HOME > 和英語林集成デジタルアーカイブス > 『和英語林集成』トピックス:和英辞書の世界初と日本初

和英辞書の世界初と日本初

メドハースト辞書 "An English and Japanese and Japanese and English Vocabulary"(通称じゃがたら辞書)は小規模であるが世界初の英和・和英辞典といえよう。
英国宣教師Walter Henry Medhurst(1796-1857)は来日も経験せず日本人と話したこともなかったが、バタビアの東インド会社の日本語文献、特に中津藩主奥平昌高の『蘭語訳撰』を研究して編纂し、中国人に書き写させてリトグラフ(石版)で印刷したという。

『メドハースト辞書』表題紙(左)、表題紙のヘボン博士による直筆サイン(右)

明治学院大学図書館所蔵の2冊中、1冊は"J.C.Hepburn 1859 Presented by Dr.Hepburn Oct.1892 to the library of Meiji Gakuin"とペンで記されている。本文中初めの50ページほどに、ヘボンの字で鉛筆によりローマ字などが記入されている。
大島智夫氏(横浜市立大学名誉教授)は、「ヘボンの所持した本書は、明治学院大学に保存されており、それを見るとVein:seniukの横にケツミャク、血脈、またArteries:Aoniyaの横にドーミャク、道脈というようにヘボン自身の筆跡で原著の意味の誤りを正し、発音のかな書きを加え、漢字を当てた書き込みがあります。ところがヘボンの書込は全体の344頁のうちの始めの28頁だけで終わっています。これは途中まで検討し、これを参考資料とすることを放棄したことを示しています。ヘボンにとってメヅハーストの辞書は余り参考にならなかったと思います。」としている。(明治学院大学キリスト教研究所「ヘボン『和英語林集成』の背景」)

ページTOPへ