「烏脚病」の治療に尽力した医師、王金河(Wang King-Ho)氏に明治学院大学名誉博士学位を授与します

明治学院大学は、台湾の風土病、「烏脚病(うきゃくびょう)」患者救済に多大な功績を残した王金河氏に本学名誉博士学位を授与します。


≪王 金河(Wang King-Ho)氏 明治学院大学名誉博士学位 授与式≫

■日時:2011年12月23日(金)10:30~
■会場:明治学院白金チャペル
■申込・お問い合せ:明治学院大学学長室秘書課 Tel 03-5421-5102


 王氏は、1916年台南生まれ。1931(昭和6)年にイギリス長老教会が設立した長老教中学(現、長栄高級中学)に入学し、在学中に受洗。1934(昭和9)年に来日し、明治学院中学部に入学して2年間学び、その後東京医科大学を経て、都内の病院で外科医として医療に従事しました。


 台湾に戻られた後は、台南一帯の井戸水にヒ素が原因で発生していた「烏脚病」の治療に取り組み、台南北門郷にて「憐れみのドア」と名付けられた無料診療所を開設して患者の救済に尽力しました。さらに、医療上の働きだけでなく、公的支援の必要を訴え、夫人とともに職業訓練所の設立に奔走。治癒した患者たちが技術を習得して自立するための支援にも惜しみない努力を注ぎました。


 こうした働きが台湾政府を動かして、1970年から「台湾省烏脚病防治計画」が実施され、水利事業も進む中で、1978年以降烏脚病の発生はなくなりました。王氏は1996年に引退するまで現役の医師として活躍し、翌年には、多くの烏脚病患者を心身ともに救済した業績に対し、李登輝総統(当時)は「仁医済世」の扁額を授与、また2007年には陳水扁総統(当時)より三等景星賞が与えられました。


 王氏の多大なる功績は、明治学院大学の教育理念「Do for Others(他者への貢献)」を体現するものであるという見地から、本学名誉博士学位を授与することによってその功績を称えます。



●烏脚病(うきゃくびょう)
全身の皮膚に色素沈着として現れ黒くなる現象に伴い、皮膚が白くなる脱色素斑も合併。手のひらや足の裏などの皮膚には、角質が増えてたこ状になる(角化症)。調査の結果、台南一帯の井戸水に含まれていたヒ素が原因と判明。


明治学院大学の教育理念 Do for others