貴重資料室「幕末・明治辞書コレクション」の閲覧について

明治学院大学図書館は、本学院創設当時の辞書と本学卒業生岩堀行宏氏の寄贈辞書を中心に、「幕末・明治辞書コレクション」を作り、今回研究者に公開することとしました。
辞書はその時代の文化を良く表わしており、日本が世界に再度開かれて行く近代日本成立期の辞書は大変貴重であり、各分野での研究に有用です。特に同一の時代に発刊された辞書類は相互に「引き比べ」をしてみると、たいへん多くの事実が発見されます。
これらの辞書は貴重であり、100年以上の時間を経て多くの人に利用され、傷みも激しくなっています。しかし辞書はその性質上、マイクロフィルムなどでは簡単に「引き比べ」をして研究を進めることは困難です。どうしても現物の資料にあたる必要があります。
明治学院大学図書館は「文化財としての保存」と「閲覧」のバランスについて、岩堀氏の寄贈を受けた後に大いに悩み、議論をしてきました。そして、日本の経師師の伝統的文化財保存技術に出逢い、学内のコンセンサスを経て多額の費用を捻出し、ここに修復をかなえることができました。
明治学初代総理J.C.ヘボンの「Do for others」の精神に顧み、彼の編纂した『和英語林集成』を中心として、学問研究の発展のための閲覧に向けて大きく踏み出せたことは何よりの喜びです。
<閲覧対象者と閲覧条件>
- 閲覧利用者は、大学院生以上の「研究者」とし、辞書を閲覧する目的が学術論文の作成として具体的に明確であることが必要です。
- 閲覧には多くの手間が必要となりますので専用の閲覧室と閲覧台で行い、数日間に渡る閲覧も可能です。閲覧希望辞書が重複する場合もありますので、「予約」が必要です。
- 閲覧時間は図書館が手薄な夜間は行いません。また試験期等の場合は期日の変更をお願いすることがあります。
- 閲覧希望者は所属機関の図書館を通じて図書館長宛に「幕末・明治辞書コレクション閲覧利用願」を提出して許可と予約を受けてください。当館からの許可を待って、閲覧当日持参ください。
コンソーシアム協定校以外は、所属大学図書館または所属研究機関の通常の「紹介状」も合わせて必要です。 - 閲覧には手袋または手洗いを必要とし、筆記用具はパソコンと鉛筆のみです。コピーやスキャナーの利用はできません。また図書館員による点検と立合いがあります。
- 理由がはっきりしており、許可を受ければ「閲覧メモ」としてデジタルカメラを係員立合いの下で使用できます。ただし辞書に圧迫を加えるなどしての平面性確保はできません。
- 本学は教育のために辞書の展示を行います。この期間は展示に該当した辞書類は閲覧できません。修復やアーカイブ制作期間中も同様です。
- 連絡先:明治学院大学図書館 利用サービス・電子情報課 TEL03-5421-5177

