育理念としています。これは本学の創設者へボン博士が宣教医師(medical missionary)という信仰と専門知識を通して無償で日本人の病気のために働いたことに由来します。どうか、法曹になるための専門的知識を貪欲に吸収すると同時に、ヘボン博士同様、専門的知識や技術を誰のために用いようとしているのか、またその知識や技術を用いる主体である自分が謙虚さを身につけるためにはどうしたらいいか、それらの答えを持ち合わせることの出来る人物となってください。簡単ですが、これを飛び級卒業生へのはなむけの言葉として、式辞といたします。

卒業生からコメントを頂きました。

卒業生からコメントを頂きました。

■ 能本祥太君

皆さん、こんにちは。今年度法律学科から飛び入学という形で明治学院大学法科大学院に入学しました、能本祥太(のうもとしょうた)です。
未熟者ですのでこのように在校生へメッセージを発信できる立場ではありませんが、読んでくれている皆さんが少しでも学生生活を送る上で参考になるように頑張りますのでどうか最後までお付き合い下さい。

まずは私が明学の法科大学院に飛び入学をしようと思ったきっかけをお話したいと思います。飛び入学制度自体を知ったのは大学入学後の学科ガイダンスの時でした。私はその頃既に将来弁護士になりたいと考えていたので、仮に成績が取れればこういう制度を利用するのもいいかなとは考えていました。しかしその頃は大学の成績評価についても全くの未知数でしたし、他の大学の大学院にも興味があったのであまり強く意識はしていませんでした。
それから時を経て、3年生になった時に法科大学院説明会に出席をしたことが私の飛び入学制度での大学院受験を目指すきっかけとなりました。そこで法科大学院のカリキュラムの特色の説明や先輩方のお話を聞き、ここで勉強したい!と強く思った記憶があります。ちなみに何が魅力だったのかということについてはここには記しません。気になる方は是非明学のホームページから説明会の日程を調べ、出席してみることを勧めます。

以上が私の「飛び入学をしようと思ったか」についてです。在校生の皆さんのなかで、法曹を志していても飛び入学については現時点で関心のない方が沢山いると思いますが、私のように白金に通う学年になってから目標にするということもあるので、是非頭の片隅にでも「飛び入学」という言葉を入れておいてもらえるといいかなと思います。

次に私の大学時代の学生生活についてお話したいと思います。

私はAKUSTOTというバドミントンサークルに所属し、週に2回程参加していました。同学年に法律学科が6人居たので、普段の授業などもサークルの友達と受けることが多かったように思います。特に1・2年生の頃は戸塚の大自然の中、サークルとアルバイトを積極的に行い、また私は大の阪神ファンなので余暇には野球観戦をするといった生活をしていました。もちろん勉強は試験前だけです。
さすがに2年生の後半からは法科大学院入学に向けて本格的に法律の勉強を始めたので上記のような夢のような生活をすることはできなくなりましたが、勉強する時は勉強する、遊ぶ時は遊ぶ、とメリハリがある毎日を過ごしました。

以上のようなことを述べたのは、飛び入学する為には何かを犠牲にして毎日勉強しなきゃいけないのではないかと思っている真面目な方の肩の荷を下ろし、だったら自分にもできるのではないかと思ってくれる方が一人でも出てきてくれることを目的としています。飛び入学ができる資格を得る程の成績は取りました!けど大学生活勉強ばかりでした…では悲しいしもったいないですよね。

では、私の自分なりの勉強方法を紹介して終わりたいと思います。上記の通り楽しく大学生活を過ごしましたが、少し勉強方法についてはこだわりがあります。ここでは学部の試験対策に限定して紹介しますので参考になれば幸いです。
学部の試験対策において最も重要なのは論述対策です。勿論科目によりますが、ほとんどの試験は論述さえしっかり書くことができればそれだけで単位は確実に取れると言っても過言ではありません。
まず、論述に出る箇所を予想します。予想といっても、ヤマを張るのではなく確固たる根拠を持って当てにいきましょう。教授がやたらと説明を繰り返す、教科書で扱われている頁数が多い、昔から議論がある有名な論点である、学説が対立している、等の手掛かりからだいたいどこが論述問題になるかを絞ることができます。

次に教科書や先生のレジュメ、情報が少ないと感じたら図書館やインターネットからでも良いですがとりあえずそれらを見ながら論述答案を自分のノートに書いてみます。論述の書き方(型)というものは担当教授が試験前に教えてくれるか、そのような機会がなければTAの先生達が教えてくれるはずです。
そして出来上がった答案を一度読んでみて、漢字を直すであるとか接続詞が正しく使えているかを含めて論述の答案として合格する程度のものであるかを検討します。
そうして自分の答案が出来上がれば後は試験の時にその文章を忘れずにアウトプットできるように繰り返し書いたり声に出して読んだりして自分のものにしていくだけです。
この勉強法は「あまり法律が得意でない」人に適したものだ、かっこわるいと思う方も多いと思います。しかし、私は1・2年次の試験はこのような勉強法で試験に臨み、成果を出しました。法律学は、基本的に思考方法を確立することが大切な科目です。その思考方法は、何年も継続して勉強をしないと身に付くものではありません。よって、かっこ悪く、泥臭く点を取っていくことが評価される一番の近道であると思います。
勿論、自分の中で既に勉強方法が確立されている方は、その方法で成果が出ているならそのまま継続していけば良いです。一番大切なのは、自分にあった方法で、目標に近づいていくことだと思います。

最後になりますが、私が飛び入学試験に合格し、法科大学院に入学することができたのは周囲の支えがあったからこそであると感じています。
気が滅入った時等でも、いつも応援してくれる家族や仲間に元気づけられています。この場をお借りして感謝の気持ちを伝えるとともに、恩返しできるようこれから司法試験合格目指して努力したいと思います。

皆さんも、是非周囲への感謝の気持ちを忘れないで欲しいと思います。 長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。

■ 武尾あづみさん

 勉強方法についてのアドバイスは出来ないので、私が3年間大学でやってきてよかったと思うことを紹介したいと思います。

  1. 授業に出てノートをとる

    これは本当に当たり前のことなのですが、それと同時にすごく重要なことです。授業に出て、先生の説明を聞き、それを理解しながら自分の言葉でノートに書いていく。とても単純なことですが、この作業が自分で考え表現するという力をつけてくれたと私は思っています。自分の言葉で書いておくことで、授業の時はもちろん、復習やテスト前など、時間がたった時でもノートを見れば、そのときの自分がどのように考えていたかがすぐにわかります。ノートをとるということは、授業に出ることが前提です。毎回の授業を大切に、そして先生の声や表情の見える席に座ってください。真ん中より前に座ることで、授業に取り組む姿勢も変わりますし、モチベーションも上がります。
  2. 大学生ならではの体験をする

    法科大学院を目指すというと、常に勉強というイメージがあると思います。しかし、大学生だからこそ出来る体験をすることで、様々な意見を持った人たちと交流し、自分の新たな視野を広げることができるのです。私はテニスサークルと、3年次のゼミに所属しました。特にゼミでは、毎週ディスカショッンや発表を行い、自分の視野の狭さを実感し、新たな考え方を得ることができました。徹底的に物事を調べたり、意見交換に時間を割くことができるのは大学生の特権だと思います。大学での様々な経験は法科大学院に入学してからも、大いに役立っています。ぜひ、今だから出来ることに積極的に取り組んでください。
  3. 自分の居場所を見つける

    きっと誰でも、勉強するときに居心地がいいと感じる所があると思います。例えば、家の自分の部屋であったり、図書館であったり。私の勉強の場所は、白金校舎の図書館の5階でした。一か所、拠点を決めることで勉強に臨むにあたっての安心感が得られます。明治学院大学には、色んな場所があります。自分の居場所を探してみてください。
    私は、1年生のときにこのホームページを見て、飛び入学の存在を知りました。少しでも、飛び入学を目指す後輩のみなさんのヒントになればいいなと思います。決して特別のことではありません。みなさん頑張ってください。