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明治学院所蔵の来歴 — 貴重書とコレクションの背景

1. 東京一致神学校開設時の寄贈図書

画像:ヘボン寄贈本サイン

ヘボン寄贈本サイン

1877年6月、3ミッション (米国長老教会・スコットランド一致長老教会・米国オランダ改革教会) は合同委員会を開き「東京一致神学校」に向けての計画を決定した。この決定を受けて、スコットランド・英国・米国からの多数の図書の寄贈が進められた。

これらの本は、寄贈者名とともに“Presented to the Union Theological School”と記載され、ヘボン博士の日本関係書も存在するが、当時も貴重書であったため”Loaned to“と表示されている。

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2. 築地大学校の所蔵図書

画像:所蔵印「築地大学校」

所蔵印「築地大学校」

築地大学校は英学の普通学 (リベラルアーツ) の学校である。初期はカロザースが行い、後に横浜のヘボン塾の英学生も合流して成立する。現在築地六番館跡には明治学院発祥の地の碑が建っている。

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3. 築地病院の所蔵図書

築地大学校の道を挟んだ向かい (現聖路加タワー) にあった、東京一致教会経営の築地病院 (1874-1886) の所蔵図書である。院長は医師ヘンリー・フォールズ(Henry Faulds)であり、指紋の発見者として有名であるが、築地大学校と東京一致英和学校でも教授として教えている。フォールズは岸田吟香などと共に日本最初の盲人用の教科書を作ったことでも知られる。現在築地病院跡地には警察庁が「指紋研究発祥の地」の碑を建てている。

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4. 東京一致英和学校の所蔵図書

画像:所蔵印「東京一致英和学校」

所蔵印「東京一致英和学校」

築地大学校と横浜の米国オランダ改革教会先志学校が合同し発展したカレッジの所蔵である。

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5. 明治学院草創期の図書

各学校が合同し明治学院が成立した明治中期に、英米からの寄贈あるいは買い求めた図書で、和書もあるが主として洋書である。ヘボン博士の寄贈本もある。

画像:所蔵印「明治学院」

所蔵印「明治学院」

画像:ヘボンのサイン

ヘボンのサイン

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6. 東山学院“Steel Academy”所蔵図書

画像:「東山学院」「スチール学校」所蔵印

「東山学院」
「スチール学校」所蔵印

長崎にあったリフォームドミッションの東山学院は、1932年明治学院第二中学部となり、その後明治学院に統合された。この図書館に備えていた図書である。

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7. 横浜ユナイテッドクラブ旧蔵図書

画像:「YUC」所蔵印

「YUC」所蔵印

横浜ユナイテッドクラブは横浜居留地の社交クラブで、そこに付属した図書館である。1863年 (文久3) の共同サービス・クラブに始まり、1873年 (明治6) には拡張され、居留地で大きな役割を果たした。YUCの組み合わせの所蔵印が押されている。目録には記載されていないが、多数の図書が本学に所蔵されている。

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8. 終戦直後のプレスビテリアンミッション関係者寄贈図書 (洋書・混配)

画像:「寄贈印」

「寄贈印」

1946年ハナフォード宣教師夫妻が着任したが、これと前後した時期に米国の人々から明治学院の復興のために集められ、寄贈された図書である。

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9. 米軍由来の図書 (混配)

米国は太平洋戦争開始とともに、ハーバード大学等で強力な日本研究を進め、日本の国語辞典・漢和辞典・英和辞典・和英辞典を大量にAmerican Versionとして印刷するとともに「菊と刀」などの文化研究も進め、来るべき占領に備えた。この辞書の一部や、米軍が占領時に持ち込んだ文学書等の一部が存在する。

画像:米軍印

米軍印

画像:「米軍特殊部隊」印

「米軍特殊部隊」印

画像:米国版説明前書

米国版説明前書

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10. 明治学院の活動の中で存在することになった図書

上記の特別な存在の資料以外に、明治学院の通常の研究と教育の中で図書館に蓄積された資料である。これらは時間が経過するとともに、変化を起こすことがある。

研究目的を超えて社会の文化財となっていった本や年月の中で当初の所蔵意図を超えて複雑に絡み合い、時代の中で重要なテーマを構成する事になった本のグループである。

150年の歴史を持つ明治学院は、近代日本の成立過程において英学の力を発揮し、大きな足跡を残している。この結果、辞書・会話書・聖書・キリスト教書・社会事業活動・文学などの分野の先人たちの働きは、再構成することにより本学の特徴あるコレクションを成立させ、これからも続いていくだろう。